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『Ash』

作者:零那
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『でも頑張ってるって』



あの時に見棄てる事が出来たなら違った筈。

ああすれば良かったってのは幾つも在る。

そのうちのたった1つでも何かが出来てたなら、今とは違ったかな?

選択肢は少ない筈なのに間違った方にばっかり進んでしまう。

後悔が多過ぎるけど後悔しても意味は無くて、ただ虚しくなったりして。

情けなさに吐き気がして、人生の無駄遣いをしたまんま死ぬかと思うと、また吐き気が襲う。

こんな人生でいいのかよ、つまんねぇなって。
いつ自由に生きれただろうか。

あの時期のあの時間だけが唯一楽しかったかもしれない。

もうホームと呼べる場所は無いけれど、帰れる場所は無いけれど、それでも帰りたい場所は在る。

いつかまたゆっくり逢いたい人が居る。
大切な人が居る。
血の繋がりよりも濃い、大切な人が...。

だから何があろうと頑張れてるんだろう。頑張ってるよって言いたいから...。


 
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