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オズのキャプテン船長

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第十二幕その三

 飛行船は赤くカラーリングされていて船体の真ん中にリンキティンク王のお国の紋章が描かれています、恵梨香はその紋章を見て言いました。
「リンキティンク王のお国の飛行船だからですね」
「うむ、我が国の紋章もじゃ」
「書いているんですね」
「そういうことじゃよ」
「他にも飛行船ありますね」
 ジョージは空港の中を見回して言いました。
「そういえば」
「そうだね、何隻かあるね」
 神宝もその中を見回して言います。
「飛行機もヘリコプターも」
「その中で一番大きいかな」
 カルロスは飛行船だけでなくその他のものも見ました。
「この飛行船が」
「そうね、それに」
 ナターシャもその飛行船を見て言います。
「一番豪華な感じがするわ」
「この飛行船は王様の専用機だからね」
 ボボ王子が五人にお話します。
「それでなんだよ」
「豪華なんですね」
「他の飛行船に比べても」
「大きいだけじゃなくて」
「王様が乗られるから」
「他のものよりもなんですね」
「そうなんだ」
「わしは別によかったのだがのう」 
 王様としてはというのです。
「別にな」
「中で遊べればですね」
「そして景色を楽しめればな」
 それでとです、王様は王子にも答えました。
「よかったのじゃ」
「王様はそう言われますが」
「それはか」
「王様ですから」
 立場があるからだというのです。
「どうしてもです」
「王様だからか」
「はい、そこはしっかりとしないと」
「わしが乗るならか」
「それも専用ですから」
 それだけにというのです。
「皆もそうしたんですよ」
「そうなのじゃな」
「どうも王様は遊べればいいですね」
「贅沢よりもな」
「そうですよね」
「だからだったのじゃが」
 それでもというのです。
「そうもいかんか」
「王様ですからね」
「王様というのも何かとあるのう」
「というかリンキティンク王みたいな王様は」
 ここで言ったのは恵梨香でした。
「オズの国以外にはいないですよ」
「外の世界にはか」
「はい、私のお国の陛下は」
「確か皇帝じゃったな」
「天皇陛下です」
「位としては皇帝じゃよ」
 天皇陛下はそうなるというのです。
「だからわしも皇帝と言ったのじゃよ」
「そうでしたか」
「それで天皇陛下はか」
「物凄く堅苦しい行事が一杯あって毎日お仕事で」
「遊べないのか」
「遊ぶなんてとても」
「何と、そんなお暮らしか」
 王様も聞いてびっくりでした。
「遊べないのか」
「とても。いつも私達国民の為に働いておられます」
「ううむ、遊びなしでか」
「そうなんですよ」
「その様な方だったとは」
 王様は仰天したままでした、頭に被っていた冠が真上に飛ぶかの様な驚き方です。 
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