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おぢばにおかえり

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第五十五話 おぢばのバレンタインその八

「しかも奥さん一筋だから」
「あげられないですね」
「うん、ちなみにわしもだから」
 白石さんもというのです。
「詰所の他の人達もね」
「じゃあどなたにあげれば」
「いないかな、じゃあね」
「あっちのお部屋に行ってですね」
 また詰所から見て左手にある詰所で一番広いお部屋を見ました、お部屋は大きく分けて三つに分かれています。
「そうして」
「そう、会ってくる?」
「何か消去法って感じですね」
 私はここでこうも思いました。
「どうも」
「というか最初から決まってるよ」
「最初からですか」
「もうね」
「そうなんですか」
「そう、じゃあそっちのお部屋行ってきてね」
 そこにというのです。
「いいね」
「それじゃあ」
 私は白石さんのお言葉に頷いてでした、そのうえでそのお部屋に行こうと思いました。それで行こうとしたら。
 そこで、です。何とです。
 詰所の事務所から見て右手の休憩場所、階段に行く場所から阿波野君が来てそれでこんなことを言ってきました。
「あっ、先輩来てくれたんですね」
「あれっ、そっちにいたんだ」
 白石さんは阿波野君を見て言いました。
「そうだったんだね」
「はい、こっちにいました」
「そうだったんだ」
「それで先輩来られましたけれど」
「今さっき来たよ」
「あっ、先輩」
 私を見て言ってきました。 
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