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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百四十三話 古典であるものその八

「大笑いしていたらしいよ」
「そこまでいくともう何か」
「自分は直接被害受けていないし」
「本当にその特撮ヒーローみたいだね」
「それで悪名高くなって」
 それでだ。
「カルフォルニアにもいられなくなったそうだよ」
「そうだったんだね」
「確か岩清水健一郎とかいったかな」
 日本でもいじめ糾弾で色々とんでもないことをしているらしい、何十人も家庭崩壊や自殺に追い込んで大笑いしているらしい。
「いじめをしていた人の顔を暴いてね」
「糾弾とかもなんだ」
「していてね、それでね」
「まだあるのかな」
「この人の従弟も酷いらしくて」
 話を聞く限りだとだ。
「いじめを糾弾してるってね」
「それで人を徹底的に追い込んでいるんだ」
「いじめは最低の行為でも」
 それでもだ。
「その過去をほじくり出して死ぬまで追い詰めるとかね」
「それはだね」
「これは最悪の行為だよね」
「僕が聞いてもね」
「まあこうした人が収容所に送られたら」
 今の話のことを思い出してだ、僕は言った。
「何をするかね」
「わかったものじゃないね」
「絶対に復讐を企むから」
 このことは目に見えている。
「幾ら何でもね」
「その人みたいなことはしたら駄目だね」
「何しろ二人共ネットで相手の住所と実名晒すとか」
「そんなこともするんだ」
「電話番号とかメールアドレスもね」
 そうした個人情報までだ。
「家族の職場に行ってその前でその人の行為を言い回るとか」
「いじめをしているとか差別をしていたとか」
「そんなこともするから」
「家族も攻撃対象にするんだね」
「そうだよ、それでカルフォルニアでもね」
「いられなくなったんだ」
「その行為があまりにも酷くて批判の声が上がって」
 何しろ家族まで攻撃するし自宅に団体で殴り込んで家の中まで攻め立てるのだ、相手がライフルで撃ってくることを考えて相手の家族を前面に盾みたいにしていたらしい。
「本人は平気でも」
「周りがだね」
「たまらなくなって」 
 勤務先の会社の方でだ。
「日本に戻したらしいよ」
「相当酷かったんだね」
「日系人迫害を糾弾されて挙句自殺した人も出て」
 本当にそうした事件が起こったらしい。
「死体をネットで公表するとか」
「そんなこともしたんだ」
「大笑いでね」
「何か人間ですらないね」
「何か別の存在になってるよね」
「非道過ぎて」
「そうなると」
 それこそというのだ。
「もう絶対におかしいよね」
「そうだね、僕もそう思うよ」
「まあそういうことされたら誰でも敵意覚えるし」
「それを後で糾弾する人も出て来るね」
「敵意を持つのも糾弾することも」
 そのどちらもだ。 
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