| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レーヴァティン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百二十話 王都攻略その九

「地中湖はな」
「その船の行き来の安全はな」
「守らないとな」
「いけないな、じゃあな」
「次はどうするかだな」
「諸都市連合とな」
 半島から見て東にあるこの地域にというのだ。
「湖の東岸の諸地域もな」
「手に入れていくな」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「古王国の穀物を半島にもだな」
「入る様にするか」
「半島も豊かで麦が採れるが」
「そこに古王国もってなるとな」
 さらにというのだ。
「いいからな」
「穀物は力だ」
 そのままとだ、芳直は言い切った。
「食いものはな」
「そうだよな」
「人間、あらゆる生物はな」
「食わないとな」
「生きていけない」
「だからだよな」
「穀物は力だ} 
 こう久志に言うのだった。
「本当にな」
「そうだよな」
「ああ、だからナイル川を手に入れてな」
「俺達は大きな力を手に入れたな」
「後はこの川で採れた麦や米をな」
 その穀物達をというのだ。
「半島に運べる様にすることだ」
「その為にはな」
「地中湖だ」
 この湖だというのだ。
「何といってもな」
「そこを船が安全に行き来出来る様にか」
「することだな」
「今のままだとな」
 航路のこともだ、久志は話した。
「ナイルからから湖の南岸を伝ってな」
「カルタゴまで行ってな」
「そこからな半島になるな」
「そうなるな」
「俺達の掌握している水域はな」
「そうなってるからな」
「それだと遠回りだな」
「ああ、カルタゴは確かに重要な場所だけれどな」
 地中湖南岸の中心都市でありこの浮島屈指の商業と貿易の都市だ、だから久志達も統治にあたってローマやヴェネツィアと同じだけ重視している。
「それでもな」
「遠回りになるとな」
「やっぱり難儀だからな」
「だからだ」
「出来るだけ早いうちにか」
「湖東岸の制湖権を掌握する」
 そうするというのだ。
「そうするぞ」
「それじゃあな」
「今度はな」
「半島の東の諸都市連合にだな」
「小アジアにな」
 それにというのだ。
「古王の北東のな」
「ティルスとか貿易都市もか」
「手に入れることだ」
「今度はそっちか」
「確かに北の王国や騎士団領は気になるが」
「西の連合王国もな」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「まずはだ」
「湖の東岸か」
「特に王国と騎士団はお互いに争い続けている」
「俺達のことよりもな」
「だからだ」
 それでというのだ。
「俺達はだ」
「まずはか」
「東だ」
 半島から見てというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧