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星河の覇皇

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第七十一部第五章 組み入れその三十六

「豊かになっていくか」
「そうなりましょう、少なくともエウロパはです」
 この国のことをだ、八条はあらためて話した。
「今のままでは人口増加が難しいです」
「惑星開発技術の問題でな」
「若しこの問題が解決されてもです」
 それでもというのだ。
「人口増加につながるのは先です」
「まだな」
「百年はです」
 このスパンでというのだ。
「我々の様な人口増加率にはならないでしょう」
「百年だな」
「二倍といったところでしょう」
 精々という口調でだ、八条はキロモトに話した。
「まだ」
「そんなところか」
「はい、人口は増える時はかなり増えます」
「そうだな」
「統計を見てもそれがわかります」
 俗に食料の増産は足し算だが人口増加は掛け算だと言われている、つまり人口増加は食料の増産を上回るというのだ。
「連合も実際にです」
「人口は増え続けているからな」
「この千年の間」
「しかも最近はな」
「その増加率がさらにとなっています」
「百年後は十二兆か」
 今現在は四兆だ、まさに三倍だ。
「多いな」
「はい、ですが宇宙は広く」
「十二兆の人口でもな」
「まだ人口密度ではです」
「微々たるものだ」
「そうなっています」
 銀河系のその中でだ。
「ですから」
「人口は増えていいな」
「我々に関しては」
「それで増えてきたが」
「はい、エウロパはです」
 この国はというと。
「進出出来る星が少なく」
「千億からな」
「増やせませんでした」
 人口抑制政策を敷いていたのだ。
「その為少子化政策を行ってきました」
「子供は出来るだけな」
「一人か二人としてきてです」
 もっと言えばコンドーム等の避妊具やピル、この時代では副作用のない避妊薬の使用も推奨してきた。そうして少子化政策を行ってきたのだ。
「人口を抑制してきました」
「同時にサハラ北方にも侵攻もしてだ」
「生存権の確保も計ってきましたが」
「このこともか」
「どうやらです」
 八条が彼が得た情報、国防省のルートでのそれをここでも述べた。
「これもマウリアからです」
「我々のロートルの技術が流れているか」
「惑星及び衛星の開発、開拓の」
「それもか」
「はい、そうしている様です」
「またか」
「エウロパの惑星開発、開拓技術は未熟です」
 連合からだけでなくマウリアから見てもだ。
「我々から見ればまさに二十世紀と産業革命以前です」
「そこまでの開きがあるな」
「大統領もそう思われますね」
「より開いている様にも思う」
 キロモトの見たところだ。
「あの国の技術は全般的に我々より大きく劣っているが」
「その中でもですね」
「惑星の開発、開拓技術は劣っている」
「我々はその方面は飛躍的に進化し続けています」
 何しろ多くの惑星、衛星を開発及び開拓してきたのだ。千年の間そうしてきた結果そうなってきたのである。 
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