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悪人達がサキュバスに転生しましたが、容姿が見た事のあるキャラばかりでした

作者:黒の汚水
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もと大量破壊兵器開発者は、とある侍女子高生となる

いやはや、科学で説明できない事が起きるとは…。
科学者としては複雑な気分だ。
しかし、神の天罰を受けて、ほっとしている。
外国の軍隊に捕まり、大量破壊兵器を作れと命令された。
拒否すれば死刑。
自分が助かりたい為に、大勢の命を奪う兵器を、私は作り続けた。
なんと愚かだった事か。
地獄の日々が始まるというなら、潔く受けよう。

「私も話に参加したい。」

オティヌスとエヴァンジェリンが、今後の事を話そうとしていた。
だから、私も参加する事にした。
2人は小説や漫画の登場人物。
もっとも中身は違う。
私もそうだ。
今は女性の身体であり、御剣涼子の身体。
リアルバウトハイスクールという小説の登場人物。
何故知っているかといえば…。
息抜きに日本の雑誌が欲しいと、軍隊に要求した。
すると、漫画や小説。
おまけにゲームまでくれた。
おかげで、ここにいる人物達の名前は全員知っている。
私を含めて、10人か。
これだけいるなら異世界でも、なんとかなるかもしれない。
協力し合えるなら。

「俺もまぜてくれ。」

「あたしもお願いするわ。」

「…同じく。」

次々と皆が話に参加する。
心配し過ぎたようだ。
誰もが現状を理解している。
個人で動くより、団体で動いた方が良いと。
互いに自分のチート能力を告げる。
温泉を作る力。
それが私のチート能力。
しかも、様々な温泉効果を付ける事が可能。
前の世界のように、ちょっと効果がありますよ、ではない。
魔法のような効果を発揮する…らしい。
試していないので、今はらしいとしか言えない。
サキュバスの能力も分かってきた。
1日1回、〇液を吸収するか、30食分の食事をしないと死ぬ。
死にはするが、寿命のない不老。
男性を魅了する魔眼(魔眼の力が強いと女性も可能)。
魔力で作る武器(作れる武器は自分で選べない)。
神は何を考えて、人の姿のまま、我々を人外にしたのか?
これも罰という事か?
オティヌスは失敗したと言っているが、神にも失敗はあるのだろうか?
話は進み、拠点作りと情報収集。
異世界の事が何も分からない以上、この2つは重要だ。
2班に分けて行動しようとした、その時。

「「「プギイイイイイイイイイィッ!」」」

ゲーム等で登場する魔物が現れた。
巨大な身体に豚の顔。
オークである。 
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