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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)

作者:あちゃ
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砂漠の王国、砂漠の女王

 
前書き
さぁ、イシス編に突入ですよ!
我らがリュカさん、大活躍の予感!
「良い子(女の子限定)のみんな!ピラミッドで僕と握手!」byリュカ 

 
<イシス>

イシス…其処は大きなオアシスの側に造られた砂漠の町。
町の奥には大きな城がそびえ立っている。

アルル達が到着したのは夕刻だった…
リュカ以外、疲れ果ててはいたが宿を確保すると、町へ出て様子を伺う事に…
「魔法の鍵の事を知っている人が居れば良いけど…」
そんなアルルの不安はすぐに解消される事となる。

曰く、「魔法の鍵?あぁ!それなら此処より北の『ピラミッド』に保管されてるらしいよ」
曰く、「『ピラミッド』に入るのなら、女王様の許可が必要ね!勝手に入ったら、墓荒らしとして掴まりますよ」
曰く、「『ピラミッド』には、様々なトラップが仕掛けられている!頼まれたって入りたくないね!」
曰く、「女王様の美しさには、モンスターをもひれ伏すであろう!」
等々…
大まかに情報を仕入れたアルル達は、宿屋へ戻り作戦会議を行う事に。

此処は宿屋のアルルの部屋。
リュカ以外が集まり明日の予定を話し合う。
「これで、目的地が定まったわね!」
「そうですね。では、明日朝一で女王様へ謁見を致しましょう。許可を戴かないとピラミッドへは入れませんから」
「な、なぁ…リュカさんは置いていった方が良くないか?」
ウルフが小声で話す。
「そやで!町でも美しいって評判の女王やで!下手したら、下手するやん!」
皆、見つめ合い頷く。
美女で女王…最悪の組み合わせだ。
どう転んでも碌な事にはならないだろう…

(コンコン)
「みんな~明日の予定は決まった?」
其処へ現れるリュカ。
実に良いタイミングである。
「あ!実はリュカさん、あ「僕、明日は町を探索してるよ」
リュカに留守番を頼もうとしたが、リュカの方から残留を表明してきた。
「え!?そう…リュカさん…残るのね…」
「うん。だから4人で謁見してきてよ」
アルル達にとっては願ってもない事だ。
そして宿屋から出て行くリュカ…
いったい何処へ行くのやら…





翌朝、リュカとの鍛錬を終えたアルル達は、女王へ謁見する為に城へと赴く。
城へ着き、係の衛兵に用件を伝えると、
「只今、女王様は別件にて政務中である!暫し此処で待つ様、仰せつかった」
と、待ち惚けを喰らう事に………しかもかなりの時間。




一方リュカは砂漠の美人を求めて、町中を彷徨っている。
《砂漠の国の女王様…きっとアイシスみたいな女だろう…だいたいイシスとアイシスって似てるんだよね!いくら美人でも、近付きたく無い女だ!町でナンパしてる方が100倍マシだ!》
「ねぇねぇお嬢さん!僕とエッチしない!?」
「何だコラ!?俺の女房に何の様だ!」
「おぉっと、ごめんなさ~い!素敵な旦那が居るとは知らなかったので~じゃぁね~」
そんな感じで表通りから裏通りへと…

そんな時!
「きゃ~!!誰かタスケテー!変な男に攫われるぅー!」
すぐ近くで美女(リュカ曰く)の悲鳴が聞こえた!
新たな出会いを求めてリュカがダッシュで赴くと…
其処には、紛う方なき美少女が3人の男に腕を引っ張られ、攫われそうになっている現場だった!

「コラー!お父さんにナンパの仕方も習わなかったのか!?女の子を口説くなら、もっと優しく口説くもんなんだぞ!パパとママに聞いてみろ!」
いきなり現れ意味の分からない事を叫ぶ(リュカ)に、戸惑った男達…
男達が戸惑った隙に、襲われてた少女はリュカの方に逃げ寄り抱き付いた。
「どなたかは存じませぬが、助けて下さいまし!あのぶ男達が『へっへっへっ、ねーちゃんあっちの物陰で良い事してやんぜ!』って言って、イヤらしい手で私を触るんですぅ」
「な、何勝手な事を「うるさい!痛い目に遭いたくなければ、今すぐ失せろ!僕は暴力事が嫌いなんだ!」
女性を庇う様に立ちはだかるリュカ。

「ちぃ!仕方ない…大事にするわけいかないな…おい!手早く始末するぞ!」
3人の男のリーダー格が、他2人に指示を出し、リュカに襲いかかる!
「ちょ、女の子1人に大袈裟じゃない?何、殺気立ってんだよオマエら!もしかして地雷踏んじゃったのかな、僕…」
3人の攻撃を余裕で躱しつつ少女を守るリュカ。
自身の技量には多少の自信があった男達は、全く掠りもしない現状に焦りだした!

「メラミ」
そして焦った男の1人が思わず魔法を唱える!
「バギ」
しかしリュカのバギで四散され実力の差を思い知る事に…
さらにリュカは素早く3人の懐に飛び込み、強烈な一撃を食らわせる!

メラミを放ってから、一瞬の出来事だった…
「凄い…あの3人を一瞬で…」
少女が驚き呟く。
3人を気絶させたリュカは、少女の元へ近付くと、

「やぁ…改めましてこんにちは。僕の名前はリュカです。エッチする事を前提に、一緒にお茶でもどうですか?」
こんな状況でふざけたナンパをするリュカに、更に驚く少女…しかし直ぐにそれが笑いに変わる!
今までこんな男に出会った事がない…

不思議そうな顔で微笑むリュカを見つめ少女が…
「よろしくねリュカ。私はレイチェル。何処かお茶の美味しいお店、知ってるの?」
こうして2人はその場を離れて行く…
気絶する男3人を置き去りにして…



一方アルル達は、半日待たされ続けたのにも拘わらず、『申し訳ありませんが、本日の謁見は出来ません。また後日お越し下さい』と追い返された。
入城した時は、朝日が眩しかったのに、今では夕日が輝いている…

「あぁ…何にもしてないのに疲れたわ…」
「本当だな…」
「でもリュカはんを置いてきて正解やったね!」
「えぇ!侍女の方々も美人揃いでしたもんね…」
「一緒だったら、もっと疲れてたよ…きっと…」

みんな溜息と共に宿屋へと戻って行く…
リュカに今日1日は無駄であった事を伝え、明日の予定を伝えねばならない。
今日と同じではあるのだが…



 
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