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『Ash』

作者:零那
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『幼児の殺意』



真っ暗で泥々の
醜い世界でしか
生きれなかった

産み堕とされた日
絶望を約束された

在って当たり前な
両親からの無償の
愛とか有り得ない

在って当たり前
そもそもだけど
そんなもの無い

愛や優しさとか
温かさとかもね
何も無かったよ

当たり前のように
無かったんだ何も

悲しいとか辛いも
無かったんだ何も

だって知らないから

大人に可哀想ねって
言われても解らない
幼少時代が懐かしい

でも知る日は来る

幼児にして悟った事
親に親としての義務
求めるのはやめよう

冷めた幼児だった
可愛げなんて無い
だから愛されない

そして抱いた殺意
間違いなく確実に

今は懐かしく
笑えたりする
幼児の自分が
大人過ぎてて


 
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