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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百三十四話

夕食後、更識の事務所にて。

「クレイドル、オープン」

目の前に大きなメディカルポッドを量子展開する。

シリンダーを斜めにしたような形状。

そして上側には開閉可能な窓。

「メディカルポッド・クレイドル。この中で一晩寝れば手術は完了だ」

「……不安なんだが」

「安心しろ。オリジナルコアに制御されたコイツが手術をミスる確率はゼロに等しい」

「オリジナルコア?」

「世界に公開されてない0000から0009までの10のコアと0010…姉さんの方の白騎士のコアさ」

「そうか…」

「要するに、俺と束さんが自重せずに作ったコア。
クレイドルはそのうちの三機がバックアップについてる医療ポッドさ」

クレイドルの開閉スイッチを押すと、戦闘機のキャノピーのようにハッチが開いた。

「ここに入れば直ぐに眠りに落ちる。っていうか俺が眠らせる。
あとは放っておくだけ。お前が明日目覚めた時には義手がくっついてるはずさ」

文句タラタラな楯無を上裸にさせ、無理矢理クレイドルにぶちこむ。

「邪眼……はいいか。ヒュプノアイ、キャスト」

楯無を眠らせて、ウィンドウを創作する。

オペの内容は肩部にアタッチメントを埋め込むインプラント手術だ。

それに合わせてナノマシンの注入等も行う。

「頼んだぞ。アマテラス」

『はい。最善を尽くします』

クレイドルのバックアップはミハシラシステムが行う。

心配はない。

side out








『ちょうどいいのでR・Pデバイスと阿頼耶識の混合試作品を使いましょうか。
義手の接続はナノマシン方式としか指示が出てませんし大丈夫でしょう。
ふへへへ……いい実験体が手に入りましたね。
ついでですからインターセプターも着けておきましょう』











side in

楯無をクレイドルにぶちこんで、部屋に戻る。

部屋というのは俺達(連槍とアルシャーヴィン夫妻は別部屋)が泊まる部屋だ。

昨日は使わなかったがな。

ちょうど箒達が風呂の用意をしていた。

そう言えば昨日は魔法で済ませたから風呂に入っていない。

「いっ君、楯無さんの方は大丈夫?」

「クレイドルに入れたから大丈夫じゃないかな?」

「ああ、あれね」

俺も風呂に行きたいので、何故か居る次期当主様に聞いてみる。

「刀奈、俺も入りたいんだけどいいか?」

「いいわよ、わざわざ聞かなくても。ん? 昨日はどうしたの?」

「魔法で綺麗にしたけど?」

刀奈が何とも言えない顔をする。

「それお風呂入らなくてもいいんじゃないの?」

「気分だよ気分」

風呂、食事、性交、その他諸々の事が俺にとっては娯楽になってしまう。

なぜなら不要だから。

「それにほら、周囲に合わせるのも大事だろ?」

コタンジェントみたいにな。

人間にとって便利になりすぎた今の世界は、化物が化物として生きるには不便だ。

それに、俺は人間をやめたつもりだが人間性までも捨てる気はない。

「ふーん…箒が言ってたのってそういう事なんだ……」

とさも当然のように居る簪が呟いた。

箒が言ってた事?

まぁ気にする必要も無いか。

「でさ、風呂まで連れてってくんない? 場所わかんないからさ」

「箒のあとついていけばいい。箒は覚えてるよね?」

「一応おぼえているぞ」

そのあと箒達の後を着いていった。

「こんなに行って入れるのか?」

「安心していいわ。結構大きいから」

「ふーん…。やっぱ武家屋敷って風呂でかいんだな」

神社(武家屋敷とはちょっと違うけど)とか駿河の家とか。

そう言えば駿河と直木は今どうしているんだろうか。

物語シリーズの原作からは大きく解離しているしな。

今頃百合ってるんだろうか。

色々読めないなぁ。

世界の崩壊は防いだけど、後の話がどう転ぶか皆目検討もつかん。

つらつらと考え事をしていると、風呂に着いた。

ふむ。旅館の風呂みてぇだな。

と思いながら男湯の方へ入ったが、後からちっこいのがぞろぞろ着いてきた。

円香、エレン、リム、橙、稲荷だ。

「……………………なぜこっちに?」

「ここに来てからあんまりお兄さんが構ってくれないからです」

「あ、そ…。まぁいいけどさ」

橙と稲荷は……うん。式神だしいいか。

脱衣場で服を脱ぐ訳だけど…。

「お前らそんなに引き締まってたっけ?」

なんかロリsの体が筋肉質になっていた。

ちょっと凹む。

だって見た目だと俺もうロリsに体格で負けてるんだぜ?

そりゃぁパワーはまだ俺の方が上だろうけど、見た目で負けてるっていうのは少し凹む。

で、橙達を見るわけだけど。

「ふぅ、お前らはそのままで居てくれよ」

式神は特に変わってなかった。

うん。安心した。

「「「……………………」」」

そして何故だろう。ロリsの機嫌が悪い。

「むぅ…お兄ちゃん私達の体に興味ないの?」

エレンがプクゥっと頬を膨らませていた。

「はっはっは! マセガキ共め。箒みたいなボンキュッボンになって出直してこい」

「だいじょうぶ。ますたーは私達に手出してるから。
スタイルは多分関係ないよ」

「はいそこ黙る!」

橙のセリフでロリsの目がキラリと光った気がするのは気のせいだと思いたい。

くそう…スコールめ…。

要らんこと教えおってからに…。

「だいたい姉に手を出してるんだから妹にも手を出さないと不公平でしょ?」

「橙、そんなに擽られたいか」

「ふみゃぁっ!?」

エロ猫を黙らせて、風呂場へ。

「うわ広っ!?」

駿河の所より広い。

使う人が多いからかな。

風呂椅子にこしかけ、シャンプーのボトルに手を伸ばしかけ…。

「ん? どうした?」

ロリsがこちらをジッと見ている。

「………ああ、そういうこと」

まったく甘えん坊だなぁお前らは。

「ほれ、洗ってやるからこっち来い」

と言うと、ロリsがじゃんけんをし始めた。

勝ったのはエレン。

ドヤ顔で風呂椅子に座る。

「くそー…でかくなりやがって」

シャンプーを手で泡立てる。

「あ、これメンズ用じゃん……まいっか」

夏だし、スースーするのも気持ちいいだろう。

とエレン、リム、円香の順で洗ってやる。

橙と稲荷は……ああ、自分であらうのね。

円香の体を洗ってやった後…。

「お姉ちゃんお姉ちゃん」

「どうしたエレン」

「お礼に洗ってあげるー!」

「………………なんか企んでそうだから遠慮しとく」

「えー」

「絶対ろくな事にならんと俺のカンが言っている」

円香とエレンからはブーイング。

リムは『やっぱりだめでしたか』みたいな顔をしている。

なるほどリム考案か。

うん。啼かされる所だったようだ。

危ない危ない。ロリsと式神が先に湯船に浸かる。

で、ようやく自分の体と髪を洗って風呂椅子から腰を浮かしかけた時だった。

ガラララ! と風呂場のドアが空いた。

「失礼するわよ」

入ってきたのは刀奈だ。

しかも全裸。

引き締まった美しい裸体とだけ言っておく。

「バリア」

「きゃんっ!?」

シレーっと入ってきたバカの目の前に対物障壁を展開し、後ろに弾性障壁を張る。

「なにすんのよ!?」

「お前こそ何がしたいんだ。バカか」

「いいじゃない! 私の家よ!」

「お前なぁ、仮にも良家の御嬢様だろうが」

と、そこで転けた刀奈の後ろに簪が立っていた。

「そんな所で何してるのお姉ちゃん?」

こっちも裸。

「おい簪。お前もか」

と聞くと。

「ん? 何が?」

「あのねぇ、ここ男湯なの」

「知ってるけど?」

おい、そんな『何言ってんのこいつ?』みたいな言い方するな。

「お前女子」

「うん、知ってる。でも男の人が入ってないし、いいんじゃない?」

「おい喧嘩売ってんのか」

「一夏は男の娘でしょ?」

「よしその喧嘩買った」

シャワーから出た水を過冷却水にして球状にする。

「ちょっ…私を無視しないでよ」

「お姉ちゃん邪魔。早く立って」

「うぅ……簪ちゃんが冷たい」

二人に対して、過冷却水球を発射する。

立ち上がっている途中の刀奈は勿論、刀奈の影になっていた簪にも起動操作でぶつける。

「「ひゃぅんっ!?」」

当たった過冷却水は二人の体に触れた途端、その衝撃で一気に凍りつく。

二つがわちゃわちゃしている間に湯船に浸かる。

「はふぅ………」

気持ちいいなぁ…。

やっぱ日本人たるもの風呂に入らねば。

俺は湯船に浸かりながら、シャワーで氷を溶かしている二人を眺めていた。

「ふっ…ザマァ」

刀奈と簪に睨まれた。

小動物が威嚇してるみたいで見てて可愛い。

あんまり見てるのも良くないので、視線を外す。

すると橙が俺の膝に乗った。

「はいはい」

お望み通り、その華奢な体をだきしめる。

「うみゃぁ~ん……」

ご満悦のようだ。

橙が体を反らして、俺の首筋に顔を擦り付ける。

マーキングかな?

首もとを優しく掻いてやる。

「みゃふぅ…ごろごろ…」

久々に橙と『物理的な』スキンシップをとっていると、両隣からちゃぽんと音がした。

「なーんで俺の両隣に入るんですかねぇ? 俺は今式神とのスキンシップで忙しいからあっち行ってて欲しいんだけど?」

「えー? こーんな美少女とお風呂に入れるんだから光栄におもうでしょー?」

俺の頬っぺたをツンツンしてくる刀奈。

で、何故か反対側からもつつかれる。

「もちもち…」

と簪が不満そうな…というか悔しげな声で呟く。

「吸血鬼の因子っていうのは肉体を最も健康的な形にするんだよ。
まぁ、半量子生命体だから周囲の認識で多少ねじ曲げられてはいるがな」

「つまり理想的なロリッ子?」

コノヤロウ…。

「簪、エロ魔法が箒の専売特許とは思わないことだ。
むしろ俺の方が手数は上だし、夢にも干渉できる」

「真夏の夜の淫夢」

「誰が上手いこと言えと」

本当に見せてやろうか、淫夢。






「にゃぅ? ますたーえっちな事するの?」

「しないよ」

少なくとも、現実では。 
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