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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:16 宮導チカゲ

 
前書き
今日もドラエン支部はイベントの準備で大忙し
そんな中チカゲは強くなっていくヤイバの様子が気になっていた
そして開かれたイベントでヤイバは思わぬ強敵と対峙する 

 
ドラゴンエンパイア支部では週末のイベントに向けた準備が進められていた
「そっちの区画遅れてるわ、だれか手の空いてる人手伝ってあげて」
「お袋」
「っと、ヤイバ、来てくれたのね、ちょうどいいわ、そっちの設置手伝ってあげて」
「わかった」
指示を出していたチカゲがヤイバに気付くとすぐさま指示を出した

Turn:16 宮導チカゲ

「宮導君、ちょっとこっち手伝って!」
「ん、おお、飛鳥も来てたのか」
「ほら、そっち持って」
コユキと共に備品を運ぶヤイバ
「メガラニカ支部での活躍は聞いたよ、すごいじゃん」
「結局勝てなかったけどな」
「勝つつもりでいたんだ………」
「当たり前だろ、っと、どこ置くんだこれ」
その様子を見ていたマモルはふとヤイバの様子を気にした

その日の仕事が終わった後のオフィスでチカゲとマモルがファイトしていた
「アタック」
「うぅ、負けたぁ」
「ヤイバ君、メガラニカ支部の大会頑張っていたようじゃないか………」
「ええ、まぁ、嬉しそうに話してましたよ………私も映像見せてもらいましたけど、本当に楽しそうで………」
嬉しそうに語るチカゲの様子にマモルも口元を緩めた
「イベントクエストにも来てくれるようだしね」
「私は仕事ですから、影ながら応援させていただきますよ」

ドラゴンエンパイア支部に集まったたくさんのファイターたち
今日のクエストは迷路を抜けながら途中のヴァンガードクイズに正解して先に進んでいくものだ
「えっと、グレード3のヴァンガードがいるときにパワー+3000………これ前に見たスキルだな………確か綺場とファイトした時………」
扉にかかれたイラストは2つ。文武の騎士 ジャーロンと至誠の騎士 ベルギウス
「綺場が使ってたのはベルギウス!」

観覧席でヒトミとアリサが観戦していた
「隣、いいかしら?」
「ミライさん!それに飛鳥さんも」
ミライとコユキが二人の隣に座って一緒に観る
「それにしても、矢代さんは出なくてよかったの?」
「体力に自信がなくて………カードの知識もあんまり」

「アタックした時ソウルブラスト1でスタンド………ディアマンテスかタイダル・アサルト………」

「うわ、意地悪な問題ですね」
「どっちもアタック時にスタンドするユニットだからねぇ、でも決定的な違いがあるからちょっと考えればわかるわよ」
「えっと………あっ!手札捨てないから」
「そう、答えは」

「タイダル!」
タイダル・アサルトの扉に入っていくヤイバ

迷路を無事に突破したヤイバは息を切らしていた
「俺の相手は………」
「私です」
階段のスロープに腰かけ滑るように降りてくる小さな少女
「君が?」
「はい、志野田ナズナといいます」
「俺は宮藤ヤイバ、よろしくな」
握手を交わすヤイバとナズナ
スロープに手を置きゆっくりと登っていくヤイバに対してナズナは数段飛ばしで余裕の様子で上がっていく

「身軽な子ね」
「あんな小さい子が迷路をトップで抜けたんだ………」
コユキとヒトミが驚いていると脱落したらしいタクヤがやってきた

「「スタンドアップ!ヴァンガード!」
「ぐらいむ」
「忍獣 キャットデビル」
霊体が煙に包まれ忍装束を纏った猫のユニットに変化する
「キャットデビル………むらくもか」

「むらくも………忍者のデッキか、どんなカードなんですか?」
「むらくもはドラゴンエンパイアの隠密集団よ」
観戦していたヒトミはミライに問いかけようとする
だがその問いかけに答えたのは意外にもコユキだった
「受け継いできた技を駆使したトリッキーな戦術を得意とするデッキなの、いろいろできるからなにをしてくるかは今はまだ予想つかないかな」
「詳しいね」
「私もむらくも使いだから」
「え!?そうなの?」

「ライド!ナイトスクワイヤ アレン、ぐらいむの効果で一枚ドロー」
「ライド、忍獣 ミリオンラット、キャットデビルの効果で一枚ドロー、ミリオンラット(8000)でアレン(8000)にアタック」

Drive check
【レフト・アレスター】
トリガーなし
「ゲッ、あのユニットって確か………」
「どうしたんですか?」
むらくも使いのコユキが青ざめているのを見て首をかしげるヒトミ
「ちょっとね、このファイト結構ヤバいかも………」
「そんなに強いカードなんだ、今見えたの」
「むらくも使い………そしてあの身軽さ………まさかあいつ本物の忍者!?」
「さすがにそれはないんじゃないかな」
「違うと思う」
「それはそれで面白いけど………」
「漫画の読みすぎじゃないですか?」
女性陣にざっくり言われたタクヤはその場で落ち込んでしまった
「年下にバカにされた………」
特に最後のアリサの発言に傷ついたようで心なしか泣いているように見える

ミリオンラットの投げた手裏剣がアレンを切り裂く
1st damage
【ぽーんがる】
トリガーなし
「ライド!沈黙の騎士 ギャラティン、ハイドッグブリーダー アカネをコール、スキルでぽーんがるをコール」
アカネの口笛に呼ばれたぽーんがるが雄たけびを上げる
Soul cage
【ナイトスクワイヤ アレン】
「ギャラティン(10000)でミリオンラット(8000)にアタック!」
「ノーガードです」
Drive check
【閃光の盾 イゾルデ】
ドロートリガー
パワー=ハイドッグブリーダー アカネ(20000)

ギャラティンの剣に切り裂かれ目を回して倒れるミリオンラット
1st damage
【双剣士 MUSASHI】
トリガーなし
「ぽーんがる(8000)のブーストしたアカネ(28000)でミリオンラット(8000)にアタック」
「それもノーガードです」
なんとか起き上がりつつもふらふらしていたミリオンラットにアカネの鞭が巻き付いた
アカネが思いっきり鞭を振るうと蓑巻にされたミリオンラットがそのまま振り回されて目を回している
2nd damage
【忍獣 ムーンエッジ】
クリティカルトリガー
パワー=忍獣 ミリオンラット(18000)
クリティカル=忍獣 ミリオンラット(クリティカル2)
「ライド、早矢士 FUSHIMI」
まだ目を回したままだったミリオンラットがバク宙と共に煙に包まれ新たな姿に変わった
「レフト・アレスター、忍竜 アマツスナイプをコール、FUSHIMI(9000)でギャラティン(10000)にアタック」
「ノーガードだ」
Drive check
【忍獣 ムーンエッジ】
クリティカルトリガー
パワー=レフト・アレスター(19000)
クリティカル=早矢士 FUSHIMI(クリティカル2)
2nd damage
【アルフレッド・アーリー】
トリガーなし
3rd damage
【ういんがる】
トリガーなし
「アマツスナイプ(7000)のブースト、レフト・アレスター(26000)で攻撃」
「エレイン(20000)でガード」
レフト・アレスターが鎖を振り回しその先の鉄球をギャラティンに投げつける
割って入ったエレインだが鎖の直撃を腹部に受ける
大きく吹っ飛ばされたエレインをギャラティンが受け止めた
「光臨せよ!戦士たちの主!ライド!騎士王アルフレッド!」
樋爪の音を響かせ地面を掛ける青き騎士馬
フィールドの中心に降り立つとその背に跨る鎧をまとった戦士が剣を掲げる
「イマジナリー・ギフト!フォース!」
ユニットの居ないサークルにギフトの光が宿った
「アルフレッドのスキルでブラスター・ブレードをスペリオルコール!スキルでレフト・アレスター退却!」
ブラスター・ブレードの放った衝撃波でレフト・アレスターが吹っ飛ばされる
「ぽーんがる(8000)のブーストしたアカネ(21000)でアタック!」
「ムーンエッジ(15000)でガード」
アカネがFUSHIMIに向かって鞭を振るう
だがその直後に背後に現れたムーンエッジに羽交い締めにされて止められる
「アルフレッド(23000)でアタック」
アルフレッドが剣を構え愛馬と共に駆け抜ける
Twin drive check
【世界樹の巫女 エレイン】
ヒールトリガー
パワー=ブラスター・ブレード(25000)
ダメージ回復
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
パワー=ブラスター・ブレード(35000)
クリティカル=騎士王 アルフレッド(クリティカル2)
3rd damage
【忍竜 ソウコクザッパー】
トリガーなし
4th damage
【決闘龍 ZANBAKU】
トリガーなし
「ブラスター・ブレード(35000)でアタック」
ブラスター・ブレードの剣に切り裂かれ倒れるFUSHIMI
5th damage
【ライト・アレスター】
トリガーなし

「順調だね」
「問題はここからよ、相手の動きに警戒しないと」
「でもダメージに差があるし………」

「忠実なる影の竜よ、我がもとに現れ出でよ!ライド!」
FUSHIMIが煙玉を投げて姿を隠す
その影の中から不気味な目がこちらを睨みつけた
地面から突如出現した鎖がユニットたちを囲むように伸びていく
煙の晴れた中心で鎧をまとった竜がその鎖を自在に操っていた
「決闘龍 ZANBAKU、イマジナリー・ギフト、アクセル」
ギフトの光が灯りナズナの攻撃態勢が整う

「むらくもはアクセルなんだ」
「ええ、でも、むらくもが得意とするのはスキルを駆使した変幻自在の攻撃、特にあのZANBAKUは厄介よ………」

「アクセルサークルに双剣士 MUSASHI、レフト・アレスターをコール」
ZANBAKUの左隣に2体のユニットが控える
「ZANBAKUのスキル、ライト・アレスターをコール、パワー+5,000、相手の次のグレード3からのライドを封じる」
ZANBAKUから放たれた手錠がアルフレッドの体を固定する
この手錠がライドを阻害しているのだろう
「相手のライドを封じるスキル!?」
「そう、そしてココで問題になるのが今コールされたライト・アレスター」

「ライト・アレスターのスキル、2つのカウンターブラストを支払い手札のシジママルをソウルへ、ZANBAKUとレフト・アレスターがいることで、相手ヴァンガードのスタンドを封じる!」

「ヴァンガードのスタンドを封じる!?」
「コストは重いし、効果も1ターンだけ、それでも相手の動きを封殺できる強力なスキルよ」

「レフト・アレスターのスキル、このユニットがアタックする時、ソウルブラストしてパワー+5000!レフト・アレスター(14000)でアルフレッド(13000)にアタック!」
レフト・アレスターが鎖を引きながら鉄球をアルフレッドに投げつける
抵抗できずアルフレッドの側頭部に鉄球が直撃する

3rd damage
【ぽーんがる】
トリガーなし

「ZANBAKU(17000)でアルフレッド(13000)にアタック!」
「エレイン(20000)でガード」
ZANBAKUの振るった剣をエレインが受け止める

Twin drive
【忍竜 アマツスナイプ】
トリガーなし
2nd check
【狐使い イズナ】
フロントトリガー
双剣士 MUSASHI=32000
レフト・アレスター=19000
決闘龍 ZANBAKU=27000
ライト・アレスター=19000
「アマツスナイプ(7000)のブーストしたライト・アレスター(16000)でアルフレッド(13000)にアタック」
「エレイン(20000でガード」
「MUSASHI(33000)でアルフレッド(13000)にアタック、MUSASHIのスキルで2枚でないとガードできない」
「そんなスキルが………ノーガード」
4th damage
【ハイドッグブリーダー アカネ】
トリガーなし

「これがZANBAKUとアレスターの力………」
「ヴァンガードがスタンド出来ずライドも出来ない………そんな状態でどうすれば」
「できることはあるわ」

「ナイトスクワイヤ アレンをコール、スキルを使い小さな賢者 マロンをコールして1枚ドロー」
「なるほど………スキルでドローして次のターンのこちらの攻撃に備えるわけですね」
「今はこれが精いっぱいだけどな、ぽーんがる(8000)のブーストしたアカネ(21000)でアタック」
「イズナ(15000)でガード」
「アレン(11000)のブーストしたブラスター・ブレード(21000)でアタック」
「忍妖 ユキヒメ(20000)でガード」
左右から向かっていったアカネとブラスター・ブレードだがイズナとユキヒメに阻まれてしまう

「やっぱりリアガードだけじゃパワーが足りない」
「でも、このターンをしのいでフルパワーで攻撃出来れば………」
「コール、ライト・アレスター」
「うっそぉ………」
ZANBAKUの後ろに現れたライト・アレスターが勢いよく投げた鎖でアルフレッドを拘束する
「スキルでアマツスナイプをソウルに置きヴァンガードを拘束、ソウルブラスト、レフト・アレスター(14000)でアルフレッド(13000)にアタック」
「アカネ(5000)でインターセプト」
レフト・アレスターが鉄球を投げつけるのを鞭を使ってアカネが阻止する
「ZANBAKU(12000)でアタック」
「マロン(10000)でガード!」
アルフレッド目掛けて向かってくるZANBAKU
そこに立ちあがったマロンが防御のための魔法陣を広げる

Twin drive
【早矢士 FUSHIMI】
トリガーなし
2nd check
【忍妖 ユキヒメ】
パワー=ライト・アレスター(19000)
ダメージ1回復
「アマツスナイプ(7000)でブースト、その時ブースト対象と同名のユニットにパワー+3000、ライト・アレスター(29000)でアルフレッド(13000)にアタック」
※アマツスナイプのスキルはブーストされたユニットも対象になります
5th damage
【ハイドッグブリーダー アカネ】
トリガーなし

「残っているのはアクセルサークルのMUSASHI、あのユニットは………」
「MUSASHI(22000)でアルフレッド(13000)にアタック」
「エポナ(15000)とふろうがる(15000)でガード!」
「まさかこの攻撃をしのぐなんて………」

ステージの裏手で作業していたチカゲは気付くとヤイバのファイトに見入っていた
「宮導君、手が止まっているよ」
「わわっ、すいません」
「なんてね、気になる気持ちはわかるよ、でも、手はちゃんと動かしてくれよ」
「はい、失礼しました」
マモルに声をかけられ作業を気にしながらもファイトするヤイバを気にかけていた
「(ヴァンガードはスタンド出来ず前列も一つ空いてる………2枚の手札であれを補わなきゃヤイバに勝ち目はない)」

「騎士たちの神よ!出でて神秘の力を振るえ!ライド!」
上空に掛かった黒雲の隙間から一筋の光が差し込む
その光が翼のように大きく広がったかと思うと神々しい輝きを放つ竜が光の中から姿を現した
「ソウルセイバー・ドラゴン!フォースは空いているリアガードへ」

「ソウルセイバー・ドラゴンのスキルは自陣のパワーアップ………でもその能力のコストはソウル5枚」
「今宮導君のソウルは4枚………1枚足りない!」
「でも………残りの手札があのカードなら」

「ぽーんがるをコール!スキル発動!ソウルチャージ」
「やはりありましたか………ソウルセイバー・ドラゴンのスキルでそちらの陣営は大幅パワーアップ………ここまでですね」
「アレン(23000)のブースト!ソウルセイバー・ドラゴン(51000)でZANBAKU(12000)にアタック!」
「ノーガードです………」
Twin drive
【小さな賢者 マロン】
トリガーなし
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
パワー=ぽーんがる(33000)
クリティカル=ソウルセイバー・ドラゴン(クリティカル2)
ソウルセイバー・ドラゴンの放った光の球がZANBAKUを飲み込んでいく
5th damage
【忍獣 ミリオンラット】
トリガーなし
6th damage
【決闘龍 ZANBAKU】
トリガーなし

撤収作業をすべて終えた後のドラエン支部のオフィスでマモルとチカゲがファイトしていた
「ダメージチェック………あぁ、また私の負けですね」
「そろそろ切り上げようか………宮導君は赴任以来頑張ってくれてるし、そろそろ休ませてあげたいけど………」
「そんな、私ここの仕事気に入って………うぅっ」
デッキを片付けていたチカゲが突然蹲って倒れてしまう
「宮導君!?救急車だ!急げ!」 
 

 
後書き
次回予告
「それにしてもナズナの身のこなしは凄いな」
「ファイトでは使えなくても、こういうイベントでは役に立ってます」
「実際あれってどうやって身に着けたんだ?」

turn:17 再会

「小さい頃から新体操をやっていたので………」
「いや新体操だけであの身のこなし!?それはそれですげぇ」 
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