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星河の覇皇

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第七十一部第五章 組み入れその二

「完全な志願制であり」
「就職先は数多くあり」
「他にいい仕事は幾らでもあります」
 軍隊に入らずとも、というのだ。
「ですから」
「中々ですね」
「公務員にしましても」
 軍人もこの中に入るがというのだ。
「これがですから」
「他に危険が少ない仕事も多いので」
「だからです」
「人員の確保が大変ですね」
「全く以て」
「ですから宣伝もですね」
「高圧的に言っても来ないです」
 連合軍にはというのだ。
「何処か昔の映画であった連合の正義を信じるなら入れと言っても」
「来ないですね」
「格好よさと好待遇ですね」
 この二つだというのだ。
「連合軍に入ってもらうには」
「この二つを宣伝しないと」
「はい」
 どうしてもなのだ。
「人が来ないです」
「一般から士官学校まで」
 とかくあらゆる入隊課程にというのだ。
「他の国とは違い」
「そうですね」
 二人で話す、そしてだった。
 このことからだ、八条はバールにあらためて言った。
「超巨大戦艦の戦闘は」
「これからの宣伝にですね」
「中心にしたいです」
「そうしていかれますか」
「はい」
 こうバールに答えた。
「そう考えていますが」
「それでいいかと」
「ではその様に」
「一三〇億の将兵が必要です」
 連合軍にはとだ、バールは言った。
「この数を割りますと」
「それはです」
「はい、望ましくないです」
「人手が足りなくなります」 
 そうなってしまう、必然的に。
「とにかくです」
「人員は今でもぎりぎりです」
「少しでも多く来てもらいたいので」
 つまりこの一三〇億の将兵を何とか維持しているというぎりぎりの状況を少しでも好転させたいというのだ。
「ですから」
「ゾロアスター級を宣伝に使いますか」
「そうしましょう」
「少しでもですね」
「まさにそうです」
 少し苦笑いになってだ、八条はバールに答えた。
「この苦しい状況を好転させたいので」
「そうですね、私もそう思います」
「人は格好よさを求めます」
 その格好よさは様々であるがだ、服装や戦う姿生きる姿勢等それぞれ違う。その人の主観によっても異なる。
「ですから」
「格好よさをですね」
「出してです」
「人を集める」
「そうしていくべきかと」
「そうなりますか」
「募集部と話をしていきます」
 国防省の中のだ、言うまでもなく国防省の中でも力を入れられている部署だ。
「詳しく」
「お願いします、そこは」
「制服組からもですね」
「実際に人員には困っています」
 その制服組にしてもというのだ。 
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