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八条学園騒動記

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第五百二十三話 真エンドの後でその六

「それでね」
「本当に嫌われて」
「経営についても」
 本当に嫌われては誰も買わなくなって遊ばなくなる、そうなる。
「立ち行かなくなって」
「潰れるわね」
「そうなるからね」
「上級者向けの戦略ね」
「相当に上手にやらないと」
 それこそとだ、ジミーはさらに話した。
「大変だよ」
「邪道も大変ってことね」
「そうだよね、ファンも乗らないし」
「中には信者さんもいるでしょ」
 ファンから進化して熱狂的に好きな者となるというのだ。
「そうでしょ」
「いるよ、このクソゲーっぷりがいいってね」
「好きになって」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「やる人が」
「いてそれでマニアになって」
「信者にもね」
 その意気にもというのである。
「なる人結構いるよ」
「クソゲー信者ね」
「一見ね、けれど鬼の様に難しいし」
「それをクリアすることもなのね」
「醍醐味だしね、しかも音楽も」
 BGM、それもというのだ。
「聴いてわかるよね」
「いいわね」
「そう、こっちも高評価だし」
 それでというのだ。
「本当にね」
「人気のあるメーカーで」
「信者さんも」
 このクラスのファン達もというのだ。
「ついてるんだ」
「本物のメーカーよね」
「信者さんがつくとね」
「よくそう言われるけれど」
「クソゲーを出し続けていても」
「そこにあるものが確かなら」
 パレアナも納得している顔で頷いた。
「それなら」
「そう、それでね」
「経営もちゃんと出来て」
「信者さんもつくんだよ」
「そういうことなのね、しかし長い真エンドで」
 パレアナは画面を観続けている、それが実に長くまだ続いている。
「音楽もいいわね」
「途中で変わるしね」
「ええ、エンディング中も」
「そこも凝ってるから」
 それ故にというのだ。
「人気があるんだ」
「そういうことね、しかし」
「しかし?」
「無敵モードでないとあんたもここまでは」
「絶対に辿り着けないから」
「本当に無敵モードあってのゲームね」
「並以上のゲーマーでないとね」
 ここでジミーは言葉を訂正させた、尚二人の周りでは今もそれぞれのゲーム機の席に人が座ってプレイしている。
「いや、神でないと」
「神ゲーマーでないと」
「とてもね」 
 それこそというのだ。
「クリアー出来ないよ」
「ノーミスでは」
「天才で」
 まずその域までの才能があってというのだ。 
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