| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

麗しのヴァンパイア

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百五十七話

              第百五十七話  二日酔いが
 風呂に入ってだ、そしてだった。
 雪路は気持ちが晴れやかになってカーミラに話した。
「もうです」
「お酒が抜けたわね」
「はい」
 そうなったというのだ。
「湯舟にも何度も入りましたし」
「サウナだけでなくね」
「そのお陰でもう」
「そうね、じゃあ今はね」
 カーミラは雪路の返事に微笑んであることを勧めた、それは何かというと。
「水分補給をしてね」
「お水ですね」
「これまでかなり飲んで」
 そしてというのだ。
「お風呂にも入ったでしょ」
「だから水分をかなり失っているので」
「お酒でもお風呂でもね」
 その両方でというのだ。
「そうなっているから」
「だからですね」
「飲むこともいいけれど身体のことも考えて」
 そのうえでというのだ。
「まずはね」
「水分もですか」
「ちゃんと飲んでね、普通にお水を飲んでいいのは」
 カーミラはここでんなことを言った。
「最近までのことね」
「最近?」
「ええ、最近はスポーツドリンクがあるから」
「あの、最近ですか」
 雪路はカーミラのその言葉に目を瞬かせた、それは彼女にとってはどうにもピンとこない話だったからだ。
「私が生まれる前からありますけれど」
「そうだったわね、人ではね」
 カーミラは自分の言葉の意味に気付いて言った。
「最近ね、歴史では」
「歴史ですか」
「そう、だからね」
「確かに。歴史なら最近ですね」
 雪路はそこから考えるとスポーツドリンクの誕生はそうなると解釈した、そのうえでカーミラに話した。
「そうなりますね」
「そうね、ではね」
「これからですね」
「スポーツドリンクを飲みましょう」
 そええで水分補給をしようと言うのだった。
「これからね」
「それでは」
 雪路も頷いてだ、今はワインではなくスポーツドリンクを飲むのだった。水分補給として。


第百五十七話   完


                    2019・5・10 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧