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インフィニット・ストラトス《もう一つの第零世代型IS》

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第43話師範と門下生

箒「にしても…何処なんだここ…」

鈴「さぁね?…にしても…」

ここに集まるは簪、楯無、シャルルを抜かした専用機持ちヒロインズであるが

箒セ鈴シャラ「「「「「なんだ!(なに!)(何ですの!)この衣装!」」」」

勝手にヒロインズが着せられていた衣装は水色のドレスに白いエプロンというまるで『不思議な国のアリス』の主人公のアリスそのものの衣装であった

シャル「これで何をしろと…」

簪『簪です…、そちらの状況を…』

ラウラ「なにやら、ファンシーな世界にいるのだが…」

ヒロインズたちがいるその場所もまるで絵本の中のような世界にいるのであった

簪『了解…。今現在電脳世界はハッキングを受けています…そのため、皆さんには…与えられた役を…演じてもらいます…』

鈴『役ぅぅ!?』

五人代表として鈴が驚くが仕方がない
急にハッキングされているのに役に演じろと言われても困るものだ

鈴「えっ?なに?まじでアリスやれっての?」

簪『わからない、この空間…とても不安定だから…』

どうやら本来なら安定値になっているはずがハッキングのせいで少々不安定になっているようだ

シャル「アリスの最初って確か…」

シャルロットはアリスの最初の場面を思い出しながらラウラの方を見る

ラウラ「なんだ?」

シャル「いやぁ〜…、アリスの最初って言ったら白うさぎかなぁって思って」

ラウラ「白ウサギなどと軟弱なものと一緒にするな!?」

ラウラは黒うさぎ隊の隊長、間違っても白とは言わないように
その直後セシリアが指をさしながら

セシリア「いましたわ!」

するとそこには不思議な国のアリスに登場してくる時計を持った白兎が現れて奥の方は逃げていった

鈴「と、とにかく追いかけるわよ」

白兎を追いかけるヒロインズがたどり着いたのは5枚の扉がある空間であった

箒「なんだここは?」

シャル「扉がいっぱいあるね」

ラウラ「とりあえず、1人1つの扉に入るとするか…」

セシリア「そうですわね」

ラウラの提案に皆が賛成しそれぞれの扉に入っていった



場所は変わりここはIS学園の地下通路
そこにただ1人の女性が武装をしていた
腰には6本の刀をつけ、黒いスーツを着ている
他にはリボンが握られており、それで髪の毛を束ねてポニーテールにしていた
その人物は世界最強で有名な織斑千冬であった
するとそこに現在茅原研究所にいるはずの聖成がひょこっと現れた

聖成「あなたがその髪型にするの、懐かしいですね」

千冬「っ!?な、なんだ聖成かぁ…いつからいた…」

聖成「さっき着いたばかりですよ。シャルがISを起動したから学園に戻ってみたら学園内がシャッターで閉まってたので山田先生に事情を説明してもらったら攻撃を受けてるって聞いて、そのあとあなたの居場所を教えてもらってここにいるってことです」

聖成はどうやらシャルロットに福音を渡す際に起動した時に起動したことを知らせるように仕込みをしていたようだ

千冬「そうか…だがここから先は、私の仕事だ…。生徒を戦闘に巻き込む訳にはいかない」

聖成「そうですか…」

とそんなことを言われたは聖成を頭を下げる

聖成「なら…それなら俺も同じことを言えますね…」

千冬「なに?お前は何を言って…っ!?」

織斑先生は聖成に再び先ほど言ったことを言おうとするが途中で止め、その場で硬直した
理由は再び頭をあげた聖成の顔を見たからだ
目は普段より鋭くなり、ハイライトがなくなり聖成の特徴的な赤眼がより目立つようになっていた

聖成「たしかに千冬、俺はお前の生徒だ…、しかしそれ以前に俺はお前の師範代であり、お前は俺の門下生だ」

聖成の口調が少し変わって、普段なら[千冬さん]と言うのを呼び捨てになっていた
これは道場で織斑先生が指導を受けてる時がいつもこんな感じであるからだ

千冬「で、ですが!」

聖成「自惚れるなよ?誰がお前をそこまで育てたと思っている?」

織斑先生の口調も変わり聖成に対して敬語を使うようになってしまう
この人が世界最強になれたのは白騎士事件以降、篠ノ之道場から外川道場へ移籍した事が始まりである
聖成はその頃から師範代代理を務めており、いろんな門下生を持っていた
織斑先生もその1人であるが一夏の同級生ということをで当初は少々見下していたが実際に試合をしたところ完膚なきまでに叩きのめされたのである
それ以降、聖成のことをちゃんと師範代としてみて、聖成の元で修行を行いそれから数年後の世界最強のブリュンヒルデの誕生である

千冬「…わかりました」

聖成「それじゃぁ、向かうとするか…」

2人は侵入者の元へ向かったのであった



IS学園地下区画に侵入していたのは米軍特殊部隊『名も無き兵たち』であった
彼女らは7人の部隊で全員『ファング・クエイク』のステルス仕様の能力試験型を身に纏っていた
しかしなぜ特殊部隊が派遣されたかという時先日の無人機のIS学園襲撃である
襲撃してきた無人機のコアが彼女たちの目的
何故なら未登録のコアということもありながら新たなISの開発や完全な無人機の制作ができ米国にとってはこれはとても重要なことであった
少しずつ前進していくと彼女たちのセンサーが人影を感知した

隊長「総員、停止…」

隊員たちに止まるように指示したらガインッ!という音と火花が散り彼女らの頭上を1人の人影が風のやうに駆け抜けた
急に通路の灯りが全て点灯しその姿を現した

隊長「ブリュンヒルデ…」

目の前に世界最強と言われている織斑先生があり思わず隊長は呟いてしまった
しかし驚くのはまだ早かったその反対側には

隊員1「ふ、2人目の操縦者!?」

右手を刀の持ち手の部分に乗せている聖成が立っていた
彼女たちは2人に挟み撃ちにあっているのである
武器を慎重に構え、どう出るかを見ているが

千冬「どうした?かかってこい?」

織斑先生が少々挑発的な感じで発言するがその後に

聖成「そうだぞ?お前たちの目の前には世界で最初に最強の名を手にした織斑千冬さんがいるんだぞ?全身全霊をもって相手しないなぁ〜」

聖成も後に続き挑発的に言葉を放ったが少し照れているのか織斑先生がその発言少々付け加えた

千冬「先生…間違ってはいませんが…。ゴホンッ!兵士の小娘ども…覚悟しろ?世界最強に世界最強の師匠が相手をするんだ…。先生の前で私に恥をかかせるなよ?」

衝撃的な発言に隊員達は少しざわつき始めた

隊員2「織斑千冬の先生ですって…」

隊員3「嘘…あんな年下が…」

世間帯でもそう簡単に受け入れられる話ではないが事実であることには変わりない

隊長「静まれ!相手はISを纏っていない!勝機はこちらにあるはずだ!総員、武器を構えてろ!」

隊長は隊員たちを静かにさせて武器を構え直させたがそこからが地獄の始まりであった

隊長「てぇ!」

隊長が発砲指示を出し隊員たちは射撃をするがそこには聖成たちはもういなかった
何故なら既に彼女たちの眼の前にいたからである

隊長「いつの間に!?」

聖成「地獄焔火流二刀流伍ノ型…軻遇突智!」

千冬「地獄焔火流二刀流壱ノ型…天照!」

世界最強とその師匠による完全斬殺剣術の斬撃が彼女らを襲うのであった 
 

 
後書き
またもや軍人にトラウマを植え付けた聖成は急いでシャルロットの元へ向かおうと電脳世界へ旅立つのであったがそう簡単にことは進まずとんでもないことが起きるのであった

次回第44話電脳世界 
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