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仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ

作者:蜜柑ブタ
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サーフィス(パターンその2)

 
前書き
サーフィス編。


パターンその2。


ミナミが、間田をボコるパターンです。 

 


 私が学校に行ってない間に、なんか色々とあったらしい。
 まず、小林玉美っていうスタンド使いとの戦いで、広瀬君がエコーズというスタンドを手に入れたこと。広瀬君に負けた小林は、広瀬君の舎弟みたいになったこと。
 そんなわけで、校門のところで小林がポケ~っとしてたわけで。
 私達と下校してきた広瀬君を見つけると、笑顔で手を上げて『康一どの~』って言うんだ。外見からもいかにもゴロつき系だけどさ、広瀬君にどれだけやられたんだろう?
 そして私を見ると。
「おおお! だ、ダイナマ~イツ!」
 って、びっくりされた。
「ミナミさんには、絶対手を出しちゃダメだからね?」
「へへへへ、そんなこたぁしやせんぜ! 康一どの~。もしや…、康一殿の彼女さんですかい?」
「ち、違うよ! ミナミさんは、仗助君のお姉さんで友達だよ!」
「あっ、通りで…。」
 私と仗助を見比べて顔が似てるってことに気づいたみたい。
 小林は、わざわざ来たのは、スタンド使いの情報を持ってきたからだと言った。

 間田敏和(はざまだとしかず)
 この学校に通う、三年生だと言った。

 スタンド使いだという確証はないらしいが、不可解な事件が三月にあったらしい。
 っというのも、間田が親友との喧嘩の後、その親友が家で自分で自分の左目をシャーペンで抉ったらしい。もう、聞くだけで痛い…。
 確かに不可解だ。スタンド使いの可能性はあるかもしれない。
「姉ちゃん。悪いけど、先に帰っててくれ。」
「行くの?」
「ああ。」
「分かった。」
「じゃ、行ってくるぜ。ついてくんなよ?」
 仗助が念を押してそう言ってきた。
 私が戦闘向けのスタンド使いじゃないし、なにより私の身の安全を考えてのことだろうけど……。

 ごめんね…。仗助。

 私…、保険かけとくわ。

 私は、仗助と広瀬君が校舎に行くのを見送った後、校門近くでこっそりと待った。
 1時間もしなかっただろうか…、やがて間田が仗助(?)と共に校舎から出てきた。
 私は、間田が校門を通り過ぎようとしたところで。
「こんにちは。」
「えっ!?」
「久しぶりですね。」

 そう。私は、彼を…、間田を知っている。
 あ~らら、すっごい焦った顔して。顔真っ赤だよ?

「ど、どどどどど、どうしたんですか!? な、なんでこんなところに!?」
「間田さ~ん? 知り合い?」
「あ、仗助。そうなのよ。」
「知り合い!?」
「顔見て分からない? 双子なのよ、私達。」
「ふたご~!?」
「ところで、どうして仗助が、この人と?」
「いやぁ、ちょいと…。」
 仗助(?)がそう言う。
「ところで、間田さんとはどういうご関係で?」
「なにって、去年ぐらいに告白されたのよ。お友達さんと一緒にね。」
「へ~。そんなことが。」
「それで、その前には、あま~いコーヒーゼリーご馳走になっちゃった。あの時は、ありがとうございます。」
「へ!? あ、あ、ど、どうも…。」
「ところで…、今、お時間あります?」
「えっ!?」
「もしかして、ご都合悪いですか?」
「えーと…、えーと…! その、俺、今、大事な用があって…。」
「それって、“あの時のお返事”を聞けないほど大事なことですか?」
「えっ!?」
「どうなんですか?」
「っ…!」
 うふふふ。メッチャ困ってる。
「いいんじゃないっすか~。間田さん。」
 仗助(?)が背中を押す。もしかして、自立したスタンド?
「間田さん。」
 話しかけたら、ビクッてしてる。顔真っ赤かでゆでだこみたいに。面白い。
 私は、ずずいっと顔を近づけてやった。
「お時間…いいですか?」
 ささやきかけるように聞いてみた。
「ぅううううううううう! い…いいいいいいい、行きます! 行きます!!」
 かかった…。
「じゃあ、ここじゃ人の目が気になるから…、人目の無いところに行きます?」
「も、もももも、もちろんっす!!」
「じゃ、行きましょう。」
「はい! おい、お前は、見張りしてろよ。」
「へ~い。」
「あれ? 仗助? いつからパシリみたいになったのかな~?」
「えっ! あ、それは…。」
「なんで、あなたが焦るのかな?」
「それは…。」
「ま、いっか。行きましょう。」
 私は、間田を連れて、路地裏に来た。
「そ、それで…、お、お返事…。」
「あのね…。」
「はい!」
「……気色の悪いことしてくれるわね。」
「へっ? ぐへっ!?」
 私は、遠慮無く間田の腹に一発パンチを入れた。
 腹を押さえてアスファルトの上でもがき苦しむ間田。吐いてない。ちょっと手加減してあげた。
「まったく、よりにもよって、私の大事な弟の姿を真似るなんて…ね。」
「ま、まさか…気づいて…。」
「双子なめるな。遠目に見ても分かったわよ。」
「す、すすすすす、すみません! た、ただ、俺は、空条承太郎を…。」
「あれ~? 空条さんに? それは余計に許せないわね。」
「へっ!?」
「だって、あの人は、私達の甥っ子だよ? めっちゃ年離れてるけど。……分かるよね?」
「うあああああああああああ!! ごめんなざい~~~~~!!」
 この後のことはご想像にお任せします。


 その後。
「やっほ~、仗助。」
「姉ちゃん!? ……なにやってんの?」
「ん? ちょっと、お話ししてただけ。」
「うげぇ…。」
 私は小脇に腕で首を絞めているボロボロにした間田を引きずって、目の下とかを怪我した仗助と広瀬君のところに来た。
「うぅぐ…、地獄…天国…。」
「おい、姉ちゃん。そいつ離せ。俺がボコるからよ。」
「胸に当たってるぐらい減るものじゃないよ。」
「いいや! 俺が許さない!」
「落ち着いて! 仗助君!」
 ボロボロの間田をさらに追い打ちかけてボコろうとする仗助を、広瀬君が止めた。
「あ、そうそう。間田さん。あの時のお返事しとくね。……ごめんなさい。お付き合いは、できません、だよ。」



 こうして、間田の空条さんへの襲撃事件は、未遂で終わりました。

 あと、贋物仗助は、木の人形になった。

 
 

 
後書き
実は、最初に考えていたパターンは、こっちが先でした。

でも書いてて、なぜか最初のパターンに。

どっちが、面白いかな? 
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