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ドリトル先生と姫路城のお姫様

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第八幕その五

「僕はとてもいい相をしていてね」
「もてるって言ってたでしょ」
「実際に」
「それじゃあよ」
「先生は絶対にいい人がいるから」
「自分は無縁とか思わないの」
「僕達も確信しているし」
 皆はあくまで自分がわかっていることのお話をします。
「全く。いつもそうだから」
「本当にちゃんとしないと」
「それこはね」
「そうだね、じゃあ今はもう言わないよ」
 そうするとした先生でした。
「このことは」
「それもいいかも知れないわね」
「言っても仕方ないし」
「そして今はね」
「これからどうするかだけれど」
「今日は講義がないから」
 それでと言うのでした。
「研究に専念するよ、医学の方をね」
「この前心臓の本読んでたわね」
「心臓の病状について」
「先生今度は心臓のこと勉強しているんだ」
「そうしているのね」
「そうなんだ、心臓は人間の中で一番大事な場所の一つだね」 
 先生は皆にお話しました。
「若しここがどうにかなるとね」
「大変だよね」
「脳もそうだけれどね」
「若し心臓がどうかなったら」
「どれだけ大変か」
「それで調べているんだ、心臓の詳しい構造とかも調べてね」
 先生は本を取り出しました、そしてその本を読みながら動物の皆に対してこう言いました。
「考えているんだ」
「前に心臓の論文書いてなかった?」
「そうしてたよね」
「それでまた書くの?」
「そうするの?」
「そうしようかな」
 実際にと言う先生でした。
「ここは」
「それも悪くないかな」
「論文を書いて発表する」
「それが学者さんだからね」
「小説家が小説を書くことと同じで」
「それが学者さんのやることだからね」
「理系の論文も書いているけれど」
 その中でというのです。
「やっぱり僕はお医者さんだね」
「そうそう、先生はね」
「本職はお医者さんだよ」
「医学者だよ」
「ちゃんと博士号も持ってるし」
「先生はお医者さんだよ」
「だからね」
 お医者さんだからだというのです。
「心臓のことはね」
「まさに専門分野だからね」
「そっちのことの研究も続けているね」
「そうだね」
「そうだよ、外科と内科はね」
 こちらの分野はというのです。
「僕の専門中の専門だからね」
「そうそう、イギリスにいた時からね」
「先生のお医者さんとしての専門分野だから」
「この二つは詳しいね」
「特にね」
「そう思ってるよ、自分でもね」
 まさにというのです。 
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