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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第1部~崩壊する楽園~
  最終回『無間』

「我はディロード マテリアルユニゾン。三つの闇と絆を手に、今立ち上がる。」
ディロードは戟型の武器、エルシニアバルニフィカス ルシフェリオンモードを握る。
「行っくよー!極光斬・重連破!」
ディロードはスカイブルーの魔力の刃を二つ放つ。
「ハーケンスライサー!」
「ストライクビート!」
フェイトとアリサは飛んでくる刃を相殺する。
「やりますね。ですが!」
【ATTACK RIDE-SONIC-】
状況を見て劣勢と判断したディロードは高速移動ですずかを掴みながらなのはに近づき、
「ディザスター…ヒーーート!」
エルシニアバルニフィカスのカートリッジを二つロードし、爆発性の直射魔法を三発放ち、二人にダメージを与える。
「あの戦い方、本当に凪風か!?」
劉鳳は驚きつつもディロードに向かおうとする。しかし、
「アクセラレイター!」
アミティエとキリエは高速移動でそれを妨害する。
「あら~、あなたもなかなか男前ね。どう、今度一緒にお茶でも♪」
「それは却下だな。」
「そう、残念だわ。なら、ラピッドトリガー、ファイヤー!」
「ちょっとキリエ!そんな理由で攻撃してはいけません!ただ、模擬戦という以上、私も本気をださせていただきます!バルカンレイド!」
フローリアン姉妹は別方向からエネルギー弾を放つ。
「…しまった!?」
劉鳳は避けようとするが思い止まり、その攻撃を受ける。
「大丈夫ですか!?」
「どうして避けなかったのですか!?」
はやてとフェイトが近づく。
「俺が避ければ、お前達に攻撃が当たっていた。それだけだ。」
劉鳳が説明していると、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ふん、よく集まってくれた。行くぞ!獄天の冥夜、この地に降りよ!持たざる者を塵へ帰し、闇と混沌に沈めよ!エクスカリバー…」
ディロードは必殺技を発動するエネルギーを溜め、
「トリニティー!!!」
黒紫、朱赤、水色の三本の直射魔法を束ねて発射する。
「行こう、スノーホワイト。ミスティックスノー!」
すずかは氷の粒を鱗粉のように放ち、ディロードが放ったエクスカリバー・トリニティーは拡散され、あらぬ方向に散ってゆく。
「何!?我が切り札を防ぎきるだと!?」
「行くよ、サンダー…」
フェイトはサンダーレイジを放とうとするが、
「待って!それほしい!」
ディロードはチャージされる魔力に自ら飛び込む。
「えっ!?」
フェイトは驚くが、次の瞬間にその答えが解る。何と、サンダーレイジのエネルギーを浴びてディロードのパワーが充電され、
「行っくよー!烈天破・雷神鎚!」
ディロードは吸収したサンダーレイジのエネルギーと自身のエネルギーを混ぜた水色の雷をフェイトに放つ。
「ぅあああっ!」
咄嗟の攻撃にフェイトは反応が遅れ、大ダメージを受ける。
「行きますよ。真・ルシフェリオン…っ!?」
ディロードはエルシニアバルニフィカスに魔力を溜めていると、突然その体が動かなくなる。
「おい、シュテル!何をしておる!む、体が動かぬ!まさか!」
『よくも人の体で好き勝手に動いてくれたな。』
雅の言葉で、ディアーチェ達は驚く。
『さて、出て行ってもらうぞ!』
雅は精神力を駆使して、ディアーチェ達を追い出し、ディロードは通常形態に戻る。
「おのれ、塵芥の分際で我らに逆らうというのか!」
「ディアーチェ、僕はあなたの道具ではないのです。」
怒るディアーチェにディロードは冷静な反応を見せる。
「さて、これだけの人数なら、あれの出番だな。」
【ATTACK RIDE-HAKUYOKU-】
ディロードは魄翼を展開する。
「貴様、ユーリの魄翼をよくものうのうと使う気になれたな。その行い、万死に価するぞ!」
「ディアーチェ、人の力と体を好き勝手に使っておいて、その発言ですか?ただ、僕の攻撃に巻き込まれないようにして下さいね。ナパームブレス!」
ディロードは赤黒の魔力弾を連射する。
「みんな、危ない!?」
フェイトは、かつてディロードが使った攻撃を見て注意を促し、
「プラズマランサー!」
プラズマランサーで迎撃する。
「アクセルシューター!」
「ブリューナク!」
それに合わせてなのはとはやても弾魔法で迎撃する。
「ディアーチェ、暴れるのは構わないが、僕の邪魔はしないでほしい。これは殺し合いではなく、エクシードデバイスの防衛性能の確認なんだ。」
「そのようなもの、貴様に必要か?貴様一人で全てを守れる力を持っておるだろう。」
「だが、多方面からの襲撃には対処ができない。それは今回僕が引き起こした事件で確認済みだ。だから、僕と同等以上の敵の襲来に備えて、こういった設備を作って、警察が駆けつける前に襲われても抵抗出来る方法を固めている最中なんだ。」
「ふん、やはり貴様の考えは理解に苦しむ。そのような民など切り捨てればよいだけであろう。」
ディロードとディアーチェが啀みあっていると、
「さっきから聞いていれば、私のそっくりさんは随分と身勝手なんやな。ちょいと懲らしめたるで。クラウソラス!」
はやてはディアーチェの態度に怒り、直射魔法をディアーチェに放つが、
「ぴーちくぱーちく煩いぞ、小烏。アロンダイト!」
ディアーチェも同様の直射魔法で相殺する。
「やはり、こうなりましたか。ではナノハ、私達も戦いあいましょう。パイロシューター!」
はやてとディアーチェの戦いを観てシュテルはなのはに弾魔法を放つ。
「あの、あなたのお名前は!?」
なのははディバインバスターでパイロシューターを破壊しながらシュテルに質問する。
「私は星光(シュテル)、位は殲滅者(デストラクター)。あちらの水色は雷刃(レヴィ)、そして我ら二人を束ねし王の名はディアーチェです。」
シュテルはなのはに自己紹介をする。
星光(シュテル)、塵芥に名を教える必要がどこにある!?」
「散りゆく者にも名を広める。それこそが覇道だと理解する能力すら無いのですか、闇王(ディアーチェ)?」
星光(シュテル)、やはり貴様は我に敬意を払っていないな。くらえ、破壊の剣!」
ディアーチェは弾魔法を扇状に展開して放つ。
「ですから、尊敬していると何度言えば気が済むのですか。」
シュテルは直撃の瞬間に離れ、対象を失った弾魔法はなのは達に襲いかかる。
「やっぱり、彼女たちに任せたのは間違いだったか…だけど、おかげでアリサとすずかに集中出来る。」
ディロードは魄翼を羽ばたかせてアリサ達に近づく。
「ぼーっとしていたら何もできないぞ!」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ディロードはスラッシュを使ってアリサに切りかかるが、
「スノーホワイト、トライデントモード!」
すずかはスノーホワイトを三叉槍の形態に変えてロードスラスターからの一撃からアリサを守る。
「ありがとう、すずか!」
「大丈夫だよ。それより…」
すずかが庇っている相手にディロードは劉鳳に近づいていた。
「あなたがそちらにいて助かりました!」
ディロードは劉鳳の体を右腕を突き刺し、生体エネルギーの刃を取り出す。
「っぐ!」
劉鳳はその場で倒れてしまう。
「行くぞ!エンシェント・マトリクス!」
ディロードはアリサとすずかに向けて刃を投げる。
「行くわよ、すずか!インフィニットフレイム!」
「うん!フローズンバースト!」
アリサとすずかは炎と氷の斬撃を放ち、
「「せぇーの!」」
力を込めてエンシェント・マトリクスを破壊する。
「…二人とも、よく頑張った。試運転は成功だ。」
雅は試運転の結果に満足して変身を解除する。しかし、
「その程度で我らに敵うものか!」
ディアーチェ達は戦いを止めない。
「ああもう、王様ったら!はいはい。今日はもうおしまい!」
「シュテルとレヴィも落ち着いて下さい!」
フローリアン姉妹は拘束弾でディアーチェ達の動きを止める。
「アミタ、キリエ…」
「王様達には私達の方で説明しますので!」
「それじゃ、またね。」
アミティエは申し訳なさそうに、キリエは飄々としながら、ディアーチェ達は恨み言を言いながらライダーカードに戻っていった。
「劉鳳さん、それにみんな、迷惑をかける結果になってしまってすまない。」
雅は申し訳なさそうに言う。
「雅君、元気そうでよかったよ。」
「せやで。私達の為に戦っていた時は余裕がなさそうやったからな。」
なのはとはやては雅に言う。
「それより、北岡さんの言っていたことって本当?」
「北岡先生が?」
「うん。」
フェイトの回想に入る。

「負けるように頼まれた!?」
「一体どういうことですか!」
チームディロードは北岡に抗議していた。
「俺だって勝とうと考えていたさ。でも雅は俺に頼んだんだよ。罪を償う為に、罪を犯した自分が英雄として祭りあげられないように、国の信頼の為に、敗訴して罰を受けたい、ってね。いくら俺がパーフェクトな弁護士でも、相手の意見は尊重しないといけない。それが原因で国選弁護人の資格を失うわけにもいかないんだ。わかってよ。」
「そんなの、酷すぎませんか!」
「あのね、圭一君っていったっけ?酷すぎるのが世の中ってもんなの。確かに、君たちチームディロードは綺麗で輝いている。だけど、それだけが全てじゃないんだ。あのお人好しで馬鹿で単純な城戸だって、醜くて狡猾な部分があるんだ。俺はそれを地で生きているの。だから諦めてくれない?」

フェイトの回想は終わる。
「北岡先生、口外厳禁と言ったのに…」
雅は落胆する。
「まったく、本当にあんたらしいね。」
「本当です。」
アリサとすずかは呆れる。
「二人とも、どうした?」
「あんたは一度、ディロードドラゴンに殺されて、その時点で罪は消えたでしょう?」
「アリサ、生命活動を再開した場合はその範疇から外れる。これは法に明記してある。これが無いとオルフェノクがやりたい放題するからな。」
「そうなの…でも、これだけやったんだから、あんたはもうゆっくり休みなさい。」
「ということだ、凪風。今はあの独房で休め。」
劉鳳は雅を連れて出て行き、雅を独房に戻す。

雅の懲役刑は、雅自身の活動によって減刑され、本来より早い仮釈放となったが、無期限の仮釈放は無くならず、一生監視される生活となる。
「雅さん!」
「雅さん…」
「雅さん。」
「雅…」
沙都子、圭一、羽入、梨花が出所した雅を見て言う。
「みんな…」
雅を呟く。
「雅…お帰り!」
フェイトは雅に近づく。
「フェイト…みんな…ただいま。」
「あのね、雅の監視役、私達チームディロードで受けもつことになったの。」
「これからも、みんなで仲良く一緒に暮らせます!」
「ちゃんと私達の家も用意してありますわ。」
「だから、雅には帰る場所があるわ。」
チームディロードは雅に話し、チームディロードは歩いて帰路に向かう。すると、
「出て来たぞ!テロリストだ!」
「俺達の恨みを受け取れ!」
「簡単に許すと思うな!」
雅の出所を待っていた一般人が石を雅に投げつける。しかし、フェイトはラウンドシールドを展開してそれを防ぐ。
「雅、大丈夫?」
フェイトは質問する。
「大丈夫だ。だから守らないでいい。」
雅はフェイトの質問に答えると、そのまま石に当たりに行く。
「皆さんの憎しみ、伝わりました。僕が犯した罪は重い。それで気が済むなら、僕は迷わず受け入れよう!」
雅は石をぶつけられつつも自身の意見を述べる。当然、そんな意見耳を貸す人はいない。雅は石を投げつけられていた。しかし、
「やめよう。なんだか痛々しいよ。」
「そうだな、こんなことしても何も変わらない。」
「よってたかってこんなことしているのは卑怯だよな。」
少しずつ人々は離れていく。
「根性無し共が!あの極悪人には死に等しい償いが必要だ!」
それでも老人の一人がエクシードデバイスを取り出す。すると、
「あなた、みっともないわよ。それに、このエクシードデバイスだって凪風さんが考案したものよ。」
老人の妻と思われる老婆が宥めようとする。
「ふざけるな!こんなもの使ってられるか!」
すると老人はエクシードデバイスを地面に叩きつけ、踏みつける。
「あなた、いい加減にしなさい。皆さん、ごめんなさいね。」
老婆は老人をエクシードデバイスを使って拘束し、どこかへ連れて行った。
「まだまだ前途多難だけど、私達ならきっと、乗り越えられるよ!」
雅と手を繋いでいるフェイトは今までにない笑顔を見せていた。

『以上が、凪風事件の一連の流れである。世界を守ったヒーローの失墜によって、この事件は終幕となる。』
「これでいいか?」
「済まない、左。」
翔太郎は劉鳳に書類を渡し、それがファイリングされ、この戦いは終わりを迎えた。






 







ここは冷凍保存施設。流夜の遺体はここに安置されていた。しかし、その氷は突然溶ける。
「俺は…誰?ここは…」
流夜は一人、動き出す。

第一部 崩壊する楽園 END


戦いは終わらない!
次元保護国に様々な事件が迷い込む。
〝私の子を…返せぇぇえ!〟
怪獣王 ゴジラ出現!
「この反応は、ゲッター線!?」
真ゲッタードラゴン、落下!
そして…

「誓います。」
仮面ライダーディロード(凪風雅)、結婚!
しかし、
「我々はドラゴンロード!貴様の花嫁、貰って行くぞ!」
謎の組織、襲来
「今のディロードでは歯が立たない!」
「雅さん、あなたにこれを。」
守護者の戦いは、次のステージへ!
仮面ライダーディロード 第二部『雅、結婚騒動』
Coming soon. 
 

 
後書き
新フォーム紹介
仮面ライダーディロード マテリアルユニゾン
身長、体重、ジャンプ力に変化無し
パンチ力:56t
キック力:62t
走力:100mを0.2秒で走る
闇すべる王(ロード・ディアーチェ)星光の殲滅者(シュテル・ザ・デストラクター)雷刃の襲撃者(レヴィ・ザ・スラッシャー)がディロードに強制的に取り憑いて変身する姿。トライユニゾンを超える力を持つが、雅による制御が効かなくなっている。 
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