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八条学園騒動記

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第五百二十一話 おもちゃ屋の二階その十

「クソゲーオブザイヤーにもね」
「輝いたのね」
「そのメーカーの最悪の作品って呼ばれてるよ」
「そこまで酷いのね」
「だってね」
「野球ゲームなのに」
「タッチアップないから」
「インフォールドフライも」
「その時点でね」
 最早というのだ。
「有り得ないしね」
「それはそうね」
「そんなのだから」
「そのメーカーにとっても」
「最悪の作品だってね」
 その様にというのだ。
「言われてるんだ」
「そういうことね」
「うん、いや本当に」
「酷いゲームなのね」
「転がるボールが時々」
「時々?」
「選手の生首になったり」
 その様にもなるというのだ。
「そうしたバグもあるし」
「生首ね」
「凄いバグだよね」
「それで伝説中でしょ」
 まさにと言うパレアナだった。
「バグの中でも」
「だからそのゲームね」
 実際にとだ、ジミーはパレアナに話した。
「生首ゲームともね」
「言われてるのね」
「そのバグがあまりにも凄くて」
 それでというのだ。
「インパクトがあって」
「生首じゃね」
「時々でもそうなるから」
 だからだというのだ。
「生首ゲームってね」
「言われてるのね」
「それでアスキーアートにもね」
 この時代にも存在しているインターネット上でのものだ、掲示板のスレッド等に貼られて使用されている。
「なってるよ」
「アスキーアートにもなってるの」
「あまりにもインパクト強いから」
 まさにそのせいでというのだ。
「もう発売初日から祭りになって」
「ゲームがクソゲー過ぎて」
「それでね」
「生首のバグも発見させて」
「それでその祭りの中でね」
 ジミーはさらに話した。
「特に話題になって」
「アスキーアートも作られたのね」
「職人さんがいて」 
 アスキーアートのというのだ、この時代では最早それは芸術だとさえ言う者すらいる。スポーツ選手や芸能人のものも多い。
「もうそのバグが発見されて」
「お祭りの中でなのね」
「すぐに作られたんだ」
 そうなったというのだ。
「このゲームでも特に凄いバグとしてね」
「よくそんなバグ見落としていたねって言いたいけれど」
「スタッフが三人でね」
「お金も時間もないと」
「バグの発見どころじゃないから」 
 それこそというのだ。
「だからね」
「それでだったのね」
「そんな凄いバグもね」
「あって」
 そしてというのだ。 
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