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毎日母が

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第二章

「後にしてくれ」
「散歩の後でか」
「その後でか」
「頼むというのだな」
「そうだ、今は済まない」
 こう言ってだ、彼は急いである場所に向かった。そうして暫く同期の者達の前から姿を消した。そして夜も。
 夜はだ、誰よりも遅くまで勉学に励んでいたが。
 翌朝だ、起きて点呼の後で同期の者に語った。
「僕は毎晩遅くまで起きていないといけないのだよ」
「そうだな、毎晩だな」
「そうなのだよ」
「起きてだね」
「学んでいないと駄目だ」
 予習復習に励んでというのだ。
「さもないとだ」
「怒られるな」
「そうなるからだ」
「君は毎晩誰よりも遅く起きているな」
「どんな時でもな」
 体調が悪くとも、というのだ。
「それでもだよ」
「そうだな」
「これが中々だ」
「辛い時もあるな」
「しかし私はしなくてはいけない」
 絶対にというのだ。
「そうしなければ怒られるのだ」
「何かと大変だな、君は」
「そうしないとだ」
 まさにというのだ。
「言われるからな」
「だからどうした時でもだな」
「毎日だ」
「遅くまで起きてだな」
「勉学に励まないとならない」
「そう思うと大変だな」
「だがそれもだ」
 マッカーサーは朝食を食べつつ同期に話した。
「全てな」
「そうしないといけないからだな」
「私は毎晩起きている」
「誰よりも遅くだな」
「そうしている」
 こう言ってだ、そしてだった。
 そのうえでだ、マッカーサーは言った。
「今晩もな」
「今晩もか」
「起きて働く」
「そうするな」
「当然のこととしてな」
 こう言ってだ、そしてだった。
 マッカーサーはこの日も夜遅くまで起きた、昼の訓練は激しく身体は疲れていたが堪えてそうした。
 そして夕方にはだった。
 彼はある場所に行った、するとそこにだった。
 初老の女がいた、気品はあるが随分と厳しい感じだ。その彼女が彼が来るとだった。
 すぐにだ、こう言った。
「では今日もね」
「うん、今日はどうだったかをね」 
 マッカーサーは親し気ながらも何処か畏怖している感じで女に応えた。
「話すよ」
「そうしなさい、そしてね」
「神に誓ってだね」
「嘘も隠しごともいけません」
 士官学校で優秀な成績を見せている彼に教官や先輩以上に高圧的というか完全に上に立っての言葉だった。
「いいですね」
「わかっているよ、ではね」
「全てお話しなさい」
 今日のことをとだ、女はこうマッカーサーに言ってだった。 
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