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八条学園騒動記

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第五百二十話 クソゲーコーナーその二

「色々なアニメのロボットとかマシンのプラモあるのよね」
「うん、ああした作品ってやっぱりね」
 所謂ロボットアニメと言われているものはというのだ、このことは資本主義社会なら絶対のことの一つである。
「プラモとかもね」
「セットよね」
「そっちを売り出すことも」
 こうしたこともというのだ。
「必須だから」
「それで売るから」
「ああしたプラモも売っているんだよ」
「そうよね」
「中には作品に出ないロボットまでね」
「売ってるんだ」
「飛行タイプとか砂漠戦用とか言いだして」
 後出し設定と言えばそれまでだが出るのだ。
「それでね」
「そのうえでよね」
「そう、売り出して」
 それでというのだ。
「儲けてるんだよ」
「それでプラモの出来がよかったら」
「売れるのね」
「そう、アニメつまり本編の裏設定ってことで」
 そうしたプラモを生み出す余地を創作してというのだ。
「そうしてるんだ」
「売る方も考えてるわね」
「売れれば儲かって」
「会社の利益が上がって」
「社員さん達の生活もよくなってね」
 給料や福利厚生がよくなってだ。
「家族の人も喜んで」
「羽振りもよくなってね」
「お金が動いて」
「経済も活性化するのね」
「そう考えるといいことだね」
「そうしたプラモデルを創作して売ることも」
 このこともというのだ。
「いいってことね」
「健全に儲けることは正しい」
 ジミーはカルヴァン派的な言葉も出した。
「それでお金が動けばね」
「それに越したことないね」
「そう、お金はね」
「正しく儲ければいい」
「金儲けが嫌いなら」
 今度は共産主義的な話をした。
「もう文明を捨てて」
「世捨て人ね」
「そうして暮らすといいしね」
「まあそうした人もいるわね」
「世の中ね」
「宗教家なら無欲が当然だけれど」
 欲を忘れてという言葉がある通りにだ。
「それでもね」
「無欲が当然じゃなくて」
「欲があっていいんだよ」
「お金を儲けることも」
「やっぱり人間欲がないと」
「何も出来ないというかね」
「極論すれば文明も進歩しないし」
 欲が何かをしたい、果たしたいと人間を思わせて様々なものを発展させたり発明したりするからだ。
「欲はあっていい、ただし」
「正しい方向に使うことね」
「それでプラモにしても」
 原作に出ないオリジナルのものを売り出してもといいというのだ。
「いいんだよ」
「それでその別店でも」
「ちゃんとね」
「売ってるのね」
「そうなんだよ」
 こうパレアナに話した。 
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