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蘇る暴君

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第二章

「そのまま」
「こんなこと言うとかいな」
「はい、本当にアホが間違えて封印解いて」 
 そしてというのだ。
「邪神復活しますよ」
「それは嫌やな」
「ですからそうしたことは言わないで」
 そしてというのだ。
「黙ってギルドに行って」
「そこでやな」
「神託でありそうな依頼を探しましょう」
「それがええか」
「そうしましょう」
「口は災いの元やね」
 マリアも言ってきた。
「ほんまに」
「そうですよね」
 猫はマリアにも言った。
「そやから」
「ここはね」
「あえて言わないで」
 そうしてフラグは立てないでというのだ。
「ギルドに行きましょう」
「大人しくかいな」
「そうしましょう」
 こう主に言ってギルドに向かわせた、だが。
 ギルドに行く前にだ、街は急に大騒ぎになりだした。カリの者達は右に左にと大騒ぎになってしまっていた。
「一週間前の地震でか!」
「封印が壊れただって!?」
「あの邪神を封じていた封印が!」
「何てことだ!」
「邪神が復活するぞ!」
「大変だ!」
「これってまさか」
 彼等の言葉を聞いてだ、ニキータは言った。
「あたしが言った」
「それやね」
「間違いないですね」
 マリアも猫もニキータに応えて述べた。
「この辺りを暴政を敷いた邪神がです」
「封印解かれて出て来るで」
「この流れは確実ですね」
「もう間違いないで」
「あたしが言うたからか」
 苦い顔になってだ、ニキータは言った。
「これは」
「さっきのお話がです」
 まさにとだ、猫はニキータに話した。
「そのままです」
「フラグやったか」
「残念ながら」
 こう主に言うのだった。
「そうだったかと」
「難儀な話やな」
「ですが邪神が復活したなら」
 それならとだ、猫は主に進言する様に話した。
「正直言ってです」
「放っておけんな」
「はい、何とかしないとです」
「またこの辺りが大変なことになるさかい」
「ご主人とマリア様で解決しましょう」
「そうするしかないか、ほなな」
 使い魔に言われてだった、マリアも述べた。
「ここはな」
「はい、まずはですね」
「市役所に行ってな」
 そうしてと言うのだった。
「そこで話を聞こうか」
「そうしましょう」
「やれやれ、難儀な話になったら」
 ニキータは今度は困った顔になって言葉を出した。 
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