仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百七十二話 ハンドレッド達その四
「いなくてもいいのに」
「任務は終わりましたしエミリア様のお傍なら」
その少女は嫌そうな顔のエミリアににこにことして言うのだった。
「絶対に駆け付けます」
「そうしなくていいから」
「そうせずにいられません」
「あの、貴女もです」
クレアはその少女にも言った、結構小柄で童顔な感じだが水色のミニスカートは似合っている。
「名乗ってくれますか」
「はい、クラウディア=ローエッティです」
この少女もここで名乗った。
「エミリア様と同じブリタニア連邦所属です」
「何というか」
当のエミリアは困った顔である。
「いつもこうなんですよ」
「随分積極的な娘だな」
これが蘆原の感想だった。
「今にも君に飛び掛かりそうだな」
「はい、これもいつものことで」
「エミリア様の為なら火の中水の中ですから」
「だからそれが駄目なのよ」
クラウディアを後ろから羽交い絞めにして止めているレイティアの言葉だ。
「もう少し落ち着いて」
「落ち着いていられないです」
「ですから落ち着いて」
「皆さん見ていますし」
雲梅とノアは正面からクラウディアをと笑めている。
「本当にです」
「ライダーの方々もおられますので」
「しかも僕の自己紹介もありますから」
小太りの少年も言ってきた。
「ですから」
「あっ、君は何ていうのかな」
尾室が小太りの少年に尋ねた。
「それで」
「はい、アルフォンス=ブリュスタット。フランソワ王国出身です」
この少年も名乗った。
「機械を使います」
「オルフレッド姉弟はまだですね」
クレアはアルフォンスの名乗りを終えてから冷静に述べた。
「少し遠くにいますので」
「彼等は艦首部分に行ってもらったので」
エリカがクレアに答えた。
「ですから」
「それでは仕方ありませんね」
「今は待ちましょう」
「それがいいですね」
「うん、待たせてもらうよ」
氷川が応えた。
「ここで皆揃ってね」
「そうしてですね」
「会ってそして」
「お話をですね」
「したいからね」
「そうですね、ではあと少しお待ち下さい」
クレアは微笑んでだった、ライダー達に言葉を返した。そうしてそのうえであらためて少し待っていると。
今度は四人来た、一人は妙齢で背の高いスタイルもいい女だった。眼鏡とシニョンの髪形がスキニーパンツに似合っている。
「スフレ=ローエッティです」
「私のマネージャーさんです」
サクラがここで言ってきた。
「今はちょっと離れてました」
「全く、我儘は駄目です」
そのサクラにだ。スフレは怒った顔で言った。
「いつもですが」
「御免、けれどね」
「はい、カレンさんですね」
「一緒にいたくて」
「まあ仕方ないですね」
何だかんだで甘い感じである。
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