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禍々しい美女

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第二章

「あかんな」
「飲み水に生活用水に」
「ほんまにな」
「お水は必要です」
「人はお水がないと生きていかれへんし」
「生活、そして産業もです」
 こちらもというのだ。
「成り立ちません」
「ほんま早いうちに何とかせんとな」
「街は干上がってしまいます」
「軍隊や冒険者が来る前に」
 ジェーンも困った顔になって述べた。
「そうなってしまうわ」
「はい、ですから今すぐにでもです」
「何とかしたいな」
「街としましてな」
「そこに私達が来た」
 ミニーは強い声で市長に語った。
「ほなな」
「お願い出来ますか」
「勿論やで」
 ミニーは市長に明るい声で答えた。
「そこはな」
「水門を開いてくれますか」
「私等は星のモンや」
 それ故にという返事だった。
「それやったらこうした時はな」
「動いてくれますか」
「ただ動くだけやないで」
 羊人、目鼻立ちが整ったこの種族の美女の顔でミニーは言った。
「絶対に解決するさかい」
「それで、ですか」
「そや、すぐに水門のところに行ってな」
「モンスター達を退治して」
「水門開いてくるわ」
「僕ちんも一緒やで」
 ジェーンはミニーと市長に微笑んで話した。
「そやからな」
「この度はですか」
「安心してな」
 ジェーンは市長にも話した。
「ほなな」
「ここはですか」
「今から水門のところに行って来るわ」 
 ミニーはまた言った。
「そしてな」
「そのうえで、ですか」
「モンスター達退治して」
「水門もですね」
「開いて来るわ」
「そうですか、ですがモンスター達の数はかなりの数で」
 市長は二人に問題となるその話もした。
「そしてその中心には巨大な人型の」
「ウッドジャイアントかいな」
「いえ、巨人ではないですが」
 身体が木となっている巨人だ、この巨人も神出鬼没でいきなり出て来ては街や村を破壊してくるのだ。
「ドリアードの亜種の様な」
「そんなモンスターかいな」
「はい、それが水門を守る様にしているので」
「そうそう勝てへんのやな」
「そうなっていますが」
「そこも安心してええわ」
 笑ってだ、ミニーは市長に自信に満ちた笑顔で話した。
「ちゃんとな」
「その巨大なモンスターもですね」
「倒すさかい」
 だからだというのだ。 
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