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見えない誘拐犯

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第五章

「それ位何でもないんだよ」
「そうなのね、じゃああたくし達も聞きたいことがあるし」
「この数相手にやるつもりか」
「ええ、そうよ」
「ほなやろか」
 オニールも言った、そしてだった。ミッチェルは巡査部長に笑って言った。
「ちょっと待っていてね」
「いえ、私もです」
 警官は毅然として彼に答えた、拳銃を出しつつこう言った。
「警官ですから」
「犯罪者には屈しないのね」
「はい、戦います」
「そう、じゃあ三人でね」
 戦おうとだ、ミッチェルは彼の考えを受け入れた。そしてオニールもだった。
 自身の神具であり武器であるダイナマイトを出した、そうしてだった。
 三人でマフィア達と戦った、ミッチェルは時の術を中心として戦いオニールはダイナマイトを投げ警官は銃を使った。星の者達である二人の力は強く。
 マフィア達を一蹴した、ファミリーは一網打尽にされて取り調べを受けたが。
 子供達の誘拐は彼等の仕業ではなかった、だが確かな情報を得た。
「ファミリーの協力者で麻薬の密売商人のエジリヤーノね」
「狐人の男やな」
「そいつが最近人身売買にも進出していて」
「そいつが街に流れ着いた獣使いと結託してやな」
「ブリンクドッグを使って子供達を攫わせていた」
「自分の読みはおおむね当たってるな」
 オニールはこうミッチェルに言った、今二人でそのエジリヤーノのアジトに向かっている。それは街の倉庫群の中にあった。
「それで明日や」
「子供達の出荷ね」
「間に合ってよかったな」
「全くです」
 同行している警官も言ってきた。
「マフィア達から聞き出した情報によりますが」
「それが真実ならね」
「まさにです」
「間一髪だったわ」
「まことに、では」
「これからね」
「子供達を救い出しましょう」
 そうした話をしてだった。 
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