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ドリトル先生と姫路城のお姫様

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第三幕その八

「そしてそれをしてこそ」
「本当に捜索をしている?」
「そうなるのかな」
「小説も戯曲も詩も」
「絵も彫刻も」
「漫画も」
「そうだよ、ゲームは完成させないと発売出来ないね」
 ゲームからお話した先生でした。
「ドラマも完結させるものだね」
「うん、そうだね」
「未完成でゲームを発売するなんてないよ」
「あとドラマもね」
「結末まで放送しないとかね」
「そうはないよね」
「だからね」
 それ故にというのです。
「絶対にね」
「世に出したなら」
「絶対に完結させないといけない」
「それが創作だね」
「そうだよ、泉鏡花も沢山の作品を書いているけれど」
 それでもというのです。
「ちゃんとね」
「完結させているんだ」
「しっかりと」
「そうしているんだ」
「そうだよ、だからね」
 先生は紅茶を飲みつつ皆にお話しました。
「僕も論文を書きはじめたらね」
「先生絶対に論文書き終えるからね」
「最後の最後までね」
「その論文を書いてから次の論文に移ってるね」
「そうしているわね」
「そうだよ、あれこれ書いて手を拡げることは苦手だしね」
 先生は一つ一つのことをコツコツとしていくタイプなのです。
「だからね」
「それでだよね」
「真面目にだよね」
「一つの論文を書いて」
「完成させてね」
「それから次の論文に移るね」
「そうしているよ」
 まさにというのです。
「僕はね」
「それで完成させなかった論文ないからね」
「先生は立派よね」
 チープサイドの家族も太鼓判を押します。
「一つ一つ真面目にやっていくから」
「論文を書いていってるね」
「書いた論文は書き終えて」
 そしてと言ったジップでした。
「それからすぐに次の論文書くね」
「一度に二つの論文書かないね、基本」
 チーチーはこのことを指摘きました。
「どれだけ幾つもの論文の話が出ていても」
「一つのことを調べて書く」
 ダブダブがぴしゃりと言いました。
「そしてまた次だからね」
「先生は一度に幾つもってタイプじゃないし」
 ポリネシアもこのことはよくわかっています。
「一つ一つコツコツなのは正解よ」
「文学も医学も何でも出来るけれど」
 それでもと言うホワイティでした。
「一つ一つ確実にしていくからそうなったのかな」
「あれをはじめてこれをはじめて全部中途半端は」
 どうかとです、トートーは言いました。
「何にもならないしね」
「先生の一つの論文に専念して絶対に書き終えることはその通りだよ」
 まさにと言った老馬でした。
「正解だね」
「学問は一つ一つをじっくりしないと」
「身に着くものじゃないから」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「だったらね」
「先生のスタイルであるべきだね」
「先生は食事でもそうだしね」
 最後に言ったのはガブガブでした。 
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