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星河の覇皇

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第七十一部第二章 ゾロアスター級超巨大戦艦その十八

「その時が来ました」
「サハラが統一されますか」
「その為の戦争がはじまりますか」
「それは激しい戦争になりますね」
「全土を巻き込んだ」
「はい、おそらく長い戦いになります」
 八条はそうした戦いになるとも言った。
「アッディーン大統領もシャイターン主席も名将です」
「それ故にですね」
「はい」
 だkらこそ、というのだ。
「この戦いはです」
「激しいものになり」
「そして、ですか」
「長いものになる」
「そうなりますか」
「そうです、あとマウリアですが」
 八条はこの国についてこんなことも言った。
「アウトカースト層への人口調査を行うのですね」
「そしてその人口と経済規模を把握し」
「マウリアの中に組み込む」
「そう考えていますね」
「どうやら」
「どうもです」
 さらに言う八条だった。
「アウトカースト層の人口はかなり多いそうですね」
「三百億と言われてきましたが」
「それ以上にですか」
「彼等の人口は多いのですか」
「そうなのですか」
「どうやらです」
 自分の言葉にいぶかしむ国防省の高官達にだ、八条はさらに話した。
「千億いるとか」
「今のマウリアの人口の約半数ですか」
「それだけ存在するのですか」
「エウロパと同じ位の人口ですが」
「そこまでいますか」
「そしてその総生産はです」
 八条はそちらの話もした。
「マウリアの裏の総生産は表の二倍か三倍あると言われてきましたね」
「先にクリシュナータ主席が統計の仕方を改めた上で徹底し」
「かなり改善されたとのことですね」
「それで総生産が一気に二倍になったとか」
「しかしですか」
「その表の同じだけです」
 それだけの規模の総生産をというのだ。
「裏はまだあり」
「そしてそれをですか」
「アウトカースト層が持っている」
「そうなのですか」
「彼等はマウリアの裏社会も一手に担っています」
 所謂マフィア達だ、そうした非合法組織はマウリアにも存在しているがアウトカースト層が担っているのだ。
「ですから」
「それだけの規模ですか」
「アウトカースト層の総生産は」
「そしてそれだけの経済力も持っている」
「そうなのですね」
「実はです」
 ディカプリオがまた言ってきた。
「今現在外務省と協同して彼等の調査を進めていますが」
「謎が多いですね」
「マウリアの中にありますが」
 だがそれでもというのだ。
「その中の国家です」
「マウリアの中の」
「藩王領とはまた違った意味で」
 こうした領地も国家扱いである、マウリアも連合と同じ国家連合であり藩王即ちマハラジャの領地も知事が行政のトップに選ばれる各州も国家になるのだ。マウリアを構成するそれに。 
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