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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百七十話 ヨコハマは燃えてその十八

「これからね」
「うむ、見ていることだ。私の最期をな」
「ではね」
 悠然としている五代そして他の戦士達の前でだった。
 スサノオは爆発四散し炎の中に消えた、その後で。
 残ったものは何もなかった、戦いはこれで終わった。
 クウガは全てを見届けると変身を解いた、そして五代雄介の姿になって中島達に対してこう言ってきた。
「さて、これでね」
「僕達のこの世界での戦いはですね」
「終わったわね」
「そうなったよ」
 中島と鏡花の言葉に答えた。
「今ね」
「そうですよね」
「これで完全に」
「だからね」
 それでと言うのだった。
「今は船に帰って」
「そしてですか」
「そのうえで」
「勝利を祝おう」
 神に勝った、そのことをというのだ。
「そうしよう」
「わかりました、それじゃあ」
「今から」
「うん、お祝いに何を食べようか」
「湯豆腐」 
 鏡花は五代にすぐに答えた。
「それを」
「わかったよ、じゃあ湯豆腐を食べよう」
「それじゃあ」
「俺もそれにしようか」
「五代さんも湯豆腐が好き」
「何でも食べるよ」
 これが五代の今の返事だった。
「そして笑顔になるよ」
「五代さんも笑顔になるの」
「勿論だよ、特にね」
 五代は鏡花にその笑顔を見せつつ話した。
「人の笑顔を見るとね」
「笑顔になる」
「そうだよ」
「そう。そんな五代さんを見ていると」
 これまで無表情だった鏡花がだった。
 自然と笑顔になった、中島はその鏡花を見て言った。
「笑顔っていいね」
「ええ。笑顔になると」
「それだけでね」
「凄く嬉しい」
「そう、人の表情で一番いいものだよ」
 笑顔こそがとだ、五代は二人に言った、そしてだった。
 サムズアップも作ってだ、二人にあらためて告げた。
「今は勝ったね、じゃあね」
「胸を張って」
「皆でそのことを喜ぶ」
「そうしていこう」
 こう二人に言った、二人も自然とサムズアップを作っていた。そして優しい笑顔を愛する戦士と共に仲間達のところに戻った。


第三百七十話   完


                 2019・4・1 
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