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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百十四話

 
前書き
蛇足? 無駄? だがこの話は書いとかないと後でアレができねぇんだよっ!
そんなわけでいつものように一夏が愛でられる回です。 

 
修学旅行が終わり、家に帰って来た。

「お帰り、いっ君、箒ちゃん」

「早かったね束さん」

リビングで束さんとロリsが待っていてくれた。

「いっ君達を出迎えるためだよ」

「それは嬉しいなぁ」

「お帰りなさい、お兄さん、お姉さん」

「「おかえりー!」」

「ただいま」

「うむ。帰ったぞ」

円香を挟んで座るエレンとリム。

そして当然のように俺に膝の上に座るよう手招きする円香。

箒はテーブルを挟んで向かい、束さんの隣だ。

「西サハラの開拓お疲れ様、束さん」

「ふふん。束さんにかかればあんなのよゆーよゆー」

ふと気になったのでロリsに聞いてみる。

「奏にはオブセッション渡しといたけど…お前ら束さんが開拓してる間に何してたの?」

「ジオフロントの資材置き場でサバゲーしてましたよ」

「ふーん。サバゲーねぇ?」

資材置き場……。

遮蔽物も多そうだしさぞたのしかっただろうなぁ。

「お兄ちゃん。ここもジオフロントあるよね?」

「ここならあばれていいよねお姉ちゃん?」

なんだろう。円香とエレンからプレッシャーが…。

「ま、まぁ、たしかに有るが…ここは遮蔽物が柱くらいしかないぞ?」

「大丈夫。私もエレンも空間機動できるから」

「リムにぎゃふんていわせる!」

ふむ?

リムの方を見ると薄く笑っていた。

「お前……何したの?」

「勝負は全力が基本ですよお兄さん」

「アッハイ」

たぶんリムが圧勝したんだろうなぁ。

「少し狭いが、サバゲーならラボのファイタールームはどうだ?
あそこなら戦闘機がちょうどいい遮蔽物になるぞ」

「まぁ、そんな事はどうだっていいんですよ」

リムが手を伸ばして俺を膝の上にのせた。

あれ? 円香が抵抗しない?

円香を見ると悔しそうにしている。

「三回戦以降のサバゲーの賞品がお兄さんでしたので」

「おい俺の意見は!?」

「なので三時間ほど私の膝の上で大人しくしててください」

「三時間!? 長っ!?」

三時間もリムに撫で回されるの俺!?

「それはは流石にどうかと思うぞリム!
ほら! そんなにケモノが好きなら箒はどうだ? 尻尾が二本に増えてもふもふだぞ?」

そう、箒の尻尾が増えたのだ。

ウカノミタマに会ったせいだろうか。

霊的にもパワーアップしている。

まさかあの狐神勝手に箒を神使なんかにしてないだろうな?

神使の狐ならもっと俺をやさしく甘やかせ! がっつくな!

「え? 私別にケモナーじゃないですよ?」

「え?」

「私はお兄さんだから愛でたいんですよ。お兄さん以外にはこんなことしませんよ」

なにその口説き文句!?

そんなの言われたら堕ちない猫はいないっ!

スッと白く細い手が首筋に触れる。

「なぁ、リム。別に猫姿でもいいよな?」

「別に私はいいですけど、その場合正気のままですよ?
まだこの格好のままトランスした方がお兄さんの記憶には残りませんよ?」

なんだその究極の二択!?

くっ…だがっ…!

「記憶に残ろうと恥態を晒すよりはマシっ!」

「何を今さら。さんざんロリ相手に啼いていたではないか」

「うるさいぞ金色毛玉」

完全獣化し、リムの膝の上で腹這いになる。

「今回はお兄さんずっと正気みたいですし…………私も本気を出すとしましょう」

え? 何? 今までのって本気じゃなかったの?

え? あれで? 嘘でしょ?

対岸に助けを求める。

「にゃー! にゃぁーん!」

「後で尻尾に埋もれさせてやるから我慢しろ一夏。
なんせ毛玉だからな。もふもふ具合は保証しよう」

「あとで胸元にポスッて入れてあげるよー。
だからがんばってねぇー」

終わった後のケアじゃなくて今の状況をどうにか………ってケアになってんのソレ!?

「リム。その生意気な黒猫を骨抜きにしてやれ。
お前無しでは生きられない程にな」

お前何言ってんの!?

「わかりました、お姉さん」

見上げたリムの笑顔は幼くて、可愛くて。

でも目の奥には独占欲が見えていて……。


side out









「ほー、なかなか絵になるな」

「そうだねぇ」

箒と束はテーブルを挟んで向かいの一夏達を眺めていた。

リムに撫でられる黒猫が体を硬直させている。

「さぞ気持ちいいんだろうな」

「まだ始まって五分なのにねぇ」

リムのスカートの端を噛み締め、時折ビクッと体を震わせる。

「さて、一夏は正気で居られるのか見物だな。
これ以上猫らしくなるのも………ふむ、悪くはない」

「正気のいっ君にマタタビ嗅がせてみるのも面白いかもね」

「その場合普通に酔うのでは? 精神が人のままとはいえ、飲酒と変わらんだろう」

「うーん……他に面白そうなプレイは…」

「女子更衣室にでも放り込んで放置でもするか…」

「いやそれはアウトでしょ」

一時間程して、リムがトイレにいったので一夏が解放された。

解放された一夏はヘロヘロだった。

酔ったような覚束無い足取りで、箒の足元まで来た。

「にゃ……にゃあぁぁぁぁん…………」

黒猫を抱き上げた箒は膝の上に一本尻尾を乗せ、その上に猫を乗せて残った尻尾を被せた。

「もふもふサンドイッチだね」

「にゃああぁぁぁぁぁぁ…………………」

幸せそうな声で鳴き、リラックスしている一夏。

「やっぱり気持ちいいマッサージもやり過ぎると苦痛なのかなぁ…」

「いや、リムは割りと積極的に腰の辺りを触っていたからな……」

「うわぁ…………。いっ君が猫姿じゃなかったらR18展開まっしぐらだよそれ」

ふと、束が視界の端のクロックを見る。

「あ、そろそろご飯作らなきゃ」

「では私も…」

「箒ちゃんはいっ君を癒してあげてて」

「う、うむ…」

束が円香とエレンを引き連れてキッチンへ向かった。

トイレから戻ってきたリムも渋々台所へ向かう。

「…………………やってみるか。稲荷」

『はいはーい?』

「私達は神使に近づいたという認識でいいのか?」

『そんな感じかなー』

「では我々もやるとするか」

side out











「ふみゅぅん?」

目が覚めると闇の中だった。

極上の布団を頭から被っている気分だ。

手……じゃなくて前足を動かしてみる。

モフッ! という反発。

恐らく箒の尻尾の中だろう。

背中にも感じる。

まさかのもふもふバーガー……!

尻尾で周りを探ってみる。

右に動かすと、フニっとした感触。

ん?なんだこれ? 毛?

尻尾でさわってみると、ソレには毛がはえている。

それも結構大きい物体。

めいぷる?

気になって箒の尻尾から顔を出してみる。

「………くゅーん?」

目の前に狐が居た。

でっかい狐だ。

どうやらこの尻尾はこの大狐の物らしい。

「………………………みゃ?」

いや何でお前完全獣化してんだよ訳わかんねぇよ。

俺ができんの吸血鬼スキルのおかげなんだけど?

問いかけようとしたら、狐の…箒の前足で尻尾の中に押し戻された。

「こゃん………」

いや、もうすぐご飯できるじゃねぇよ。

尻尾の上から撫でるな。

訳わからん。

しょうがないので暫くもふもふを堪能していると、不意に辺りが明るくなった。

「お姉ちゃん。ごはんできたよ?」

見ればエレンが上の尻尾を持ち上げている。

のそのそと尻尾から出て、猫化を解く。

背後に箒が立っていた。

「おみゃえ、どうやったんだ?」

「ん? 神様からもらった御守りに意識を集中させたらできたぞ!」

「あぁ…そう」

あの狐次会ったら文句言ってやる。








夕飯は稲荷寿司と油揚げたっぷりの味噌汁と京都で買ってきた漬物だった。

筍の漬物サイコー…。
 
 

 
後書き
箒の完全獣化のためにこれ書くの疲れた…次回はR18で会いましょう。あでゅー。 
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