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ゼロの使い魔×ポケットモンスター ネタ

作者:蜜柑ブタ
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『ルイズが召喚したのが、ドードーだったら?』

 
前書き
今回は、ドードー(→ドードリオ)。



今回は、かなり難しかったです。


このネタを書くときは、極力被らないように内容を考えて書いているので、そろそろネタに困ってる。 

 

 何度目かの爆発の爆風が、春風によって晴れると、そこには、一匹の見たこともない生き物がいた。

 細くて長い二本足。茶色い羽毛に包まれた丸みのある胴体。そこから生えているのは、黒くて長い首を持つ二つの頭。目はクリッとして可愛いく、体を支える足の形と長いくちばしが鳥であることを示していた。だが翼はない。しかも、1.4メートルと結構でかい。

 なにこれ?っとまずその場にいた者達全員が思った。

 やがてその謎の鳥(?)は、二つの頭をキョロキョロと器用に動かし周りを見回し始めた。二つの頭だけに、意識が独立しているらしい。

 コルベールが、ルイズにコントラクトサーヴァントの儀式を促し、ハッとしたルイズが歩を進めると、ビクッとなった謎の鳥(?)は、次の瞬間背中を向けてすごいスピードで走って逃げていった。

 一見骨のような細い足は、翼の代わりに走ることに特化していたらしく、なんて素早いこと。

 その後、コルベールも手伝って逃げ回るその謎の鳥を捕まえようとした。しかしその速さたるや、そんじょそこらの馬より圧倒的に速い。

 見かねたキュルケがタバサに頼み、自分の風竜に乗って宙から魔法を打って倒れたところをルイズがコントラクトサーヴァントの儀式をした。

 キスしようとした際、最後の悪あがきと鋭いくちばしでつつかれまくったが、つつかれた際に偶然くちばしの先がルイズの唇に触れ、結果ルーンが刻まれた。

 謎の鳥(?)は、ルーンが刻まれる痛みに耐えきれず、力尽きて気絶した。

 コルベールに運んでもらい、大型使い魔を飼育するための舎にひとまず入れた。

 目を覚ますまで様子を見ていると、やがて謎の鳥(?)は、目を覚ました。

 だいじょうぶ?っと声をかけると、ルイズの額に、ゴッと片方の頭がくちばしでつついた。

 ルイズは、額を抑えて悶絶。その様子を、謎の鳥(?)は、ケタケタ笑うように二つの頭で鳴いた。

 キッと睨んだルイズが、ムチを取り出して振り上げるが、その手のムチを立ち上がった謎の鳥(?)が蹴り上げて飛ばした。そしてまたケタケタと笑われた。

 手を押さえて、く~!と悔しがるルイズ。

 すると、ドードーだ!っという声が聞こえた。

 舎の餌置き場の隙間から、一人のメイドが中を見ていた。

 シエスタというメイドに話を聞くと、ドードーという鳥の一種らしい。羽の無い鳥なんてあり得ないっとルイズが言うと、シエスタの曾祖父がかつて飼っていたそうで、飛ぶ代わりに足がよく発達していてとても足が速い特別な鳥なのだという。

 さらにドードリオという、もう一段階成長する特性もあるそうで、そうなると、もっと速いそうだ。

 しかもそこまで成長すると、頭が三つになるそうだ。

 げっ、とルイズは思った。ただでさえ、足癖が悪いし、主人を馬鹿にしたように鳴くのに、それ以上にうざったくなるのかと。

 全然懐いていないらしいドードーに手を焼いていると知ったシエスタは、かつて曾祖父は、ドードリオに乗って走っていたという話があるから頑張ればきっと背中に乗せてくれると励ました。

 この日から、ドードーとの攻防が始まった。

 毎日のように声をかけるが、つつかれる。

 手を出せばつつかれる。

 餌をあげると、手ごとつつかれる。

 血は出ないので加減はしてくれているらしが、痛いのは変わりない。

 そんなある日、国を挙げて大型使い魔を使ったレースを開催するという知らせが入った。

 ルイズもちょっと出場を考えたが、まだドードーの形態なので、諦めようとした。その時、舎の方がなんか騒がしかったので、行ってみると、そこには、1.8メートル以上はありそうな、頭が三つになったドードー…否、ドードリオがいた。

 おそらくだが、馬鹿にされたので怒っているのか、生徒の何人かを追い回してつついていた。

 ルイズが、爆発魔法を使ってビックリさせて止め、目つきがものすごく悪くなったドードリオに、レースに参加するわよ!っと言った。

 するとプイッと素っ気なくそっぷを向くドードリオに、アイツらを見返したくない?っと、先ほどドードリオが追い回していた生徒達を指差して聞いた。すると、ドードリオは何か考えるように、三つの頭で顔を合せ、それからルイズを見た。

 ドードリオは、背中を向け、しゃがんだ。それは、まるで乗れと言っているようで…、ルイズは、恐る恐るドードリオの背中に乗った。そしてルイズが乗ると、ドードリオが立ち上がった。高くなる視界、慌ててルイズがドードリオの首を掴んでしまうと、ドードリオが苦しみ、暴れた。

 結果落とされ、ドードリオが抗議するように鳴いた。ルイズは、尻をさすりながら、ごめん…っと謝った。

 そして、レース当日。ルイズは、ちゃんと手綱を付けて出場した。

 陸地系の使い魔の出場枠で、ドードリオの存在はかなり目立った。

 変な鳥!という出場者貴族のヤジに、ドードリオが、ギッと睨むので、背中に乗っているルイズが落ち着くよう首をさすった。

 レースのスタート位置に付き、スタートの合図と共に、一斉に使い魔達が主人を乗せた状態で走り出す。

 ルイズのドードリオは、圧倒的なスピードで他を圧倒し、一位をもぎ取った。

 あまりの速さに、ズルしたんだろ!と同じく出場していた、あの時の貴族が抗議してきたが、魔法を使っているかどうか調べて貰い、使い魔の実力だと証明するとせっかく二位だったのに順位を剥奪されたのだった。

 ルイズが苦笑しながら、ドードリオを見ると、ドードリオは、フンッと鼻息をもらし、ざまあみろっと言わんばかりに立っていた。

 まったく…もう…っと、ルイズは、苦笑しつつ、ドードリオを撫でた。


 
 

 
後書き
このドードー(ドードリオ)の性格は、ルイズに似てプライドが高いです。
それゆえに他人に媚びたくないし、見下されれば見返してやる!っと燃える。

あと、首が黒いので、オスですね。(ソウルシルバー参照)

レース話は、ポニータ回と被るけど、ポニータと違ってデッドヒートも無く、圧倒的に勝ったということにしました。 
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