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迷宮の中での競争

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第一章

               迷宮の中での競争
 カーチス=ルイウとペドロ=デリーロは今はルイスの神託でアメリカイリノイ州シカゴに来ていた。
 ルイスはシカゴに入ってすぐにだった、デリーロと共にシカゴのギルドに旅の冒険者だと素性を隠したうえでだった。
 依頼を探すとだ、ルイスはある依頼を見てデリーロに言った。
「これですね」
「この依頼ね」
「はい、この依頼が」
 それはシカゴの中にある人造のピラミッドの中を利用したレースだった、冒険者からも参加者を集っているのだ。
「神託でしょうね」
「優勝者には凄い賞金が出てるわね」
「このピラミッドはモンスターも配置されていて」
「戦いながらなのね」
「はい、先に進みますが」
「だから戦える人だけしか参加出来ないのね」
「そうですね、では」
 ルイスはデリーロに落ち着いた声で話した。
「この依頼を受けましょう」
「依頼というか募集ね」
「そうですね、これは」
「ギルドも色やってるわね」
「ギルドも公的機関で」 
 それでとだ、ルイスはデリーロに話した。
「こうした公的なイベントにはです」
「協力するのね」
「そうです、シカゴ市としては」
「このィベントを成功させて」
「観光に使ったりして」
「市の収入にもしたいのね」
「はい、何事もお金がなければ」
 ルイスはこの現実も話した。
「どうにもならないので」
「市も必死なのね」
「成功させようと、では」
「ええ、あたし達もね」
「参加しましょう、私達のどちらかが優勝しても」
「賞金は入るし」
「協力していきましょう」
 ピラミッドの中のレースにとだ、こう言ってだった。
 ルイスはデリーロと共にピラミッドの中のレースに参加することにした、そして依頼を受けることをギルドの役人に告げてだった。
 二人はレースの開催日までゆっくりすることにした、ルイスはデリーロをシカゴの美味いものを出してくれる店にも案内した。
 そこでシカゴピザにホットドッグ、バーニャパウダ―付きの野菜スティックにマッシュポテトにコンソメスープそしてハンバーガーにデザートにチェリーパイを頼み赤ワインも注文してだった。
 二人で飲んで食べた、彼はその中でデリーロに話した。
「さて、参加しますが」
「そのことは決めたわね」
「ピラミッドはエジプトのもので」
「迷宮としてなのね」
「幾層にもなっているうえに一階一階が」
 ピラミッドのその中がというのだ。
「非常に複雑でトラップも多く」
「死ぬトラップではないわよね」
「そこまでではないですが」
 それでもと言うのだった。
「危険なものや足止めが多いので」
「注意すべきね」
「既にマップはあります」
 ピラミッドのそれはというのだ。
「開催日までそれを観つつ出て来るモンスター達のことも」
「チェックすることね」
「備え、事前の研究があれば」
 それでとだ、ルイスはピザを食べつつ言った。アメリカ独特のジューシーなピザで実に食べがいがある。
「問題ありません」
「そうよね」
「私達は格闘戦には向かない職業ですが」
「あたしはソーサラーでね」
「私は医師です」
 回復専門だ、僧侶の術を得意とし手術も行える。戦闘向きの職業でないことはそれこそ冒険者なら誰でも知っていることだ。 
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