星河の覇皇
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第七十一部第一章 掃討作戦その二十五
「これからな」
「了解です」
「では全艦隊、全艦艇に知らせます」
「攻撃を開始せよと」
「これより」
「無論この艦もだ」
リバーグ自身が乗艦している超々巨大戦艦もというのだ。
「攻撃を開始だ」
「了解です」
今度は艦長から応えが来た、そしてだった。
全ての艦艇に命令が伝えられた、するとすぐにだった。
連合軍の全艦艇、約五百万の艦艇が攻撃に移った。まだ自分達の存在に気付いていない海賊やテロリスト、そしてアジトにだ。
攻撃が加えられた、ミサイルにビーム砲が一斉に放たれた。
ティアマト級巨大戦艦の三門の巨砲から光が放たれた、その巨大戦艦に乗る艦隊司令は鋭い目になって言った。
「ではだ」
「はい、次はですね」
「砲艦の一斉射撃ですね」
「ミサイル艦の攻撃」
「それから戦艦、重巡の攻撃」
「そして軽巡も攻撃を行い」
「駆逐艦の水雷攻撃」
連合軍のオーソドックスな攻撃である。
「そしてですね」
「空母を主とした艦載機の攻撃」
「それに移りますね」
「そうしていく」
その攻撃のセオリーを行っていくというのだ。
「このままな」
「そして敵を殲滅しますか」
「このまま」
「そうしますか」
「降伏すればよし」
攻撃の途中で敵がというのだ。
「その場合はな、しかしだ」
「降伏をしないならば」
「あくまで攻撃を続け」
「徹底的に掃討しますね」
「相手は海賊だ」
それ故にというのだ。
「容赦してはならない」
「徹底的に攻撃し」
「倒すのみですね」
「降伏まで」
「そうだ、完全に武装を解除するまではだ」
その海賊達がというのだ。
「攻撃を続ける」
「容赦なく」
「これまでの作戦通りですね」
「徹底的に攻撃を加える」
「掃討ですね」
「賊は攻撃するまでに投降すればよし」
この場合罪もかなり軽減される、連合も投降した犯罪者に対しては穏健だ。凶悪犯でもあっさりとした死刑で済ませるのだ。
「事前に再三必ず攻撃をすると伝えるしな」
「だからですね」
「連合軍は容赦しない」
「こうした時は」
「そうしますね」
「そうだ、投降していないならだ」
それならとだ、司令は巨大戦艦からの巨砲が敵のアジトを直撃するのを観つつ言った、光がアジトを貫き中で爆発を起こさせている。
「遠慮は無用だ」
「ましてや内通者もいない」
「それならですね」
「攻撃してもですね」
「それを徹底的に行っても」
「構わない」
それこそ一切、というのだ。
「この通りな」
「かなりのダメージを与えましたね」
「流石は巨砲の一撃ですね」
「一撃が要塞の主砲並の威力があります」
「それも三門です」
その三門の砲撃が連合軍の艦隊の最初の攻撃だ。
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