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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百六話

五月八日、GW明け。

本来ならば今日は『ひたぎクラブ』が起こる日(のはず)だが、おもし蟹は既に俺が祓った。

GWが開ける二日前には猫黒が終わった。

俺のアドバイスが有効だった証と言えよう。

GW中の二日間は、暦さんが羽川翼を家に連れ込んで看病していたらしい。

よくもまぁ親が許したものだ。

と思ったが親は居なかったらしい。

警察官というのは忙しいのだそうだ。

火燐さんと月日に関しては羽川翼に抱き込まれたらしい。

育さんも何だかんだ言いつつ、羽川翼との仲はいいそうだ。

凄まじい人徳だ。

恋敵すらも籠絡するとは。

暦さんは両親にもちゃんと『両親が病気で倒れて家で一人きりになってしまうクラスメイトがいて、見かねた育さんが連れてきた』という風に説明したとか。

と、まぁ。

前回のオチ、後日談はこれくらいにしよう。

なんせ今日から修学旅行だヒャッホイ。

「楽しそうだな。お前」

駅で電車を待っていると隣の弾からそう言われた。

「小学校の修学旅行行けなかったからな」

楽しみだなー。

前世では小さい頃家族旅行で一回行ったきりで、もう覚えていないからなぁ。

「その点で言うと箒の奴内心舞い上がってるぞ」

箒は向こうで何故か漫研部の部員を口説いている。

「そうなのか? 俺にはまったくそうは見えないけど…」

淫紋を通じて繋がっているからある程度の感情が通じ合う。

今箒から流れてくる感情は明るい物だ。

「ま…呪術的な繋がりがあるからな、俺達は」

「ふーん……」

「ちなみに俺の方が呪術的に強いからその気になれば箒にこの場で腕立て伏せさせることも出来なくはないよ」

「何故腕立て伏せ…」

「エロネタは自重した。その気になればエロ同人みたいな事もできるぞ。つまらんからやらんけど。
まぁ、あのバカはエロに関しては自重しないけど。
初デートは酷かった。今追い出しても啼かせたくなる」

「あー……お前が拗ねてた時のか。何があったかは知ってるが…」

「は!?」

お前今なんて言った!?

「何故知ってる!? 箒が喋ったのか!?」

「イヅノメの漫画。お前女体化して百合になってた」

「イヅノメエエエエエエエエエッッッッ!?」

端末からアドミニストレイトコール。

三日間の外部アクセス禁止。

他のコアとの遮断、ネット環境の遮断。

ふふふ……処理能力の高いお前達にはさぞや効くだろう…。

side out






「アクセス禁止!? なるほど創作活動に打ち込めって事ですね御父様!」








side in

「なんか嫌な予感がする…」

「どうかしたのか?」

電車に乗ると、箒の膝の上に乗せられた。

「いや、なんでもない」

「仲睦まじいな。見ててコーヒーが欲しくなる」

対面に座る弾が呆れたように言った。

「コーヒーならあるぞ」

バッグの中から蜂のようなカラーリングの缶を出す。

「なんだこれ?」

「まぁまぁ呑んでみろって」

弾がプルタブを開けて口に含み……。

「…………………………………………」

俺に缶を渡して無言で席を立った。

戻ってきたその手にはブラックコーヒー。

「なにそれ」

弾が開いた片手で俺の手の中の缶を指差す。

「MAX缶コーヒー。通称マッ缶」

「甘すぎて飲めねぇわ」

「じゃぁもらおうかな」

マッ缶を煽る。

「この甘いのがいいんだけどなー」

「急速にカロリーを取れるのが利点だな。マッ缶十本あれば私はISと腕相撲して勝てるぞ」

「ああ…なるほど。気功、か」

「お前も使えるだろう? 五反田」

「俺はそこまでじゃないよ…」

「鈴と二人でベランダを駆け上がっておいてよく言う」

「あの後マジで怒られたんだけど?」

「「当たり前だろ」」

なぜあのルートを選んで怒られないと思ったんだコイツら。

「所で一夏、猫耳出さねぇの?」

「なんで?」

「夜まで暇だぞ。猫になって寝てるのがいいんじゃないか?」

たしかに夕方くらいまでかかるから……。

「橙」

橙を憑依させる。

「ふみゃぁー………おやすみ」

side out








「ふみゃぁぁぁぁん……おやしゅみぃ……」

一夏が箒の体に背を預けて眠り始めた。

「寝るの早いな」

「一夏にとって睡眠なんぞ娯楽に過ぎんよ。睡眠だけでなく、食事もSEXもな」

箒が一夏の頬をふにふにつつくと、一夏が寝返りを打とうとする。

「おっと……」

膝の上から落ちそうになった一夏を箒が抱き直す。

「なんか、親子みてーだな」

「せめて姉弟と言ってくれ」

弾も一夏の頬をつついてみる。

「やわらけぇ……。つかすべすべだ」

「私より美肌だぞコイツ。ためしにわたしのも触るか? ん?」

「悪いね、女に興味はないんだ」

「だろうな」

「そういえば、五反田。最近一夏の裸を見た覚えはあるか?」

「……………無いな。体育の前いつの間にか消えてるからな」

「それは置いておくとして、最近一夏の体がぷにぷにしてきてるぞ」

「太ってるってこと?」

「いいや。太ってはいない。どちらかと言えば、女性っぽくなったと言うべきだろうな」

「ふーん……それってメシ……千冬さんや円香ちゃんと関係が?」

「お前は一夏の出自を聞いたのか……。いや、それは関係ない。
一夏が吸血鬼になって、半精神生命体になったのが原因だ」

「半精神生命体……」

「周囲の認識の影響を受ける。つまり周りの一夏に対する認識によって体が少し丸みを帯びているということだ」

弾がおもむろに一夏の腹をつつく。

「マジか」

「要するに周囲がコイツをロリ扱いするほど、コイツは周囲の思う理想のロリに近づく訳だ。
最近無意識の反応が幼くなってきているしな」

「箒ちゃんはそれでいいのかい?」

「一夏は一夏だろう。例えどうなろうともな」

箒が一夏の猫耳をふにふにする。

「んっ………ゃあ……」

「そういえばだけどさ」

「どうした」

「一夏の猫耳と尻尾ってとっくの昔にバレてたよな。
具体的には一学期後半には」

弾が通路を挟んだ向かい側を指差す。

「本人はバレてないと思ってるんだから放っておいてやれ」

通路の反対側では漫研部の女子がハァハァ言いながらスケッチブックを広げていた。

「猫耳男の娘…ハァハァ」

「猫耳ショタのお耳prprしたい…!」

弾が顔を反らした。

「いいのか? 本当に?」

「後で調教するさ……」

「やり過ぎないようにね?」

弾がチラリと変態達を見る。

「箒ちゃん箒ちゃん、これやったことある?」

弾がバッグからデザインナイフを取り出す。

「ああ…自傷は一夏に叱られるからやったことないな」

「今ならいけるんじゃね?」

「いや、やめておこう」

「あ、そ…」

弾が自身の指先を慣れた手付きで切る。

「けっこう深くいったな」

「うんめっちゃ痛い」

弾が一夏の口に指先を突っ込んだ。

「んぅ………ん……ぁ……」

「ああ……いいわぁ……」

「五反田、変態チックすぎるぞ」

「箒ちゃんもやってみ? はまるから」

「わざわざ自傷せんでもな」

弾が指を抜く。

「………エロいな」

「一夏は歩く十八禁だからな」

「箒ちゃんもだからね?」

「そうは言うが、オナペットになってる回数なら一夏の方が多かろう」

「箒ちゃん、一応女子なんだからさ…」

「じゃぁ聞くが、五反田。お前私で抜いた事はなくとも一夏で抜いた事はあるよな?」

「ナ、ナンノコトカナー?」

「一夏、警戒心ないものな」

箒がそっと一夏の制服の隙間から手を入れる。

「んっ…ゃっ……ぁっ……」

一夏の艶かしい声で思わず弾が前屈みになる。

「どうした五反田、そんな前屈みになって」

「わかってて言ってるだろ…!」

「別に私は気にしていないぞ。目の前の男がナニをおっ立てていようと仮に私に欲情してても、まぁ…なんとかできるからな」

「男として見られてねぇのは知ってたけどもうちょい警戒心持とう? な?」

「ああ、お前は蘭がいるからそういう風な目線になるんだな」

「そらそーよ……うん…落ち着いた」

弾が荷物を置いて席を立った。

「俺はあっち行ってるから…すきなだけいちゃついてなよ…」

弾が疲れたような表情をしながら席を離れていった。





「さてと………公序良俗に反しない程度に一夏を虐めるかな…」

「んっ……ふぁ……ぁっ…あん……」
 
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