夢幻水滸伝
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第九十三話 奈良会議その一
第九十三話 奈良会議
南洋、中国、アメリカ、中南米アフリカ連合の諸勢力は日本の申し出を受けると返事をしてきた、芥川はこの返事に満面の笑みで言った。
「そうなるしかないわ」
「ほんま自分の読み通りやな」
「そやろ、軍師やったらな」
「策を仕掛けてか」
「その策がどういった結果になるかをな」
「先の先までやな」
「わかってこそや」
そうしてこそというのだ。
「本物や」
「本物の軍師やな」
「そや」
こう中里に言うのだった。
「僕は本物の軍師やからな」
「それでやな」
「使者を送ったしな」
「人選までしてやな」
「そのうえでや」
「手を打った、そしてや」
「望む状況になったな」
「そや」
それでと言うのだった。
「ほな今度はな」
「奈良のやな」
「会議の用意や」
「それに入るな」
「そうするで、それとな」
芥川は中里にさらに話した。
「麻友ちゃんにや」
「料理のことをやな」
「話すで、最高の食材でな」
「最高の料理を調理してもらうな」
「最高の酒も用意してな」
まさに最高尽くしでというのだ。
「そのうえでな」
「会議の合間に飲み食いしつつやな」
「さらにな」
「手を打っていくんやな」
「そうするで」
こう言うのだった。
「ええな」
「わかったわ、しかし相手は何人来るんや」
「いや、これがな」
ここでだ、芥川はその眉をやや顰めさせてそのうえで中里に対してこう言った。
「凄いことになったで」
「凄いことってどんなのや」
「全員来るらしいな」
「神星の連中がか」
「ちゃうちゃう、太平洋の星の奴全員がや」
「全員か」
「そや、それぞれの諸勢力のな」
眉を顰めさせたままさらに言う。
「百人以上のや」
「星の奴が全員来るか」
「そうらしいわ」
「それはまた意外やな」
「これは僕も予想せんかった、神星の連中は全員来ると思ってか」
それは読んでいたというのだ。
「けれどな」
「それでもか」
「そや、流石にや」
「神星全員がか」
「来るとかな」
まさにというのだ。
「ほんまや」
「予想せんでや」
「それでな、会議の規模もご馳走もな」
「百人以上の分をか」
「これはこっちの星の奴も全員や」
日本のというのだ。
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