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星河の覇皇

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第七十一部第一章 掃討作戦その九

「さて、どうなるか」
「今作戦は展開していますが」
「作戦に参加している艦隊は目的地に向かっています」
「そして一斉に行動を開始することになっています」
「掃討作戦を」
「相手に気付かれないうちに包囲してだ」
 そのうえでなのだ。
「攻撃を開始する」
「そうすれば損害は最低限で済む」
「海賊もテロリストもですね」
「勿論カルト教団も」
「そうしますね」
「予定通りな、その中にだ」
 作戦に参加している軍勢の中にというのだ。
「あの超々巨大戦艦もありだ」
「その性能が実際にどうかですね」
「戦場においても発揮出来るか」
「それがわかりますね」
「実戦での性能が」
「今は無事にだ」
 まさにというのだ。
「艦隊を動かすことが出来ている」
「五隻で」
「義勇軍と合わせて五百個艦隊を動かせていますね」
 連合軍の編成での五個軍をだ。
「それではですね」
「後は戦闘力ですね」
「それがどうか」
「見極められますね」
「国防省としてはだ」
 軍を統括している官庁だ、シコースキー達にとってはそれだけに特別な省庁だ。言うならば彼等の上役だ。
「損害は出したくない」
「今回の作戦においても」
「次の作戦においてもですね」
「損害は最低限」
「そうしていきたいですね」
「将兵は一人でもだ」
 それこそというのだ。
「死なないに限る」
「そして作戦が成功する」
「そうしたいのですね」
「それ故にだ」
 まさにというのだ。
「指揮系統が万全であることもだ」
「重要ですね」
「的確かつ迅速に動ける」
「そう出来ることもですね」
「損害を減らしますね」
「まさにな」
 こう幕僚達に言った。
「そして後はだ」
「はい、後はですね」
「戦後処理もですね」
「どうするか」
「それも問題ですね」
「そうだ、しかし我々は戦後処理についてはだ」
 そこから先の、最も重要な事項の一つはというと。
「直接は関係がない」
「治安の維持はしますが」
「それでもですね」
「政治の話になりますね」
「そちらの」
「文民の仕事になる」
 職業軍人のものではなく、というのだ。
「政府のな」
「それは今回は的確に進んでいますね」
「既に」
「コミュニティの取り込みは順調です」
「不法出国者のそれへの」
「後は犯罪者達を処理してだ」
 法的にだ、連合が外縁部を領土にする際には常にこのことが念頭に置かれる。連合が法治国家である故にだ。 
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