| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

真・戦国天下御免~三勇恋姫戦記~

作者:西森
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

脱落者続出!?叶えよ三つ目の願い

残り人数が三十人となり、主に一刀達が相手を倒していくなか

百鬼夜行所属の化神居士が大六天魔王の命を受け、選手を脱落させるため泥田坊を放ちあっという間にユーロチーム所属の他山が脱落するなか、他の場所ではというと…

『田を返せーっ!! 』

桃香「きゃあぁーっ!?田って一体何なの!?私、知らないよぉ〜!? 」

泥田坊に襲われる桃香であったが

一刀「おらっ!! 」

ドカァッ!!

一刀が泥田坊を殴り飛ばし桃香の危機を救った。

桃香「ありがとう一刀くん!! 」

一刀「おうよ。しかし、こいつらは一体… 」

するとその時

ベチャチャッ!

一刀に殴り飛ばされた泥田坊の破片がくっつき合うと

『田を返せーっ!! 』

泥田坊は復活してしまった。

一刀「うわっ!?逃げるぞ桃香!! 」

桃香「う…うんっ!? 」

殴り飛ばしても再生する泥田坊から逃げる一刀と桃香であった。

一方

合身八雲「獄炎斬撃!! 」

ズバァッ!!

剣魂合身した八雲が必殺技を泥田坊目掛けて繰り出すと

ジュウゥーッ!!

泥田坊は干からびてしまった。

吉音「どうしてこいつら干からびちゃったの? 」

合身八雲「こいつらは泥の体をしている。泥は乾燥させると干からびるのさ 」

頭を使った攻撃で泥田坊を撃退する八雲

そんななか

久遠「ハァッ!! 」

ドシュッ!!

泥田坊に刀を突き刺す久遠であったが

『田を返せーっ!! 』

ずぶぶっ!!

久遠「なっ!? 」

久遠の刀が泥田坊に吸収されてしまった。

剣丞「久遠!?刀を離すんだ!! 」

久遠「それはできぬ!?この刀は我が織田家の家宝、それを手放せるか!! 」

剣丞「くっ!? 」

ならば久遠の体を引っ張ろうとする剣丞であったが

『田を返せーっ!! 』

剣丞「邪魔するな!! 」

泥田坊に邪魔されてしまい久遠を救うことができず

ずぶぶっ!!

久遠「け…剣丞!? 」

剣丞「久遠ーっ!? 」

久遠は泥田坊に取り込まれてしまい

『チームウェレス所属 織田久遠信長選手脱落』

久遠は脱落してしまった。

また、ある場所では

ドロシー「何なのよこいつら!? 」

アラディン「厄介な奴だな!? 」

『田を返せーっ!! 』

メルヘンズ所属のオズノ・ドロシーとアラディンが泥田坊に襲われていた。

ドロシー「もうっ!!さっさとこいつらを倒すわよ!! 」

アラディン「こうなったら仕方ないよな 」

スッ!

ドロシーとアラディンは構えると

ドロシー「ロスブレーン・スケア、ロスハート・ブリキ、ロスブレイブ・レオ! 」

ジャジャキンッ!!

ドロシーはカカシの戦士、ブリキの兵士、ライオンを召喚した。

カカシ『ケケケーッ!!オイラは脳がないから手加減しねぇぜ!! 』

ズバババアァーッ!!

ブリキ『オレはハートのない不死身のブリキ! 』

ドカァッ!!

カカシとブリキが泥田坊を倒すなか

ライオン『オレは勇気のないライオン。だからドロシーを守る! 』

ライオンはドロシーを守るように構えた。

一方

アラディン「魔神よ、こいつらを消滅させてくれ! 」

こすこすっ!!

アラディンがランプをこすると

バァンッ!!

魔神『OKです! 』

ランプから魔神が現れ

ジャキンッ!!

魔神『消えなテメェら!! 』

ドガガガガガガーーッ!!

魔神は腕をマシンガンに変化させ泥田坊を滅ぼしていった。

アラディン「油断するなよドロシー! 」

ドロシー「そっちこそ気を付けなさいよね! 」

互いに泥田坊相手に善戦するが

『田を返せーっ!! 』

数が多く、しかもすぐに再生する泥田坊に苦戦していた。

そして

ずぶぶっ!!

カカシ『ヒャアッ!? 』

ブリキ『うおっ!? 』

ドロシー「スケア、ブリキ!? 」

スケアとブリキが泥田坊に取り込まれ

『田を返せーっ!! 』

ドロシー「きゃっ!? 」

アラディン「ドロシー!? 」

ドロシーまでも泥田坊に襲われてしまった。

アラディン「(くっ!?ランプの願いを叶えるのは三つまで、そして残りはあと一つ!?) 」

一つ目は予選にて大六天魔王の攻撃を回避するために使い、二つ目は泥田坊を攻撃するのに使った。

しかもこのランプは持ち主の気の量によって叶えられる願いが決まるため、もしアラディンが『俺以外の奴らを全員脱落させろ』と願っても叶えられないのだ。

アラディン「(もしドロシーと俺を助けるよう願えば他の場所で襲われてるかもしれない赤ずきん達が危ない、俺達メルヘンズを守るよう願っても気が足りないから無理。考えろ!) 」


アラディンは必死で考え

アラディン「そうか! 」

あることを思い付いた。

そして

アラディン「おらぁっ!! 」

ドプンッ!!

ドロシーを救うため自ら泥田坊に飛び込み

ずぶぶっ

泥田坊に飲み込まれてしまうが

アラディン「魔神よ、俺が脱落したらこの泥田坊を出してる術者を脱落させてくれ! 」

アラディンが魔神にそう願うと

魔神『OK! 』

魔神が了承した直後

ずぶんっ!!

ドロシーとアラディンは泥田坊に飲み込まれ

『メルヘンズ所属 オズノ・ドロシー選手、アラディン選手脱落』

ドロシーとアラディンの脱落が宣言されるなか

この場から少し離れた場所では

ズズズッ…

化神居士「なっ!? 」

アラディンの三つ目の願いにより泥田坊を繰り出した術者である化神居士が脱落されそうになっていた。

大六天魔王「ほぉ、誰だか知らぬが術者がいたようだな 」

化神を助けようとしない大六天魔王であったが

化神居士「大六天魔王様、残念ですが私はこれまでです!! 」

泥田坊を呼び出した術の影響もあり、いまの化神に反撃する力は残っていなかった。

化神居士「ですが敵の手に落ち、あなた様の評価が落ちるくらいでしたら私は自害します! 」

シュシュッ!!

化神が印を結んだ瞬間

パアァッ!!

化神居士は光となって消滅し

『百鬼夜行所属 化神居士選手脱落』

脱落扱いとなった。

だが

パアァッ!!

光となった化神が大六天魔王に降り注がれると

ジャキンッ!!

大六天魔王は覇王魂へと強化された。

※大六天魔王・覇王魂については『小説家になろう』西森の戦国†恋姫を参照

大六天魔王・覇王魂「化神、消える寸前に我に力を与えるとは見事、大義である 」

そしてこの瞬間、化神が放っていた泥田坊達が消滅したのだった。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧