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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百二十八話 スズキだけれどその四

「皆お風呂は」
「もう入ってぜ」
「すっきりしたぜ」
「身体も奇麗にしてな」
「気分よく寝られるぜ」
「やっぱりね」
 こうした時でもだ。
「お風呂は入らないとね」
「そうだよな」
「一日でも入らないとな」
「身体も臭くなるしな」
「汚いままだしな」
「気分も晴れないぜ」
 お風呂は気分転換としてもいい、これはシャワーでもだ。身体を奇麗にするということはそのことだけでも大きいのだ。
「それでだよ」
「俺達もお風呂に入ったぜ」
「俺サウナにも入ったぜ」
「俺もだよ」
「何かサウナあると」
 八条学園の中にはお風呂もある、シャワールームも多い。皆こうした時に利用するからだが特に寮のそれは充実している。
 今日クラスにいるのは寮にいる子達でなく自宅生だけだ、けれどその自宅生の為にもちゃんとお風呂は使えるのだ。
 それで皆お風呂に入ったけれどだ。
「サウナっていいよな」
「汗かいて身体の悪いもの出てな」
「思いきり熱くなって水風呂にも入って」
「それで頭もすっきりして」
「それでな」
「気分転換としても最高だしな」
「それで好きな奴は入るな」
 海外組の子だとお国柄かロシアやフィンランドの子が好きだ、どちらもサウナがお風呂というお国だ。
 そうした話をしてだ、僕も言った。
「僕今日はサウナに入っていないけれど」
「それでもだよな」
「明日は入るんだな」
「そうしたいんだな」
「うん、それでね」
 サウナに入ってだ。
「汗かいて水風呂にも入って」
「そして気分すっきりさせるよな」
「お湯のお風呂にも入って」
「それで身体も奇麗にするな」
「そうするよ、それとね」
 僕は皆にさらに話した。
「今気付いたけれど」
「気付いた?」
「気付いたって何だよ」
「何に気付いたんだよ」
「いや、八条荘だけれど」
 僕が管理人をしているそこはだ。
「今学生さんは誰もいないんだよね」
「全員ここに泊ってるからな」
「この学校にな」
「お前だってそうだしな」
「それじゃあ誰もいないよな」
「うん、それで今八条荘にいるのは」 
 その人達はというと。
「畑中さんに小野さんに娘さんに」
「使用人の人達だけか」
「八条荘の」
「その人達だけか」
「そう、あの人達だけだよ」
 まさにだ。
「羽根を伸ばしてるかな」
「そうなんだな」
「使用人の人達もたまにはな」
「ゆっくりしたいだろうしな」
「だったらな」
「そんな時もあっていいな」
「皆さん凄くね」
 本当にいつも思って感謝していることだ。 
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