| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五十一話 お餅つきその十四

「阿波野君を」
「うん、そうしてね」
「何で私なんでしょうか」
 そのことがわかりませんでした、お話が全く見えませんでした。
「一体」
「それは千里ちゃんだからだよ」
「私だからですか」
「そう、千里ちゃんだから言うんだよ」
「先輩後輩だからですか」
 またこう考えました。
「だからですか」
「あはは、そう言ってる間は千里ちゃんはまだまだかな」
「というか丸わかりなのに」
「私達だってわかるのに」
 妹達が左右から言ってきました。
「それでわからないって」
「お姉ちゃん駄目駄目過ぎるわ」
「何が駄目駄目なのよ」
 そう言われると何言ってるのよとなりました、大教会長さんの弟さんにどうしてまだまだと言われたのかもわかりませんが。
「どうしてなのよ」
「だから気付いたら?」
「そうよ、早くね」
「一体何に気付くのよ」
 また妹達に言いました。
「本当に変なことばかり言って」
「というか千里ちゃん誰かと付き合ったことある?」
「交際ですか?」
「うん、ないの?」
 石本さんは私に聞いてきました。
「誰かと付き合ったことは」
「ないですけれど」
「ああ、だからだね」
 石本さんも大教会長さんの弟さんも他の人達も納得したお顔になりました、私の今の返答に対して。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧