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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百二十七話 共演してその十一

「何かしら分捕ろうとしてるのよ」
「殆ど詐欺ですね」
「詐欺師でもね」
 そう言われている連中の中でもというのだ。
「かなり悪質な部類よ」
「その実被害者でなかったりしますし」
「むしろ加害者だったりしてね」
 悪事を行っていてだ。
「そうした連中もいるから」
「要注意ですね」
「それも世の中よ」
「ウチナンチュ―何だのって言っても」
「そもそもその人が直接被害を受けてるか」
 基地の問題でもだ。
「関係ないどころかね」
「胡散臭い運動家だったりとか」
「本当にあるから」
「平日の昼間に基地の前で大騒ぎしてたり」
「平日の昼間よ」
 このことにもだ、日菜子さんは言及した。
「普通の人がいないでしょ」
「絶対にそうですよね」
「それでもいるなんて」
 平日の昼間は普通の人は働いている筈だ、夜勤の人でも昼は寝ている。それも毎日となると余計にだ。
「おかしいでしょ」
「同じ人ばかりいますしね」
「あの人達何をして暮らしているか」
「それも不思議ですよね」
「生きるにはね」
 基地反対活動をしている中でもだ。
「何かしらの糧が必要でしょ」
「絶対に」
「誰だってそうなのに」
「しかも大の大人が、ですから」
「その時点でおかしいわよ」
「プロ市民ですね」
 所謂こう呼ばれる人達だ。
「こんな人達とも呼ばれる」
「プロ市民って何処からお金を得ているか」
「それを考えたら」
「怪しいでしょ」
「しかも本土から来てる人とかは」
「余計におかしいわよね」
 沖縄に行くには移動費が結構かかる、島だけあって飛行機なり船なりでも結構以上にかかる。そこが問題だけれどだ。
 こうした人達はだ、その移動費もあるから余計におかしいとなる。
「そうでしょ」
「お仕事は何か」
「平日の昼間から毎日基地の前にいてね」
「凄く怪しいですね」
「お母さんが言ってたけれど」
 日菜子さんはジュースを飲みつつ話してくれた。
「お金の出どころがはっきりしない人はね」
「胡散臭いですか」
「信用するなってね」
 その様にというのだ。 
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