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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百二十七話 共演してその九

「残ってるよ」
「そうなんですね」
「テレビとかじゃ基地の話ばかりだけれど」
「あれは、ですね」
「あれも沖縄だけれど」
 それでもというのだ。
「あれだけが沖縄じゃないですから」
「というか基地の前にいる人達って」
「あれ過激派でしょ」
「そうですよね」
「あそこに主体思想がどうとかいう人達いるから」
 北朝鮮のあの思想だ、何だかんだ言ってるけれどあの一族の独裁を大義名分化しているものなのは明白だ。
「わかるでしょ」
「そのお話ネットで有名ですね」
「そうした人達だから」
「信じたら駄目で」
「それでね」
「あそこだけが沖縄じゃないですね」
「今の知事も前の知事も二十年前の知事も変だけれど」
 過激派と一緒になっていたりするけれどネットでは有名な話だ。
「本当にあの人達だけがね」
「沖縄じゃなくて」
「他のものも一杯あるから」
「沖縄文化とかですね」
「ああした連中は沖縄が好きじゃないのよ」
「基地を見ているだけですか」
「もっと言えば」
 日菜子さんは目を怒らせてこうも言った。
「平和とか人権とか民主主義とか言うけれど」
「その実はですか」
「自分だけでしょ」
「自分のことしか考えてない、ですか」
「結局はそうでしょ」
 そうした人達じゃないか、日菜子さんの言葉は辛辣だった。
「ああした人達ってね」
「そうですね。他の人の意見とかね」
「聞かないでしょ」
「反論を言ったら」
 もうそれこそだ。
「暴力を使ってでも」
「潰そうとしてきますね」
「そんな人達だから」
「もう自分だけですね」
「他は一切ですね」
「ないわよ」
 それこそというのだ。
「本当に自分だけなのよ」
「それでそんな人達だけがですね」
「沖縄じゃないのよ」
「そういうことですね」
「文化と歴史があって」
「自然もですね」
「本当に素晴らしいから」
「そうしたものをですね」
「見てね」
 そしてというのだ。
「楽しみにして欲しいのよ」
「僕も沖縄行ったことありますけれど」
 親父に連れられてだ、いつも突拍子もない親父だけれど僕に色々なものを教えてくれて色々なところに連れて行ってくれた。
「首里城もお城も奇麗で生きものも」
「面白いでしょ」
「沖縄だけの生きものとか一杯いますしね」
「蛇とかでもね」
「ハブもそうで」
「ハブは厄介者だけれどね」 
 日菜子さんは沖縄のこの蛇については少し苦笑いで述べた。
「どうにも」
「蝮より怖いですね」
「蝮よりも毒が強くてね」
「神経質でよく噛んできて」
「結構人が死んでいるから」 
 噛まれてというのだ。
「だからね」
「厄介者ですか」
「むしろアマミノクロウサギとかヤンバルクイナとか」
「そうした生きものの方がですか」
「愛されてるわね、あと蝙蝠とかね」
「オオコウモリいますね」
 僕は沖縄にいるこの生きものことも話した。 
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