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Labyrinth

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第三章

 私は観覧車の方に行って彼女は迷路の方に行った、私は一人観覧車に乗って上に昇っていく景色を楽しんだ。
 テーマパークが一望出来る、私達が午前中遊んだお化け屋敷もバイキングも豆粒みたいだ、ジェットコースターが動いているのも小さく見える。
 その光景を見ながら私は彼女は今迷路の中を楽しんでいるのかしらと考えた、ぼんやりとだがそう考えた。
 そしてだった、観覧車が一周して降りると。
 私は迷路の方に行ったけれどまだ彼女は出ていなかった、待ち合わせ場所はそこにしたけれどまだだった。
 スマホで状況を聞こうと思ったけれどそれも野暮だと思ってしなかった、それで迷路の前のベンチに座って赤毛のアンを読んでいると。
 十分位して出て来た、それで私に言ってきた。
「待った?」
「十分位ね」
 本を読むことを止めて彼女に答えた。
「それ位だったわ」
「そうだったの」
「ええ、ただもっと早いと思っていたけれど」
「難しい迷路だったから」
 それでとだ、彼女は私に笑って答えた。
「だからね」
「ゴールに到着するまで遅れたのね」
「そうだったの」
「成程ね」
「その分楽しかったわ、じゃあ次は何処に行くの?」
「そうね、次はゆっくりした場所に行きましょう」
 友人は迷路の次はと私に笑顔で提案した。
「そうしましょう」
「じゃあメリーゴーランドに行く?」
 私は提案に提案で返した。
「そうする?」
「そうね、じゃあ次はね」
 友達も私の提案に頷いた、そのうえで私に言って来た。
「そっち行きましょう」
「それじゃあね」 
 二人で今度はメリーゴーランドに行った、迷路を楽しんだ友達はすっきりとした顔でテーマパークを楽しみ続けた、そうしてだった。
 二人で一緒にテーマパークを出た後で友達は私に本屋に寄ろうと言ってそれならと応じた私と一緒に本屋に入って迷路の本を買った、そんな彼女を見ていつも買っている雑誌を買った私はやっぱりと思って笑顔になって家に帰った。そして次の日また学校で迷路の本で楽しんでいる彼女を見てまた笑顔になった。


Labyrinth   完


               2018・11・4 
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