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ドラえもん のび太の転生ロックマンX

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二つの世界から

カウンターハンターとの戦いから一か月
 
「フン、フン、フッフフ~ン!」
 
ハンターベースの一室でマーティは嬉しそうに服を選んでいた。
 
カウンターハンターとの戦いが終わってからイレギュラーの活動が沈静化しつつあったこともあり、多忙だったエックスたちもようやく休日が取れるくらいのゆとりができていた。そして、この間の約束もあって今日はエックスとデートに出かけることになっているのだ。
 
「この服がいいかしらね・・・・・・でも、エックスと色をお揃いにして青もいいかも・・・・・・それとも対照的に赤・・・・・でも、ゼロと色被るわね・・・・・・・・」
 
「ドラララ!」
 
マーティが迷っているとミニドラが部屋に入ってきた。遊びに来たらしい。
 
「あら?もう、勝手に入ってきちゃダメだって言っているでしょ?」
 
「ドラ?」
 
怒っているマーティに対してミニドラはよくわかっていないようだった。マーティはため息をつきながらミニドラを抱えて外に出そうとドアを開ける。
 
すると・・・・・
 
「「「「ドラララ~!!」」」」
 
「・・・・・・・・」
 
ドアの前では別の色のミニドラが四人いた。その光景を見てマーティは思わずきょとんとした。
 
「アンタ・・・・・・・こんなに兄弟いたの?」
 
「「「「「ドラララ~!」」」」」
 
「こら!ミニドラ!!またポケットから勝手に仲間を出したな!!」
 
そこへ怒ったエックスが走ってきた。するとミニドラたちは一斉に逃げ出して行った。
 
「全く・・・・・」
 
「エックス、一体どういう事?ミニドラが何であんなに増えてるの?」
 
「あぁ・・・・・ミニドラが勝手にポケットの中から仲間を引っ張り出してきたんだ。あんまり増えると厄介だから注意はしているんだけど・・・・・・・」
 
「どうするのよあれ?あんなにいたんじゃアタシ達でも面倒見きれないわよ?」
 
「う~ん・・・・・・」
 
「ところでエックスは準備できたの?」
 
「うん?あぁ・・・・・ちょっとミニドラたちをケイン博士のところに置いてきてから行くよ。君は準備できたら待ち合わせの場所で待っててくれ。そんなに待たせないようにするから。」
 
「もう・・・・・・じゃあ、いいわよ。アタシも付き合うから。」
 
「えっ?でも・・・・・」
 
「女を待たせるなんて失礼だと思わないの?それにアタシ待っているの嫌いだし。」
 
「・・・・・・・ごめん。」
 
「じゃあ、エックスも身支度整えたらハンターベースの入り口で待っててね。」
 
「わかった。」
 
そう言うとエックスは捕まえたミニドラを連れて自分の部屋へと戻って行った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一時間後 Dr.ケイン宅
 
「・・・・・エックス、マーティ・・・・・・これは一体どういう事じゃ?」
 
ケインはミニドラたちに髭を引っ張られたり、寂しい頭によじ登られたりしながら二人に聞く。後ろでは偶然来たことが災いしてミニドラに遊ばれているゼロとマイマインの姿もあった。
 
「いや・・・・・・これから二人で出かけるのでそれまでの間博士が預かってもらえないかと・・・・・」
 
「この間、逃げられたんだからいいでしょ?その反省も込めて・・・・・」
 
「いやいや、反省と言うかそんなところ通り越しておるぞ!?儂は忙しい身なんじゃ、こんなに連れてこられても・・・・・・・」
 
「「「ドララ、ドララ・・・・・・」」」
 
「・・・・・・・・」
 
ミニドラたちの目を見てケインは何とも言えなくなる。
 
「わかったわかった!ワシが責任もって面倒見ておくから!」
 
「じいさんってああいうのに弱いのね・・・・・」
 
「まあ、独り身だったからね。そういうわけでケイン博士お願いします。」
 
「ちょっと待て、エックス!まさか俺まで巻き添えとかっていう悪い冗談じゃないだろうな!?」
 
「すまないゼロ。懐かれているから博士に付き合ってくれ。」
 
「おい!?」
 
「ドラララ!」
 
ゼロの助けを求める声を聴きながらもエックスはマーティを連れてそのケインの自宅を後にした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
19XX年 とあるお宅
 
「あ~!!またやられた~!!」
 
「ジャイアン、これでもう12回目だよ。もう、いい加減に僕に代わってよ。」
 
テレビゲームをしている二人の学生が何かでもめている。後ろではダルマ型の青いロボットと二人と同じぐらいの年の女の子が何かを話している。
 
「うるせえ!!それ以前にスネ夫!お前の番の時にゼロのパーツ回収し忘れなかったらこんなところで詰むことなかったんだぞ!?」
 
「そんな~!第一カウンターハンター戦は終盤でいいから早く進めろって言ったのはジャイアンだろ?ライフアップやアーマーパーツ、サブタンクを全部回収しただけでも勘弁してよ。」
 
「うるせえ!とにかく何とかしろ!!」
 
ジャイアンは、スネ夫の襟を掴んで脅迫する。二人に呆れてロボットは二人のところへと来る。
 
「もう、いい加減にしなよ二人とも!」
 
「ドラえもん、けどよ・・・・・」
 
「僕たちはゲームをしに集まったんじゃないんだよ?」
 
「そうよ、2人とも。高校卒業が近いし、大学に入ってからは集まる機会があまりないから記念にドラちゃんに未来の世界のテーマーパークで思い出作りする計画を立てるはずでしょ?」
 
「「し、しずかちゃん・・・・・・」」
 
しずかに言われて二人はジャイアンたちは少し困った顔をする。
 
「全く・・・・・・そんなことばかりしていると連れて行かないよ!!」
 
「わ、悪かったよ・・・・・・」
 
「ごめん・・・・」
 
二人は申し訳なさそうに頭を下げる。しかし、ジャイアンは時計を見るや顔色を変える。
 
「やべっ!?もうこんな時間だ!?早く行かねえと母ちゃんに怒鳴られる!?」
 
「えっ?今日店番の日だったの?」
 
「悪いみんな!俺は帰るぜ!この埋め合わせは必ずするからよ!!」
 
ジャイアンは慌てて部屋から出て行った。
 
「全く・・・・・ジャイアンも大変だな・・・・・」
 
「あっ、そうだ。私もパートの時間になってるわ。」
 
しずかも思い出したように言う。
 
「え~、しずかちゃんも?」
 
「ごめんなさい。この計画は次集まれる時にやりましょうね。」
 
「しょうがない・・・・・どこでもドア!」
 
ドラえもんはポケットからどこでもドアを取り出すとしずかの家の前に繋げる。
 
「ありがとね、ドラちゃん。」
 
しずかは玄関から靴を持ってくると急いで履いてドアの外へと出て行った。
 
「みんな本当に変わっていくもんだね・・・・・」
 
スネ夫は感慨深そうな顔で言う。
 
「そうだね。」
 
「のび太がいなくなってもうかれこれ6年以上も過ぎちゃったんだな・・・・・」
 
「・・・・・」
 
「正直言ってあの頃が懐かしいよ。ジャイアンが定期的にリサイタルを開いて死にかけたり、タイムマシンに乗っていろんな冒険をしたり・・・・・あの時ののび太は頼りになったな・・・・・・・・」
 
「スネ夫君・・・・・」
 
「ははっ、ちょっと僕にしてはおかしなこと言っちゃったな。」
 
スネ夫は恥ずかしそうな顔をしてドラえもんを玄関まで送る。
 
「じゃあ、ドラえもん。また今度ね。」
 
「うん、じゃあね。」
 
ドラえもんはタケコプターをつけて飛んでいく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
21XX年 シティ・アーベル
 
「あの映画、なかなか面白かったわね!」
 
「あぁ。映画なんて随分久しぶりに見たからな。」
 
マーティは、エックスと手をつなぎながら歩いていた。
 
「次はどこ行こうか?」
 
「う~ん・・・・・じゃあ、今度はエックスが行きたいところで構わないわ。」
 
「そうか・・・・・じゃあ、お言葉に甘えて。」
 
エックスは、そう言うとシティにある歴史博物館へと足を運ぶ。
 
そこには、昔の貴重の資料などが展示されており、当時のサンプル模型などが飾られていた。エックスは、1900年代後半の展示場で懐かしむように眺めていた。
 
「・・・・・あの頃はこんなものも流行っていたな・・・・。」
 
「ねえ、この白い奴は何?」
 
マーティは展示品のロボットの模型に指をさす。
 
「バンダムのプラモデルか・・・・懐かしいな。昔、お小遣いやっと貯めて朝早く買いに出かけたけど店に着いた頃は行列で買えなかったんだよな。」
 
「ふ~ん。」
 
「こっちは建設巨神イエオン。当時人気だったけど制作会社とのトラブルで中々グッズが売られなかったんだよな、あの時ドラえもんが道具を出していろいろ作ってくれたけどその後と言ったら・・・・・・あっ!こっちはライオン仮面!作者がマンネリ化に困ったのか時々休載していた時期もあったんだ!」
 
「本当に詳しいのねエックス。」
 
「うん、どれも懐かしいものばかりだ。こんな形でまた見られるなんて・・・・」
 
2人が博物館を後にした頃にはすでに日が落ちていた。エックスたちは近くにあったベンチに座る。
 
「懐かしいものを見たな~。まだB級だった頃は時々見に行ってたけど最近は忙しかったから・・・・・・」
 
「ねえ、エックス。」
 
「ん?」
 
「貴方って前は人間だったのよね?」
 
「まあね。」
 
「・・・・・レプリロイドになった時ってどんな気分だった?」
 
「えっ?」
 
「いや・・・・・だって、人間の体から機械の体に変わったのよ?元の体に戻りたいとか、自分のいた場所に戻りたいとか思ったことはないの?」
 
「・・・・・・帰りたいと思ったことはあるさ。」
 
エックスは夜空を見上げながら言う。
 
「あの頃は確かに勉強も運動もダメでみんなにバカにされたり、ママや先生に怒られていたけど今考えればあれはあれで楽しい毎日だった。ドラえもんが家に来てからは尚更だった。ポケットの中の道具でいろいろやったり、タイムマシンで未来・過去に冒険して・・・・時には変な思い付きで小遣い稼ぎをしようとも思ったこともあるよ。後でひどい目に遭ったけどね。」
 
「・・・・・・・・」
 
「でも、今は今で生きている。体が機械に代わっても俺は生きているんだ。ケイン博士やゼロ、ハンターベースの仲間たち、そして、君に出会えた。」
 
エックスはマーティの顔を見る。
 
「エックス・・・・・」
 
「今の俺は、野比のび太じゃなくてエックス。第17番精鋭部隊隊長のイレギュラーハンター。今もそして、これからも。」
 
「・・・・」
 
「さて、流石にこれ以上時間が過ぎるとケイン博士がのびちゃうから早く帰ろうか。」
 
エックスはベンチから立ち上がる。
 
「エックス。」
 
「ん?今度は何?」
 
マーティは、突然エックスの口に口づけする。いきなりの出来事にエックスは思わず混乱するがそっと彼女を抱きしめた。口づけを終えるとマーティはエックスの顔を見て頬を赤くする。
 
「たとえ人間だろうかレプリロイドだろうがアタシは、エックスのことが好きだから。」
 
「マーティ・・・・・・」
 
「・・・・・また、休み取れたら一緒にデートしましょうね!」
 
「・・・・・うん!」
 
二人は手を繋ぎながらハンターベースに帰って行った。
 
ハンターベースの入り口でミニドラにあちこち落書きされたゼロが不動明王のように立っていることも知らずに・・・・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
19XX年 野比家
 
「ただいま。」
 
ドラえもんはタケコプターを外して玄関のドアを開ける。
 
「ドラえも~ん!!」
 
玄関を開けるとドラえもんに向かって幼稚園ぐらいの女の子が飛びついてきた。
 
「うわっ!?」
 
いきなり飛びつかれてドラえもんは転ぶ。転んだ音に気が付いたのか台所にいた玉子が駆けつけてきた。
 
「どうしたの玉美?そんなに騒いで・・・・・って、あら、ドラちゃんお帰り。」
 
「ただいま、ママ・・・・・ってもう、玉美ちゃんったら。突然来るとびっくりしちゃうよ。」
 
玉美と呼ばれた少女をどかすとドラえもんは痛そうに腰を上げる。
 
「ドラちゃん、悪いわね。いつも玉美の面倒見てもらって。」
 
「別に大丈夫だよ、ママ。」
 
ドラえもんはそう言うと玉美と手を繋いで家の中へと入って行く。
 
「玉美ね、もうすぐ小学生になるんだよ!」
 
「わかってる分かってる。最近いつも言ってるじゃない。」
 
「だって楽しみなんだもん!」
 
2人で階段を上がっている後姿を玉子、そして先ほどまで居間でテレビを見ていたのび助がそっと見守る。
 
「毎日あの話で持ちっきりね。」
 
「あぁ。もし生きていたらのび太も『お兄ちゃん』って呼んでいたんだろうな。」
 
「早いものね。」
 
「本当だな。」
 
 
 
野比家の居間には、ひとつの仏壇が置かれている。
 
そこには今でものび太の写真が飾られている。
 
 
そして
 
 
「ねえ、ドラえもん。しずかお姉ちゃんとスネ夫お兄ちゃん、ジャイアンお兄ちゃんと出かけるのいつなの?」
 
「そうだね。玉美ちゃんが幼稚園卒業した次の日かな?」
 
ドラえもんは嬉しそうに言う。
 
 
 
その日がもう一つの世界へと迷い込む日だと知らずに・・・・・・・・・・ 
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