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ロックマンX~Vermilion Warrior~

作者:setuna
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第121話:Quarrel

シグマ復活とその撃破から数週間後、ハンターベースに新たな変化があった。

「えー、と言うわけで今日からハンターとしてここで働くことになったルナでーす。よろしく頼むわ」

「もう少し真面目に挨拶してくれないかしら…?」

やる気の感じられないルナの挨拶にエイリアは苦笑を抑えきれなかった。

ルナがハンターベースに勤務することになったのは言うまでもなく客の激減による稼ぎの少なさのせいである。

このままでは生活もままならないのでコネを使ってハンターとなった。

ハンターランクに関しては言うまでもなく特A級だ。

ランクが低ければ自由行動が少なくなるのであまり束縛を好まないルナからすれば必死にもぎ取ったのだろう。

「こっちとしてもハンターの数が少ないから君のようなレプリロイドが入ってくれるのは助かるよ」

「おう、これからよろしく頼むぜ先輩」

エックスとルナが握手を交わすと周囲からの言葉が聞こえる。

「ふーむ、まだまだ幼いが伸び代はありそうだよな」

「ルイン副隊長は可愛い系の美人だったけどルナちゃんはあれだな。格好いい系の美人になりそうだよな」

「そうそう、ワイルドな感じの…でもよ、本人が成人型に改造しないんじゃ意味ないんじゃ…?」

「馬鹿野郎、目を光らせとくんだよ。ルナちゃんは今の設定年齢でも可愛いんだから。男勝りだけどな」

「………あのさ、エックス」

「ああ、すまない。彼らは女性型を見ると何時もああで…でもそろそろ」

【でえぇぇぇやあああああうぅぅぅっ!!!】

最早お決まりと化した女性ハンター達による制裁を受けた男性ハンター達。

アイリスは苦笑し、ゼロは汚物を見る目でそれを見つめていた。

「前から思っていたけど、本当にハンターベースは濃いなー」

【いや、あれが普通のハンターだと思わないでくれ】

エックス達から切実に言われるルナであった。

あのハンター達の減給を更にしようと決心した瞬間でもある。

「えっと、丁度良くあなたと同い年くらいで入隊時期が変わらないオペレーターがいるの。パレット、入ってきて」

「はい!新しくオペレーターとして配属されたパレットです!!」

「ほー、オペレーターか」

エックス「エイリアの後輩だから今は彼女に色々学んでいる最中だけれどオペレーター能力、そして銃器を使った戦闘能力も優秀だよ」

「後はゲイトから技術者としての腕も見込まれてハンター達の武器製作にも携わっているわ。ゲイト曰く才能の塊だそうよ」

「へえ、あの堅物が認めるとは珍しいな。まあ、俺より優れた武器製作者なんかいねえけどな」

「むっ!?」

胸を張りながら言うルナにムッとなるパレットは自身の愛銃のパレットバレットを突き付けた。

「あ?」

「これが私が自作したバレット、パレットバレットです!!単発の威力はレーザーショットやバスターには劣りますけど取り回しや連射性能を高めた正に銃器として理想的な性能です。ただ威力だけ追求した誰かさんのレーザーショットとは違うんですよーだ。」

「何だと?それは聞き捨てならねえな。確かに俺のバレットは連射性能は低い部類に入るがな、リフレクトレーザーの破壊力と反射性能はそれを補って余りある威力があるんだよ。大体遠くからチマチマやるなんて面倒臭いじゃねえかよ」

「へえ、ルナさんは大雑把なんですね。時にはこういうダメージを蓄積させて少しずつ有利な状況に持ち込むような戦い方を覚えた方が良いですよー?」

「何だとこらあっ!?チマチマチマチマやるのは俺の性には合わねえ!!」

「パワーだけで戦っても肝心のパワーが敵に負けてたら意味ないじゃないですかあ!?やはり銃器は取り回しと連射性能を高めるべきです!!」

「使い手本人が当たらなきゃ大丈夫だ!!俺のバレットにはリフレクトレーザー以外にもホーミングレーザーがあるから手数も充分だ!!」

「むう!脳筋さんですねルナさんは!!」

「の、脳筋だあっ!?てめえ喧嘩売ってんのか!?それなら表に出ろ!!それからてめえは俺にさん付け止めろ!!鳥肌が立つわ!!」

「分かったわよ脳筋ルナ!!」

「てめえ!この凸助パレット!!」

「ちょ、ちょっとあなた達!!ここで喧嘩は止めなさい!!」

呆然とエスカレートしていく2人の喧嘩を見ていたが、互いにバレットを抜いたのを見て慌ててエイリアが止めた。

「先輩!!」

「エイリア!!」

「「だってこいつ(この人)が!!」」

「ふふ、息ピッタリ。もう仲良くなったのね」

「「なってない(ですよ)!!」」

微笑むアイリスの言葉に反発する子供2人。

「やれやれ…これから喧しくなりそうだな」

「いや、これは寧ろ良い傾向だ。パレットは優秀だからね。ルナみたいに真っ向からぶつかれるライバルがいると言うのは大切だよ。こういう激突があってこそ技術者の腕は上がるものさ」

ゼロの呟きにゲイトがそう言い返す。

エイリアも昔のゲイトを思い出してか頷いた。

「ハンターベースも賑やかになりそうだな」

ルナの加入によって賑やかになりそうなハンターベースを想像して微笑むエックスであった。

因みにこの2人の喧嘩の余波を諸に受ける羽目になる少年の加入まで…。 
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