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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。

作者:エギナ
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第一部
  第33話 新年魔法大会 【食事中なのに 続】

「さぁて、ミニ競技No.3はコレ‼︎ 『準決勝出場舎看守と振り返る! 午前中の試合解説』でぇっす‼︎‼︎ 名場面をクイズを交えて解説していくぜ‼︎ 因みにこの競技では看守たちの記憶力と魔法の解析力などなど、たくさんの能力が必要だぜぃ‼︎ でも、魔法は使用禁止なっ! チート遣いがいるからねん‼︎ 今年は全舎揃って主任と副主任の登場だぁああ‼︎」

琴「いえーい。てんしょんあがってきたー」
要「琴葉、普通に棒読みだからね?」

雅「チッ、なんでこんな連続で出なきゃいけねェんだよ」
朱「そんなこと言ったらお兄、黒華主任はミニ競技に全部出てる」

海「いぇえいッ‼︎ しーちゃん、がんばろーぜー‼︎」
汐「いえーい‼︎」

冬「……はぁ」
真「…………はぁ」

「一舎から順番に挨拶イタダキマシター‼︎ じゃあ早速始めちゃおうかな‼︎ 問題は全部で十問‼︎ 正解舎には十点プレゼント♡ 一番得点が高かった舎が勝ちだぜ‼︎ ってことで第一問! 第一種目、書き初めからの出題でぇっす。『上手く字を書くのに必要な魔法の個数は最t((ピンポーン おお最初に押したのは一舎琴葉センパイ‼︎ 答えをどうz」
「『ゼロ』。なんの魔法も使う必要は無い。最上級魔法師なら、魔法を遣わずとも想像力でなんとかする」
「せいかぁい‼︎‼︎ 問題を読み切る前に正解とは……‼︎ ここに存在自体チートな生命体がいまーす。ってのは置いておいて解説‼︎ 書き初めで爆発が起こったり、上手くできなかったって悩むソコの囚人‼︎ その原因は深く考えすぎなのと、魔法をしっかりと理解していないからなのだよ‼︎ 要するに、もっと頭使え♡ それでは、ダイジェストをどうぞ‼︎」

ー 第一種目【書き初め】ミオウpresents

「あー、そういえば囚人の出番少なくない?」
「僕も思ってたよ……これ、結局誰が主人公」
「知らね。絶対無いけど、もしかしたら要かもよ?」
「いやいやぁ、絶対ないってぇ。僕が主人公だったらギャグじゃなくて官n【強制終了】
「早く橙条たちと同じように消されてしまえ」

「一舎の囚人クンたちからコメントー‼︎」

「琴葉ちゃーん‼︎ ボク達の出番増やしてー‼︎‼︎」
「看守ー‼︎ 全問正解してさっさと茶番を終わらせろ‼︎」
「琴葉ー、がんばれー‼︎ グレースが帰ってこないから、その分応援するー‼︎」

「おぉ、面白いコメントだねぇ‼︎ でも、琴葉センパイのことは、しっかり『琴葉様』とお呼び?」
「それもおかしい‼︎ でもまぁ、ありがと‼︎」
「きゃぁぁああああああああ‼︎‼︎ また琴葉センパイの虜になるオトコが増えたん♡」

「ってことで時間的に二から九問目まではバッサリカットで行ってみよう」
「はいー琴葉もメタ発言したー。一緒に退場しましょー」
「残念、まだ私のターンは続く‼︎」


◇ ◆ ◇


「はいはーい、最終問題でーす‼︎ 現在の得点は、一舎が三問正解で三十点、二舎、三舎、四舎は二問ずつ正解で二十点だぜ‼︎ 超接戦でワクワクすっぞ‼︎ って訳で、次の問題で正解した舎には三那由他点あげちゃうよっ‼︎」
雅「三那由他て……」
海「二十じゃないんかーい」

「ってことで最終問題‼︎ 競技からじゃなくて、要っちの性能から出題‼︎」
「え、僕?」

「ショットダウンで、要っちが最後に使用したあの魔法により、要っちの魔法同時発動上限はいくつになったでしょうか‼︎ そして、今後要っちはこの第一魔法刑務所から異動になるかならないか‼︎ ならないとしたらどの部に所属し、どの役職になるのか、なるとしたらどこへ異動になるのか‼︎ さぁ、ボタンを押せッッッッッ‼︎」

ー ピンポーン

「最後はやっぱりキタァアアッ‼︎ 一発で決めてくれ、一舎代表黒華琴葉‼︎‼︎」

「上限は八四。他の刑務所とかに異動にはならないけど、一舎副主任看守から巡査部長になると思う」

「多分正解でぇぇぇええええっす‼︎‼︎ 少なくとも看守長はそう思ってると思うよん!」
「え、ぇ……? はちじゅ、う……よん? 巡査、部長……?」

「説明しよーう‼︎ 第一魔法刑務所には放送部の様に、いくつかの部があるのであーる‼︎ その中に巡査部があるのさ! 現在巡査部長の席は空席で、巡査部は副部長が仕切っている状態だったから、そこに要っちが入るかもしんないのね! 因みに、巡査部長は全ての舎を廻って、異常がないかの確認とかをするオシゴトだぜっ‼︎ 因みに、第一魔法刑務所では主任看守部長より地位が高いとされているぜっ‼︎ ただぁし! 争いに派遣されたり、暴れる囚人を押え付けたりしないとだから、名誉ある役職だけど、やろうと思う人は限られてるぜ」

「え、僕琴葉ちゃんとばいばいするの?」
「いや、なにそんな子供みたいな目でこっちを……」
「琴葉ちゃんともう会えない?」
「いや、普通に会うでしょ」
「毎日は会えなくなるよね?」
「それが?」
「ひどっ‼︎」
「なんで?」
「ひどいよ……琴葉ちゃんっ‼︎‼︎ 僕はこんなに君の事を愛しているのに……‼︎」
「そういうクソ茶番、いいから。巡査部長なんて、要のお父様も喜ぶんじゃない?」
「そうだけどさぁ⁉︎ “クソ茶番”はなくない⁉︎ 結構本気なんだけど‼︎」
「あのね、要。例え天地がひっくり返っても、私が要に恋することなんてないから」
「あっそう‼︎ じゃあ絶対に惚れさせてやるから」
「いいよ。やってみなよ」
「覚悟しておいてね」

「夫婦喧嘩ならよそでやってくださーい。ってことで、マイナス十点しまーす」
「「え」」
「さっきの結婚式ごっこの時のも合わせて今回の正解もナシってことで」
「「え」」

「って事で、みんな二十点で同率一位って事でしゅーりょー‼︎ 次は囚人枠だといいなー‼︎ 多分カットされて次回から準決勝になると思うけどっ!」
「「えええぇぇぇえええええええ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」」
「ってな訳で、次回は準決勝をお送りしていこうと思うぜ‼︎ なんで囚人枠が少ないのかって? そりゃあ看守を一気に出した辺りとか、看守の競技が多いところからわかってる人もいるかもしれないけど、この大会は看守メインの競技だからだぜ‼︎ 他にも名前と囚人番号考えるのがめんゲフンゲフン。ってことで次回予告終了‼︎ ではでは〜‼︎」
 
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