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劇場版 真・恋姫†無双 曹魏の魔法使い 魔法大乱

作者:西森
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バイコーンのコーン

一刀を救出しにヨナルデの屋敷に突入した華琳達

だが突入してすぐに一行は分断されてしまい

華琳達と魔法使い達の二人一組にそれぞれ分かれるなか

風「すうすぅ… 」

炎夢「風ちゃんったら、こんな時によく寝れるね 」

炎夢に背負われながら眠る風

炎夢「ここは一体何処なんだろう?屋敷の中にいたはずなのに外にいるみたいだよ 」

見渡す限り辺りには何もなかった。

炎夢「何故か箒も出せないし、みんなと連絡もとれない、何だか疲れちゃった 」

すると

炎夢「風ちゃんも寝てることだし、私も寝ちゃおっと♪ 」

スッ!

風を地面に下ろし、寝ようとする炎夢

だがその時

バササッ!!

炎夢「ん〜、うるさいなぁ 」

上の方からバササッという音が聞こえ、うるさく感じた炎夢が上空を見てみると

メエェーーッ!!

上空には多くの黒ヤギの頭をしたモンスター達が降りてきたのだった。

炎夢「あれはバフォメット!? 」

バフォメット

黒ヤギの頭をした闇属性・悪魔族のモンスター

背中にある翼で空を飛び、鋭い爪で獲物を狩る。

炎夢「あいつらこっちに来る気だな!!そうはさせるもんか! 」

スッ!

バフォメット達に杖を向け構える炎夢であったが

その時!

ふぁさっ!

炎夢「は…は… 」

寝ていた風の髪が炎夢の鼻をくすぐってしまい

炎夢「はっくしょーんっ!! 」

炎夢がくしゃみをした瞬間

氷夢「ここは一体何処だ!?私に何があった!? 」

炎夢は氷夢に変わってしまい、混乱してしまった。

何せ以前氷夢がいたのはエレナによって呼び出された直後であり、それからずっと炎夢であったのだから混乱するのも無理はない

メエェーーッ!!

氷夢「えぇいっ!!何が何だかわからぬが戦うしか… 」

と、氷夢がバフォメット目掛けて杖を構えたその時

?「バフォメット共よ、静まれ!! 」

ビビィンッ!!

氷夢「えっ? 」

誰かの声が聞こえ、バフォメット達の動きが止まってしまった。

その声の主は…

バァンッ!!

額に二本の角がつけられた黒い騎士風の甲冑を着こんだ姿をした謎の人物であった。

氷夢「助けてくれてありがとうと言っていいのかな? 」

目の前にいる人物が誰なのか知らない氷夢がお礼を言うと

?「いらぬ!!魔法使いごときに礼を言われたくない 」

氷夢「なぬっ!! 」

?「それに我が貴様を助けたのはバフォメットに魔法使いを殺させるわけにはいかぬからだ。魔法使いは我が手で殺すにかぎるからな! 」

氷夢「魔法使いを殺すだと、確か会長(エレナ)から聞いた話じゃ、まさかお前!? 」

コーン「気付くのが遅いな、我が名はコーン!外道な魔法使いを殺す誇り高き騎士なり!! 」

コーンは自ら名を名乗った。

氷夢「お前がエロ一刀を拐った連中の一人なわけか、ちょうどいい!私が相手になってやる! 」

スッ!

氷夢はコーンに杖を向けると

氷夢「氷よ、散弾となれ!アイス・マシンガン!! 」

シュシュシュッ!!

氷夢はコーンに氷のつぶてを繰り出すが

パッ!

氷夢「えっ!? 」

そこにコーンの姿はなく

コーン「何を狙ったのだ? 」

氷夢「!? 」

いつの間にかコーンは氷夢の後ろにいた。

氷夢「このっ!! 」

シュシュシュッ!!

すかさず氷夢は後ろ目掛けてアイス・マシンガンを繰り出すが

コーン「やる気があるのか? 」

氷夢「!? 」

後ろにコーンの姿はなく、いつの間にか元の位置にいた。

氷夢「まさかお前!?テレポートが使えるのか!? 」

クールだが頭が馬鹿な氷夢は理解できなかった。

コーン「そんなわけがなかろう!ただ単に我の速度が早いだけだ!しかもまだ我は本気ではない! 」

コーンはそう言うと

めきめきぃっ!!

下半身を馬のように変化させた!

コーン「我が名はコーン!その正体は貴様ら外道な魔法使いによって禁獣扱いされたバイコーンだ! 」

氷夢「ば…バイコーン!? 」

バイコーン

ユニコーンの亜種で角が二本、黒い体が特徴の馬型モンスター

更にユニコーンと共にちょっとした点があった。

コーン「我が技を食らうがよい! 」

ブシュシュッ!!

氷夢「わっ!? 」

コーンは氷夢の両腕に槍を二本突き刺すと

コーン「ロデオ・ガトリング!! 」

パカカカカカッ!!

氷夢「がはぁっ!? 」

馬の足で氷夢を蹴りまくるのだった。
 
 

 
後書き
ヴリトラの治療から少しして

エリス「これで大丈夫です 」

幼いながらもエリスはヴリトラを治療した。

ヴリトラ「(この女…) 」

本来ならば悪魔族であるヴリトラは魔法使いにとって討伐対象である。

だがエリスは構わず治療したのだが

エリス「(まったく、痛くないのに治療を怖がって悪魔族だと言い張るだなんて) 」

この時のエリスはヴリトラが悪魔族であると信じていなかった。

すると

ヴリトラ「世話になったな、あばよ! 」

バッ!

エリス「あっ!? 」

ヴリトラはそのままエリスの前から去っていった。

エリス「お母さん達に紹介したかったのに… 」 
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