| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五十一話 お餅つきその三

「来ました」
「そうだったの」
「駄目でしたか?」
「駄目じゃないけれど」
 それでもです。
「お餅つきもさせてもらうのね」
「もうさせてもらっています」
 既にというのです。
「いやあ、いい汗かかせてもらいますね」
「そうなのね」
「先輩も一緒ですしね」
「それは偶然、いえ」
 言ってすぐに自分の言葉を訂正しました。
「お引き寄せね」
「そうですよね、これも」
「今日も阿波野君と一緒なんて」
「宜しくお願いしますね」
「はい、宜しくお願いします」
「お姉ちゃんと一緒に頑張って下さいね」
 妹達が先に挨拶をしました。
「今日も頑張って下さい」
「怪我には気をつけて下さいね」
「宜しくね」
 私もここで阿波野君に挨拶をしました。
「今日も」
「はい、こちらこそ」
 挨拶自体は普通で私は阿波野君と別れて妹達と一緒に男の人達についてもらったお餅を丸めるひのきしんに入りました。
 その時にです、髪の毛の上に三角布を被ってエプロンも付けてマスクをしてからでした。妹達に言われました。
「いい人よね、やっぱり」
「お餅つきまで来てくれるなんてね」
「阿波野君?どうもね」
 私は妹達に言いました。
「いい加減でしょ」
「別にいい加減じゃないでしょ」
「特に」
「そうよね、むしろ勇んでいて」
「素直な感じだし」
「素直なことは素直ね」
 私もこのことはその通りだと思いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧