仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百六十話 力を合わせた結果その五
「どんな状況でもな」
「諦めないでそうして」
「戦ってやるさ、ずっとそうしてきたんだ」
ろくろ達の世界でもというのだ。
「とんでもない奴だって相手にしてきてな」
「そのろくろを見て私もやってきた」
紅緒も戦ってきたというのだ。
「だからだ」
「僕達も」
「諦めるな、そして思うことだ」
「勝つってだね」
「絶対に勝つ」
勝てる、ではなかった。紅緒の今の言葉は。
「いいな、ではだ」
「僕も諦めないよ」
「そうだ、スサノオを倒すぞ」
今は姿を現していない自分達の究極の敵にもというのだ、戦士達はこうしたことも話しながら怪人達も戦闘員達も倒していた。
夜が明けた、ここで水を飲み終えて戦線不復帰した犬屋敷に一夏が声をかけた。
「地上の敵が増えてきました」
「うん、それじゃあね」
一夏の言葉を受けてだ、犬屋敷はすぐにだった。
その地上に無数のミサイルやビームを放って怪人達を倒した、そのうえで一夏に行った。
「これでいいかな」
「はい、じゃあ空に来る相手は」
一夏は刀でそうした怪人達を切り倒しつつ犬屋敷に話した。
「任せて下さい」
「悪いね」
「犬屋敷さんは地上を願いします」
今はというのだ。
「そうして下さい」
「じゃあそうさせてもらうね」
「はい、とにかく今はです」
「僕は地上だね」
「犬屋敷さんは一度に多くの敵を攻撃出来るので」
だからだというのだ。
「お願いします」
「私もいます」
今度は箒が来て敵を倒した、二人で犬屋敷に迫ろうとする敵達を倒してそのうえで護衛を務めている。
「ですから安心して下さい」
「箒、いいよな」
「わかっている」
箒は一夏にも答えた。
「ここは私達二人でだ」
「犬屋敷さんを守っていくぞ」
「絶対にな」
「いや、僕も守られる訳にはいかないから」
こう言ってだった、犬屋敷は右腕の攻撃で地上にいる怪人達を倒し左腕の攻撃で空にいる一夏達の援護をした、そのうえで言った。
「これ位は出来るからね」
「両手で、ですか」
「それぞれの方角を攻撃しますか」
「うん、これでどうかな」
二人に今度は微笑んで尋ねた。
「少し考えてみたけれどね」
「凄いですよ、一度に二つの場所を攻撃出来るなんて」
「お見事です」
一夏だけでなく箒も言う。
「こうしたことが出来ますと」
「余計に有利に戦えますね」
「そうだね、このままね」
「陸も空もですね」
「戦っていきますか」
「そうしていこう」
犬屋敷はあくまで温和なままだった、そうしてだった。
一夏達と共に戦う、戦いは激しいままだったが戦士達の目は死んでいなかった。
ワーグナーがムジークのタンホイザー序曲を放った、その後でステージに入ろうとするらぁら達に声をかけた。
「次は頼むよ」
「かしこまっ☆」
らぁらがいつものポーズでワーグナーに応えた。
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