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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百二十五話 近付く中でその三

「そこでは一年二年三年一人ずつ一つのお部屋にいたらしいんだ」
「じゃあ三年の人が部屋長さんか」
「それで二年の人が中間でな」
「一年は部屋子さんか」
「そうだったらしいけれど」
 その人が実家の教会に戻ってきた時に僕に話してくれたことだ。
「三年の人が凄くいい人で」
「それでか」
「よくしてもらったんだな」
「厳しくもなくていじめられもしないで」
「平和だったんだな」
「そうみたいだよ、その人についてね」 
 娘さんが一年の時に三年だったから今は大学三回生だろうか、何でも大学は同じ大学に通っておられるとのことだ。
「凄く優しくて奇麗でってばかりお話してるから」
「いい人と一緒だとそうでもないっていうな」
「それは寮でも一緒か」
「そこは人にもよるんだな」
「うん、それにうちの学校は」
 八条学園はだ。
「上下関係厳しくないしね」
「世界中から人集まってな」
「それで一緒になってるからな」
「上下関係とかな」
「もうないよな」
「貴族の家の人もいるけれど」
 欧州のだ、あとインドの高位のカーストの家の子もいる。
「そんなにね」
「上下関係ないよな」
「兵学校や宝塚より遥かにな」
「というか緩やかだな」
「だから女子寮も多分」
 多分だ、あくまで。伝え聞いていてもこの目で見てはいないからこう言った。
「そんなにね」
「うちの学校じゃ緩やかか」
「そんな厳しい場所じゃないか」
「先輩もそんなに厳しくないか」
「そうだと思うよ、ただ女子寮全体で言うと」
 うちの学園は置いておいてだ。
「やっぱりね」
「上下関係は厳しい方か」
「そこも怖いところか」
「じゃあ俺達の前でにこにこしてる娘もな」
「後輩の娘には鬼だったりするんだな」
「それはあるだろうね、だって僕達は友達とか彼氏で」
 そうした相手でだ。
「後輩の娘は後輩だからね」
「また態度が違うか」
「俺達には優しい娘でもな」
「後輩には厳しくとかあるか」
「そうなんだな」
「それも人間だからね」
 相手によって応対が変わることもだ。
「だからね」
「そうしたこともあるんだな」
「俺達に優しい娘が荒廃には怖い」
「厳しかったりするか」
「うん、教会の娘さんが言ってた先輩も」
 その娘さんから聞く限りだとだ。
「娘さんには凄くいい人らしいけれど」
「実は怖いとかか」
「そんな話もあるんだな」
「そうみたいだよ、その人の友達と揉めた人を階段の上から思いきり罵ったり」
 娘さんが言うにはその先輩が直接娘さんに話してくれたらしい、それも反省していて暗い顔になってとのこtだ。
「下校の時に集団で待ち伏せして聞こえる様に陰口言ったり」
「どっちも最悪だよな」
「それ絶対相手の人恨むぜ」
「どんな理由でそうしたかわからないけれどな」
「幾ら何でもやり過ぎだろ」
「言葉の暴力じゃねえか」
「そうしたことする人らしいから」
 僕が聞いた限りだとだ。 
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