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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第百八十五話

スーパーキャビテーション状態で海中北極航路を使って日本に戻ってきた。

二ヶ月くらい離れてた気がする…。

ラボの地底湖を通って、神社まで戻ってきた。

今の時刻は朝の7時。

もう皆起きてるだろう。

始業式だし。

そう思って神社の戸を開けた。

「…………………?」

静かだな…。

「おじゃまします?」

あがって、居間に行くと、柳韻さんが新聞を読んでいた。

「おはようございます柳韻さん」

「おはよう、一夏君」

柳韻さんだけ?

「箒達はどこに…?」

「束達なら一夏君の家だよ」

ちくしょう外したか。

「あー…帰ります」

「束から聞いてなかったのかい?」

「何も」

「そうか…。うん。早く帰りなさい。円香ちゃんが寂しがっていたよ」

「わかりました」

居間の戸を閉め、神社から出る。

「橙。教えてくれてもいいじゃないか」

『聞かれなかったし…。それにわざわざ確認もしないよ…。
っていうか円香達を視てなかったの?』

「バイタル以外追う余裕なかったんだよ。ISコア搭載潜水艦の監視網潜り抜けてたんだぞ」

北極海からベーリング海にかけては米露の潜水艦がうようよしていた。

魔法でスーパーキャビテーションの泡をマイクロバブルにして航跡は消していたが、かなりの労力を要した。

まぁ…いいや…。

とにかく帰ろう。



家に帰ると束さんも箒も起きていなかった。

ロリsが寝てるのは視ていたが…。

二階の部屋に上がると、俺のベッドで皆寝ていた。

「おい起きろ箒! 寝坊だぞ!」

と狐耳の箒を揺り動かす。

「くやぁぁぁん……」

と欠伸をして箒が目をあけた。

「ああ……。帰ってたのか…一夏」

「起きろ」

「んん……? ああ…しらないのか…」

箒がホロウィンドウを開いた。

文科省のホームページだ。

<ISによるテロへの警戒のため本日全ての教育機関を休校とする>

「マジか」

さらにタブがもうひとつ。

家の学校のホームページだ。

<ISテロへの警戒のため冬季休業を1/15まで延長します>

「そういうわけだ……」

箒が手を伸ばして俺をベッドに引き込んだ。

「少し遅めの寝正月だ…。ねるぞ…」

side out










一夏が寝起きの癖で時計を確認すると十二時頃だった。

「ふにゃぁぁぁあん…………みゃぅー…」

一夏が周りを確認すると箒と束が居なかった。

「お姉ちゃんおきた?」

エレンが一夏に問いかける。

「にゃー…」

家に帰って来た安心感でギアの入りが甘いのだ。

「お姉ちゃん、膝枕してあげるー」

エレンがのそのそと近づく。

今の一夏は手足を外していて動けないのだ。

「うにぃー……」

エレンが一夏の頭の下に足を滑る込ませる。

そしてそのまま寝始めた。

「お兄さんつかれてますね」

「いくらお兄ちゃんでもほぼ1日海中に居たらつかれるんじゃない?」

各々が一夏を撫で回しながら会話を続ける。

「お姉ちゃんはベーリング海経由だったはずだし、疲れるのもあたりまえだよ」

エレンが一夏の耳をふにふにする。

「米露の原潜ですね…。噂によればISコア搭載の潜水艦もあるとか」

リムのフェザータッチが一夏の首を責める。

「お兄ちゃんはどうにかできちゃうからね……。余計疲れるんだよ、きっと」

円香が尻尾をもふもふすりすりする。

一夏は擽ったそうにする。

カチャ、とドアが開いた。

「そろそろできるが、一夏は起きたか?」

箒が顔だけ覗かせる。

「起きたけど、エレンが膝枕したらまた寝たよ」

「……起こすか」

箒が部屋に入る。

「一夏、起きろ。昼食だ」

「んにゃぁーっ」

が、煩わしそうに顔を背けた。

「ほー………」

箒がニヤリと笑み、一夏の腰に手を回した。

「起きろ」

箒が気を流し込むとエロい声と共に一夏が目をさました。

「みゃー! うにゃぁー!」

顔を赤くし、ちょっと泣き顔で箒を睨む。

「もう昼だぞ」

「寝かせろよ!」

「お前の寝顔が可愛かったからついな」

「じゃぁそのまま眺めとけよバカじゃねぇのお前!?」

一夏の義手が飛んできて箒を殴ろうとしたが、難なく受け止められた。

一夏はムスッとしたままサイコシャード製の手足を着けた。

「ふみゃあああぁぁぁん…」

と大きな欠伸をして、ふらふらと飛んで部屋から出ていった。

「可愛かっただろ?」

箒が聞くとロリsが頷いた。

「学校が始まるまで思い切り甘えてやれ」











「にゃーん……にゃぁぁん……」

「甘えん坊だなぁ、いっ君は」

結局、リビングでも束に甘える一夏だった。 
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