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劇場版 真・恋姫†無双 曹魏の魔法使い 魔法大乱

作者:西森
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ケイルの憎しみ、風羅の頑張り

ヨナルデの屋敷に乗り込んだ華琳達一行

だが一行はそれぞれ二人一組に分かれてしまい

風羅と凪は岩だらけの場で六本腕のケイルと戦うことになるが戦いの中、ケイルの正体が人体化したモンスター・ヘカトンケイルということが明らかになった。

凪「風羅さん、ヘカトンケイルとは一体? 」

凪が聞くと

風羅「モンスターの一体でね… 」

ヘカトンケイル

青い体に六本腕を持ち、腕を自在に生やし、力はミノタウロスをも越えるが頭が悪く、醜い外見のため人気がない

風羅「でも確か禁獣に指定されていたはず!? 」

凪「禁獣? 」

禁獣

それは元は魔法使いに仕える召喚獣でありながら主人である魔法使いを殺害し、討伐対象とされているモンスター

風羅が禁獣について話すと

ケイル「何が禁獣だ!!おで達の気持ちも知らないでよぉ!! 」

突然ケイルが怒りだした。

風羅「おで達の気持ち?それは一体… 」

ケイル「うるせぇ!!魔法使いなんか皆殺しだぁ!! 」

バッ!!

風羅に迫るケイル!

凪「風羅さん!! 」

凪は風羅を救うため足に気を溜めると

凪「猛虎蹴撃(もうこしゅうげき)!! 」

ドォンッ!!

ケイル目掛けて気弾を繰り出し

ドカァッ!!

攻撃は見事ケイルに命中した。

だが

ケイル「効かねぇな!! 」

凪「なっ!? 」

攻撃を食らったはずのケイルは無傷であった。

ケイル「おでの邪魔する奴は魔法使いでなくてもブッ殺してやるぜ!! 」

スッ…

ケイルが標的を風羅から凪に変え、襲いかかろうとすると

風羅「危ない凪さん! 」

スッ!

風羅は召喚リングを構え

風羅「いでよグリフォン!! 」

シュパァンッ!!

召喚獣であるグリフォンを呼び出した。

グリフォン「主の命により、貴様を倒す! 」

ケイルに向かっていくグリフォンであったが

ガシィッ!!

グリフォン「なっ!? 」

ケイル「でかい奴は倒しがいがあるから好きだぜぇ!! 」

象並の大きさを持つグリフォンの攻撃を大きな成人男性くらいの大きさのケイルが受け止めていた。

だが

風羅「隙あり!風よ、無数の散弾となれ!エアー・マシンガン! 」

ドドドォンッ!!

ヘカトンケイルがグリフォンに気を取られている間に風羅は風の弾丸を繰り出すが

ケイル「効かねぇな!! 」

風羅「なっ!? 」

凪の気弾、そして風羅の魔法を食らってもケイルは無傷であった

ケイル「魔法なら昔から何度も受けてきたんだ今さらこんな攻撃ごとき… 」

ぐぐっ!!

グリフォン「うおっ!? 」

ケイルはグリフォンを持ち上げると

ケイル「食らうかってんだ!! 」

ブォンッ!!

風羅「わっ!? 」

ズッシィーンッ!!

風羅目掛けて投げ飛ばした。

凪「風羅さん!? 」

風羅に加勢しようとする凪だが

ケイル「お前は… 」

ガシッ!!

ガーゴイルB「えっ!? 」

ケイルは近くにいたガーゴイルを捕まえると

ケイル「こいつでも食らえ!!ガーゴイルミサイル!! 」

ブォンッ!!

ガーゴイルB「あぁーっ!? 」

凪「えっ!? 」

凪目掛けて物凄い力で投げ

ドゴォッ!!

凪「がはぁっ!? 」

ガーゴイルを食らった凪はぶっ飛ばされてしまった。

ケイル「おでは強い!!魔法使いなんかよりもな!! 」

ヘカトンケイルのケイル

凶暴とされるモンスターであるが彼とて元から禁獣であったわけではない

それには理由があった。

今から数十年前の魔法世界にて

魔法使い「ヘカトンケイル、お前と契約してやろう 」

ヘカトンケイル(後のケイル)「うがっ? 」

ケイルはあるイケメン貴族の魔法使いに契約を持ちかけられた。

醜い外見から召喚獣にしたくないモンスターランキングベスト5に入るヘカトンケイルがこの機会を逃すわけがなく

ヘカトンケイル「うがっ! 」

ケイルは契約し、召喚獣となった。

だが、これが後の悲劇の始まりだとはケイル自身もわからなかった。

その後

ドカァッ!!

ヘカトンケイル「うっがぁーっ!! 」

ケイルは魔法使いのためにと傷つきながらも強力なモンスター達を次々と倒していった。

魔法使い「よくやったぞヘカトンケイル! 」

ヘカトンケイル「うががぁーっ!! 」

だが、それから数年後

魔法使い「ヘカトンケイル、お前とはもう終わりだ 」

ヘカトンケイル「うがっ!? 」

魔法使いは突然ケイルに別れを切り出した。

魔法使い「お前のこれまでの活躍によって俺に新たな召喚獣が贈られることになってな、お前はいらないから契約を破棄する 」

身勝手な理由である。

ヘカトンケイル「うがっ!?うががっ!! 」

もちろんケイルは契約を破棄しようとせず、抗議した。

何故なら一度契約を結んだ召喚獣と関係を切るには特別な理由があるか、どちらかが死なない限り契約を破棄できない

ましてや新しい召喚獣をもらうから契約を破棄するだなんて認められるはずがなかった。

だが

魔法使い「なら簡単だ。お前が死ねばいい 」

魔法使いがとんでもないことを言い出した。

魔法使い「お前が死ねば俺は新たな召喚獣をもらうことができるし契約も切れて一石二鳥。そしてこれ以上醜いお前と一緒にいたくないから一石三鳥だな 」

カチンッ!!

魔法使い「安心しろ。周囲には戦いで負けたと話してやる。滅びよ魂… 」

そして魔法使いがケイルを消すべく呪文を詠唱した瞬間

ブォンッ!!

魔法使い「えっ…? 」

グシャァッ!!

ケイルが拳を繰り出し、気付いた時には魔法使いを殴り潰していた。

しかしその後、魔法使い達は詳しい理由も調べずにヘカトンケイルを討伐対象とし、ケイルは禁獣となってしまい

魔法使い達『禁獣ヘカトンケイルを滅ぼせーっ!! 』

ヘカトンケイル「はぁはぁっ… 」

ケイルは腕を失いながらも魔法使い達から逃げた。

自分のせいでヘカトンケイルが禁獣となった以上、同族を頼ることもできなかった。

ヘカトンケイル「(な…何で俺がこんな目に…ちくしょう!!魔法使い共め、絶対に許さねぇからな!!) 」

ケイルは魔法使い達から逃げるため悪魔界で噂になっている森の中に向かったのだった。

ということがあったのだ。


ケイル「(おではあの時に誓った!もう魔法使いなんて信用しない!!邪魔する奴は全て消す!!)ウッガァーーッ!! 」

風羅達に向かって叫ぶケイル

一方

グリフォン「主よ、大丈夫か!? 」

風羅「いたたっ!? 」

グリフォンに潰され、立ち上がる風羅

風羅「あいつ、かなりの力と防御力だ。武術と魔法が効かない相手なんて初めてだよ 」

グリフォン「あぁ、私も力には自信があるが奴はそれをも上回る 」

弱気な発言をする風羅とグリフォン

風羅「召喚獣融合しても一人じゃ勝てない。だからグリフォン、ヒッポを出して! 」

グリフォン「なぬっ!? 」

ヒッポという名前に驚くグリフォン

グリフォン「あいつを呼び出すには時間がかかるし、呼び出しても言うことを聞くかどうか… 」

風羅「時間は私と凪さんが稼ぐからさ! 」

グリフォン「しかし… 」

すると

凪「わかりました 」

バァンッ!!

風羅達の前に傷ついた体の凪が現れた。

凪「何をする気かは知りませんがあいつを倒せるのならば時間稼ぎでも何でもやります! 」

風羅「オーケー!それじゃグリフォンも準備して 」

グリフォン「し…仕方ないな 」

そして

風羅「いくよ凪さん! 」

凪「はいっ!! 」

風羅と凪はケイルに向かっていくのだった。
 
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